10月の園だより |
本園の運動会は、毎年市の体育館を利用し、原則として第2日曜日に開催しています。そして、運動会を実施したその日に翌年の利用申請をしています。そこで、今年も第2日曜日に開催を予定していたのですが、今年になってから「当日は県民スポーツ大会のスポーツウエルネス吹矢の会場となった」という理由で第3日曜日への変更を求められました。そのためいくつかの小学校や中学校の運動会と期日が重なってしまいました。
昨年から申し込んでいたのに、急遽期日の変更を余儀なくさせられたのは、近年体育館の指定管理者により「鹿屋市体育館専用利用の利用調整の優先順位」というのが定められたのですが、その中でこども園等の運動会は最下位に位置付けられているからです。指定管理者からの連絡事項には「他団体と希望日が重複した時は優先順位がございますのでご承知おきください」とあり、その順位は下記の通りとなっています。
①鹿屋市主催・共催行事
市民スポーツ課が取りまとめる市主催の行事(中体連、高体連含む)
②鹿屋市後援行事
市が後援承認するスポーツ大会。
・スポーツ協会加盟団体の大会。(主に〇〇協会、〇〇連盟)
※その中でも卓球大会を優先(当館しか卓球台30台確保できないため)
・鹿屋市スポーツ少年団加盟団体の大会
③一般団体の(市の後援のない)スポーツ大会
④スポーツ競技以外の専用使用
保育園、幼稚園、こども園の運動会、講演会、各種イベント
※その行事の練習等は回数制限有り。(2回まで)
ここでいうスポーツ競技とは、卓球、バレーボール、バスケット、バドミントン、ソフトバレー(大規模な空手大会、剣道大会)で、この優先順位で運動会は最下位の④に位置付けられています。一昨年は鹿児島国体の時期と重なり、「体育館は自転車競技のテント村になるので使用できない」とのことで翌日(スポーツの日)に変更させられました。
①に位置付けられている内容には「中体連、高体連含む」とありますが、これは教育の一環として行われる大会のことです。同様に④に位置づけられているこども園等の運動会も市の主催ではないものの幼児教育の一環として行うものです。にもかかわらず趣味・娯楽の範疇に収まる一般団体のスポーツ大会の下位に位置づけられているのは、この優先順を決めた人たちが「幼児教育への認識が不足している」「子どもに寄り添う意識が不足している」そのどちらか、あるいは両方ではないかと勘ぐりたくなります。
園の運動会は毎年実施するものなので、せめて一般団体のスポーツ大会の上位に位置付けてほしいと思います。また、本園が運動会で利用するのは年1回です。第2日曜日だと小学校や中学校と被らないので、これまで通り実施させてほしいものです。
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クラスだより |
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さ く ら 組 |
今月前半の保育は、先月に引き続き運動会に向けての練習を中心に進めて行きます。さくら組は、積極的に体を動かすことの好きな子が多いので、どの種目の練習も張り切って取り組んでいます。
マスゲームのカラーガードは、一度振り付けを伝えると、すぐに覚えてしまう子が多く、日々子ども同士で助け合ったり、声を掛け合ったりしながら楽しそうに練習に取り組んでいます。今月も会場の雰囲気に慣れたり、マスゲームの際の立ち位置や移動場所の確認などを行うため計6回市の体育館まで行って練習をおこないます。
近年は利用回数の制限があり、午前中は2回しか借りることができないので、枠外の「9時~10時」に練習時間を確保しています。さくら組の子どもたちにとっては、園生活最後の運動会になるので、みんなで力を合わせ、心に残る楽しい思い出を作れたらいいなと思っています。
運動会の後は、リナシティでのプラネタリウム鑑賞や戸外遊びなどを計画しています。プラネタリウム鑑賞では「秋の星座」を見に行きます。前もって図鑑などで、秋の夜空にはどのような星座を見ることができるのか予習した上で臨み、季節ごとの星座の違いに関心を持てるような声かけをしたいです。また、秋めいて過ごしやすい気候になってくるので、戸外遊びでは、子どもたちにどんな遊びをしたいか意見を出し合ってもらい、みんなで楽しみたいと思っています。
今月後半は、遊戯会の舞踊劇の配役や秋の遠足もあります。
舞踊劇の配役では、これまで午睡の前に、今年度予定している舞踊劇のCDを繰り返し聞かせてきたため、中には劇中のセリフや挿入歌を口ずさんだりしている子もいます。配役の行われる日までに、舞踊劇に関する絵本や過去の遊戯会の予行を収録した映像視聴などを通して、物語の内容をしっかりと把握できるようにして、配役当日は自分の演じたい舞踊劇の題名と役名をきちんと言えるようにしたいです。役は自分で選ぶため、時には自分のなりたい役が友達と重なってしまうこともあります。残念ながら自分の第一希望の役になれなかった子には、どの役も大切な役割があることを教え、意欲的に取り組めるようにしたいです。配役が決まったらそれぞれの舞踊劇に分かれて練習が始まります。うめ組・もも組と一緒に演じるため、年長児として意欲的に取り組み、下のクラスの子どもたちをリードし、みんなで力を合わせて一つの劇を作り上げていく達成感を味わってほしいです。
秋の遠足では、今年もさくら組の子どもたちだけ鹿児島市にある本願寺鹿児島別院で開催される「仏の子どもと保護者の集い」に参加する予定です。集い終了後は、別院の中で昼食を摂り、その後いおワールドかごしま水族館に移動して、海の生き物やイルカショーを見たりして、楽しい一日を過ごしたいと思っています。なお、遠足に行く前に公共施設で守るべきルールやマナーを教え、鹿児島別院や水族館の中では、きちんと守って行動できるようにしたいです。
制作活動では「食欲の秋」にちなんで、秋にはどのような野菜や果物が習慣されるかということを教え、その中から旬の果物「りんご」を制作課題として取り上げることにしています。実際に作ってみることで、季節ごとの食材に興味をもてるようにしていきたいです。
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も も 組 |
今月前半の保育は、先月に引き続き運動会に向けての練習を中心に進めていきます。
マスゲームでもも組とうめ組は、ポンポンを持って演技するのですが、みんな既に振り付けを覚え、とても張り切って練習しています。夕方の自由遊びの時に曲を流すと、すぐに数人がデッキの前に集まってきて「先生!見てて~、もう覚えたよ!」と言いながら楽しそうに踊っています。まだ、隊形移動の所がスムーズにできないので、しっかり覚えてうめ組をリードして欲しいです。
この他、体育館での練習では行進や体操、かけっこ、色別リレーなどの種目にも意欲的に取り組んでいます。当日の会場となる場所なので、マスゲームで移動する場所の確認をしたり、広さの感覚を掴んだりして、運動会ではこれまでの練習の成果を十分に発揮できたらいいなと思っています。また、親子競技や遊戯などもあるので、親子でたくさんふれあって、楽しい1日にしてもらいたいです。
今月後半は、秋の遠足や遊戯会の舞踊劇の配役があります。また、リナシティにプラネタリウム鑑賞に行きます。秋の遠足では、友達と一緒に、いつもと違う環境の中でお弁当やおやつを食べたり遊んだりすることを通して、お互いの絆を深めたり、夏から秋に移り変わる自然の変化に関心を持ったりして欲しいです。また、秋の遠足は昨年からさくら組は鹿児島別院と水族館に行くようになり不在なので、うめ組の子どもたちの見本となるような行動を心掛けてもらいたいです。
舞踊劇の配役に向けては、午睡時間に今年度取り上げる舞踊劇のCDを聴いてきました。そのため既に挿入歌の歌詞を覚えて、時々口ずさんでいる子もいたりします。絵本や紙芝居などの読み聞かせを通して、更に物語の内容をよく理解できるようにしたいです。また、もも組にはどのような役が割り振られているのか説明したり、過去の遊戯会の映像視聴を通して具体的に役をイメージできるようにしたりしたいと考えています。配役の日までには、それぞれ自分がどの舞踊劇のどの役を演じたいか、題名・役名をきちんと言えるようになってもらいたいです。プラネタリウム鑑賞では、今回は秋の星座を鑑賞します。前回と同様、今回も星座の図鑑などを使って秋の星座を事前に学習し、興味を持ってプラネタリウム鑑賞に臨めるようにしたいです。また、行き帰りの交通ルールやホール内でのマナーをなどの社会性も身につけてほしいです。
設定保育では、子どもたちの大好きなルールのある遊び(フルーツバスケット・いす取りゲームなど)やリトミック、切り紙遊びなどの他、制作活動や「せんともじ」・「たのしいかず」のテキストを使った学習を予定しています。制作では、秋の風物詩の中から「どんぐり」を題材に取り上げます。一口にどんぐりといって、いろいろいな形のものがあるので、図鑑などで調べて、それぞれ好きな形のものを作るようにしたいです。
また、テキストを使った学習では、月齢などにより習熟度には個人差があったりするので、個々の状況に合わせて無理なく楽しみながら進められるようにしていきたいと思っています。この他、文字スタンプ遊びも予定しています。まだ、完全に平仮名を読める子は少ないので、文字スタンプ遊びを通して、文字に興味を持てるようにして、先ずは自分の名前の文字から読めるようにしたいと考えています。
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う め 組 |
今月前半の保育は、先月に引き続き運動会の練習を中心に行います。また、先月後半に引き続き、運動会の会場となる体育館での練習も予定しています。これまで2回体育館での練習を行いましたが、かけっこの時にトラック内を走ってしまったり、色別リレーでバトンパスが上手くいかなかったり、待機中に館内を走りまわったりするなど、まだ練習を要する事柄がいくつもありました。今月は計5回、体育館に練習にいく予定なので、走る場所やバトンパス、整列の位置などしっかりと覚えられるようにしたいと思います。また、5回のうち2回はすみれ組の子どもたちも一緒に行くので、待機中は静かに座って待つ姿を見せて、お手本になって欲しいと思います。
マスゲームでは、ポンポンを使った表現活動を行います。これまでもも組と合同で、保育室での練習を重ねてきました。隊形移動をする箇所が4つあるので、どのタイミングでどの位置に移動すればよいか、一人ひとりきちんと覚えて動けるように練習を続けていきたいと思います。そして、ある程度覚えられたら、“笑顔で楽しく元気よく踊ること”を意識しながら演技することができるような声掛けをしていきたいです。運動会当日は、緊張することもあるかと思いますが、練習の成果を十分に発揮して、心に残るような楽しい一日になればいいなと思っています。
今月後半は、「舞踊劇の配役」や「秋の遠足」があります。
舞踊劇は、うめ組・もも組・さくら組の3クラスを縦割りにして混合編成で行います。配役では、原則としてそれぞれのクラスに割り振られた役の中から自分の希望する役を選びます。うめ組の子どもたちは、初めて舞踊劇を演じることになるので、配役の日までに舞踊劇の題名を教えたり、絵本や映像を通して物語の内容を把握させたりすると共に、うめ組にはどのような役が割り振られているのか理解できるように繰り返し説明していきたいです。また、舞踊劇では、すべての役が大切な役割を持っていることや、それぞれが協力することで一つの物語が成り立つことを伝え、自分がどの舞踊劇のどの役を演じたいかきちんと言えるようにしたいです。
秋の遠足では、前回と同様に「こども園→願生寺→小動物園→中央公園広場→こども園」のルートを歩きます。前回は、まだ体力が続かず、歩行中は少し疲れた表情を見せていましたが、今回は周囲の自然の様子を眺めたり、友達との会話を楽しんだりしながら、最後まで元気よく歩いてくれることを期待しています。また、美味しいお弁当を食べたり、落ち葉やどんぐりを拾ったりして、楽しい一日になればいいなと思っています。
設定保育では、構成遊びやカルタ遊びなどを予定しています。構成遊びとは、バラバラに分かれたパーツを一つに組み立てて楽しむ遊びで、「想像力を養う」「図形への理解を深める」「手先が器用になる」「集中力が増す」などの効果が期待できる遊びます。子どもたちが自由な発想で遊べるように、大小様々な大きさや形(丸・三角・四角)のパーツを用意することにしています。
カルタ遊びは、まだ文字を読むことの出来ない子でも、遊びを通して文字に親しむことができます。キャラクターや絵札を見て取る方法や平仮名を提示して同じものを取る方法など、様々なカルタの取り方を工夫して、文字を読むことへの興味が深まるようにしていきたいです。 |
す み れ 組 |
今月前半は、運動会に向けて「行進・かけっこ・体操・遊戯」の練習を、週に1回のペースで行うことにしています。また、今月上旬は、運動会の会場となる市の体育館の雰囲気に慣れるため、上のクラスの体育館練習に2回参加する予定です。子どもたちにとって体育館はかなり広い場所に感じられたり、特に運動会当日は会場作りが行われ独特の雰囲気があるため、当日は戸惑うこともあったりするかと思われます。そこで、体育館練習では「体育館の広さや雰囲気に慣れること」「プログラムの流れを知ること」をねらいとして、行進・かけっこ・遊戯などを中心に練習を進めていくことにしています。少しでも会場の雰囲気に慣れておいてほしいと思います。この他、園では親子競技の「大玉転がし」の練習も行います。練習は保育者と一緒に行いますが、当日は保護者の方と一緒に競技を行うので、期待感を高めながら取り組めるようにしたいです。
今月後半は、秋の遠足がある他、制作活動を予定しています。制作活動では、秋の遠足にちなんで「おべんとう」を題材に取り上げることにしています。子どもたちにとってお弁当は、いつも食べている給食とは違い『保護者の方が自分のために作ってくれた』という嬉しさがあります。今回の制作では、みんなの知っているお弁当のおかずにスポットを当て、そのおかずの名前は何か、それはどのようなものを使って出来ているかといったことを調べたりして、食材についてよく知ることから始めたいと思っています。また、お弁当だけでなく、いつも食べている給食や、家で食べているご飯などにも興味や関心を広げ、制作を通して「食への関心を高め、食材や食事を作る人への感謝の心を育むこと」に繋げていければ…と、考えています。
今月は、週に一度「ルールのある遊び」を予定しています。今まで「しっぽ取りゲーム」や「椅子取りゲーム」など、様々なルールのある遊びを行い、遊びを楽しみながら「ルールを守ることの大切さ」を学んだり、「勝つ喜び・負ける悔しさ」を体験してきました。ルールのある遊びには、他にも「友達と一緒に遊ぶ楽しさを味わうこと」や「保育者や友達と関わり合い親しみを持つこと」など、他人との関わりを育むねらいもあります。今月はたくさんある「ルールのある遊び」の中から新たに「フルーツバスケット」「鬼ごっこ」「だるまさんが転んだ」「ボール当て鬼」を行います。
初めて体験する“遊び”や“ルール”なので、一つ一つ丁寧に教えていきたいと思います。また、理解する時間には個人差があると思われるので、2グループに分かれて1グループずつ少人数で行う形も取り入れて、子どもたちが十分に遊びを楽しめるようにしていこうと思っています。
今月も上のクラスの“朝のおつとめ”に参加することにしています。先月は2回、上のクラスの“朝のおつとめ”に参加しました。「合掌」「礼拝」の作法をしっかりと覚えている子が多く、おつとめや讃歌も、上のクラスの子どもたちを真似て一緒に歌おうとする子もいて、みんな“朝のおつとめ”に積極的に臨んでいます。“朝のおつとめ”は、来年度「うめ組」に進級すると、原則として毎朝行うようになるので、流れを覚えてスムーズに参加できるようにしたいです。今月は、運動会の練習があり、おつとめの開始時間が繰り上がっていますが、できるだけ参加する予定です。
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も み じ 組 |
今月前半は、運動会に向けて「体操・行進・かけっこ・遊戯の練習」を予定しています。子どもたちは、体操や遊戯などの身体表現が大好きで、曲を流すとすぐに音楽に合わせながら身体全体を使って楽しそうに踊っています。また、かけっこでは半周走るのですが、途中が曲線になっているので天候の良い日は園庭に出て、実際にラインに沿って走る練習をしたいと思っています。 なお、運動会では毎年ゴールテープの前で躊躇して立ち止まってしまう子がいるので、練習ではゴールまで完走できるようにしたいです。運動会は、市の体育館で行うため、当日は会場の広さや雰囲気などに圧倒されて、驚いたり戸惑ったりすることもあるかもしれませんが、日頃の練習で見せてくれている可愛い姿をご覧いただければいいなと思っています。
設定保育では、マラカスを制作し、それを使ったリズム遊びを楽しみたいと考えています。もみじ組の子どもたちは、最近季節の歌でうたっている「どんぐり」や「どんぐりころころ」の歌が大好きなので、どんぐりを使ってマラカス作りをすることにしています。完成したら、ピアノの伴奏に合わせて、自分で作ったマラカスを楽しく鳴らしながら歌えたらいいなと思っています♪
今年も、梅雨明け以来、連日のように暑い日が続き、残暑も厳しかったため、なかなか戸外で遊ぶことが出来ませんでした。最近は、日中は汗ばむような陽気でも、朝晩は急に冷え込んだりするなど1日の気温の変化が激しくなりました。上旬から下旬にかけて、ひと月の気温の変化が大きいのが10月の特徴ですが、今月後半は、少しずつ秋めいた気候になってくると思われるので、天気の良い日は園庭のアンパンマン・ドラえもんなどの固定遊具や砂場で遊んだり、遊戯室横の芝生園庭で遊んだりするなど、積極的に戸外での遊びを楽しみたいと思っています。
また、今月は秋の遠足もあります。5月の遠足では、まだ全体的に歩行が十分でなかったこともあり園内で過ごしましたが、今回はみんな歩けるようになったので、中央公園まで歩いて行って野外ステージ前の広場でお菓子を食べることにしています。広い場所を思い切り走り回ったり、外でお菓子を食べたりして、楽しい時間を過ごしてほしいです。ただし、お弁当は園に戻って食べる予定です。まだ、歩行が安定しない子もいたりするので、行き帰りの階段の昇り降りをはじめ、つまずいて転んだりしないよう安全面には十分気を付けて往復するようにしたいです。
最近、それぞれ言葉の数が増えてきました。特に月齢の高い子どもたちは、簡単な会話ができるようになり、子ども同士で語り合う微笑ましい姿が見られます。また、会話が出来るようになったことで、自分以外の人・もの・動物になりきって遊ぶ「ごっこ遊び」ができるようになりました。そのため、これまでの一人遊びから友達と関わって遊ぶようになると同時に、おもちゃの取り合いなどから、ケンカをしたりすることも増えてきました。まだ、自分の思いを十分言葉にして伝えられないため、もどかしさから思わず友達を押したり叩いたり、時には噛みついたりすることもあったりします。そのような時は、間に入ってお互いの思いを代弁したり、意志の疎通を図ったりして、どうすれば友達と仲良く遊べるか一緒に考えたりしていきたいです。
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つ ぼ み 組 |
月齢11か月から12か月の子どもたちは、だいぶ動きが活発になりハイハイやつかまり立ちをしながら室内を元気いっぱいに移動するようになってきました。また、周りの物に興味を示すようになってきたので、今月は動く車や風船などを取り入れて、手先の運動機能を高めたり、ハイハイやつかまり立ちなどの探索活動を十分に楽しめるようにしていきたいと思っています。
言語面では、「ア~ア~」「ウ~ウ~」といった喃語を発するようになってきたので、いっぱいふれあったり言葉かけをたくさんしたりして、発語の意欲を高めていきたいです。食事面では、個々の発育状況に応じて離乳食を進めています。お粥やスープ(野菜類)などのいろいろな食材を食べられるようになり、食べる量も徐々に増えてきました。まだ、その日の体調によっては食べないこともあったりするので、焦らずに少しずつ食べ進めていけるようにしたいと思っています。
1歳になった子どもたちは、保育者や友達に興味を示すようになり、自分から話しかけようとするようになってきました。また、自分より月齢の低い子が泣いていると、側に行って顔を覗き込み「ばぁ~」と言いながら微笑みかけたり、頭をよしよしと撫でながら優しくなだめようとしたりするなど、周囲の人と積極的に関わろうとするようになってきました。それと同時に、まだお互いに自分の思いを言葉でうまく伝えることが出来ないため、思い通りにならないことがあったりすると、つい手を出したり噛みついたりするようになってきました。自分が!」とか「自分のもの!」といった主張は、一般に自我(自我意識)の芽生えと理解されていますが、これは周囲との関わりによって「自分」と「他人」の区別ができるようになってきたことを意味し、子どもの自立のためには必要な発達過程です。そのため、子どもが「自分でやりたい」と思う気持ちには、なるべく寄り添うようにしたいと考えています。子どもたちは、発達や成長には個人差があるものの、周囲の影響を受けながら自我を確立させ、自立へと繋がる成長を遂げていきます。まだ、言葉の発達が追いついていないため、身体での表現になってしまいますが「貸して」や「はい」「いや」「だめ」など、単語による意思の疎通が図れるように、繰り返し教えていきたいです。
また、最近は保育者と一緒に絵本を見ている時や、自分が興味を持ったものがあると、指をさすようになってきました。「指差し」は、指向の指差し・興味の指差し・要求の指差し・共感に指差し・理解・応答の指差しなどがあり、言葉を話しはじめる前の赤ちゃんのコミュニケーション手段の1つであるとされています。指差しに共感して、言葉への興味を深めていけるように、紙芝居や絵本の読み聞かせ、パネルシアターなど、言葉のやり取りを楽しめる遊びを多く取り入れていきたいと思っています。
今月は、「運動会」や「秋の遠足」などがあります。運動会当日は、会場が市の体育館のため、慣れない場所の雰囲気に戸惑って泣いたりすることが予想されますが、親子での活動が中心になるので、一緒にふれあいながら楽しんでもらえたらいいなと思っています。遠足は、5月に続き今回もつぼみ組は園の中で過ごしますが、天気がよい場合は室外に出て、お菓子やお弁当を食べたりして、少しでも遠足気分を味わえるようにしたいです。
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給 食 だ よ り |
今月の給食は「さつまいもグラタン」「おいもスコップコロッケ」、おやつには「スイートポテト」「焼き芋風」など、10月から1月にかけてが旬となる『さつまいも』を使ったメニューを多く取り入れる予定です。さつまいもの収穫時期は8月〜11月頃までですが、食べ頃は収穫直後ではなく、少し寝かせて熟成させた10月〜1月にかけてになります。それは、時間を置くことで、より甘味が増して、さつまいもらしい濃厚な風味を楽しめるようになるからです。
『さつまいも』は、食物繊維・ヤラピン・ビタミンCなどの栄養素を含んでいます。さつまいもの食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれていますが、水溶性食物繊維は便を柔らかくし、不溶性食物繊維は便の量を増やす働きがあるため便秘解消に効果があります。ヤラピンとは、さつまいもを切ると出てくる白い液体のことで、さつまいも特有の成分で整腸作用や胃の粘膜を保護する効果があります。ビタミンCは、加熱すると壊れやすいのですが、さつまいもに含まれるビタミンCは、加熱しても壊れにくいのが特長です。またビタミンCは免疫力を高めてくれるので、これからの季節は風邪の予防に役立ちます。さつまいもを店頭で選ぶ際は、
①皮の色味が均一であること
②見た目にツヤがあるもの
③表面に凹凸、傷がないもの
④斑点がないもの
⑤ふっくらとした形をしているもの
がお勧めです。
その他の給食は「魚の味噌漬け焼き」「おさかなハンバーグ」「竹輪の磯辺揚げ」がある他、おやつには「お月見団子」「きなこドーナツ」「ごまスティックパン」などがあります。
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