12月の園だより

 新型コロナウイルス感染症の予防策として定着したマスク着用について、感染症法上の位置付けが5月の連休明けから5類に移行して半年を経た先月8日、南日本新聞がアンケート調査(2254人が回答)を実施しました。無作為で民意を反映する世論調査とは異なりますが、5類移行後、マスクを着けるかどうかの問いに「いつも着けている」56%、「たまに着けている」29%と、「着ける派」が8割を超えました。「ほとんど着けていない」は9%、「全く着けていない」は4%でした。
 着ける派の理由(複数回答)は、「感染予防」が90%と突出。「周りが着けているから」26%、「職場などで呼びかけがある」16%でした。また、いつまでマスクを着けるかには、「感染の不安がなくなるまで」が最多の60%、「ずっと着ける」15%、「周りがやめるまで」8%でした。「ほとんど」「全く」着けない人の理由(複数回答)は、「5類になったから」が最も多く49%。「意味がない」42%、「着け外しが面倒」37%が続きました。
 
マスクの着用が新型コロナやインフルエンザに対し、市中感染の防止効果が見出せないことは、デンマークでの大規模ランダム化比較試験(通称RCT検査:高信頼度の疫学的根拠とされています)で示されましたし、2019年にWHOが集めた10件のRCTでも二次感染の予防効果には否定的な結果がでました。事実、昨年の夏、コロナ・ウイルスを秒殺する紫外線が降り注ぐ酷暑の中、人通りの無い裏通りを黙々とマスクをして歩くという、笑うに笑えぬ中世の迷信のような行動を多数の人がとり続け、ブースター接種率も高い日本が、なんと4週続けて世界最高の陽性者発生率となったことは周知の通りです。
 常時マスクを着用することがもたらす悪影響については
① 口呼吸になりがち(特に子どもに顕著)で、呼吸器にウイルスが直入するリスクを高める 
② パーティション同様に空気の流動を妨げ、ウイルスを吸引し易くなる 
③ マスクに付着した飛沫が乾燥した後、その飛沫核が一気に飛散する可能性がある 
④ 血中炭酸ガス濃度の上昇や、不織布マスク等からのマイクロ・プラスチック、一部製品の接着剤や漂白剤等の長期吸引による健康被害の可能性への懸念
⑤ 言葉が聞き取りにくく、表情での意思の伝達も困難
⑥ 子どもが表情を認識したり、表情で意思疎通をしたりする機会が無いなど発達への悪影響
⑦ 暑苦しさの心理的影響も含めた熱中症リスク
⑧ 万引き被害の増加、さらに社会のあらゆる場面においてコミュニケーションを阻害
など、数々の個人・社会への害などが指摘されています。
 これらに加え、マスクを常用していると歯周病になる
リスクが高まります。歯周病は単なる虫歯の病気ではなく、歯周病菌が体のあちこちに回って血管などを詰まらせると、病気を発症させる恐れが十分考えられます。脳なら脳梗塞、心臓なら心筋梗塞、肺なら誤嚥性肺炎などです。特に妊婦さんの場合は、早産や低体重児出産の恐れもありますし、インシュリンのパフォーマンスが低下するので糖尿病も悪化します。また、もし新型コロナウイルスに感染した場合、重症化するかどうかということについても、口内の雑菌の量が大きく関わってきます。
 鼻風邪や喉風邪のような軽症で終わるのか、それとも肺炎にまで発展してしまうのかは、口の中の雑菌の量が関係します。口内を清潔にしておけば、新型コロナの重症化リスクを下げられますが、マスクをしていると口呼吸になり、
歯の表面に空気が当たりやすくなって、唾液が汚れを洗い流しにくい状況を作り出してしまいます。唾液には、汚れや歯周病菌などを洗浄する効果があるのですが、マスクを常用していると口内が乾燥し、唾液が分泌されてもすぐに蒸発してしまうので、その結果歯周病になってしまうのです。
 欧米では、⑤⑥を根拠に保育者がマスクを着用して保育をすることは「虐待」だとみなしています。3月までは行政の指導により、職員はマスクの着用をせざるを得なかったのですが、子どもたちに申し訳なく思っていました。けれども年度当初からは、体調に問題がなければ職員はマスクをせず、本来の在り方で保育を行うようにしました。やはり、マスクの着用は健全な発育を阻害する「虐待」だと考えるからです。
 

 
クラスだより 
 
 さ く ら 組
 今月前半は、10日の遊戯会に向けての練習を中心に保育を進めていきます。子どもたちにとっては園生活最後の遊戯会になるので、これまで練習してきた成果を十分に発揮して、それぞれ心に残る楽しい遊戯会になればいいなと思っています。
 この他、7日は遊戯会の予行練習を兼ねたビデオ撮影、8日は「成道会」の行事があります。成道会とは、お釈迦さまが12月8日に悟りを開いて仏陀となられたことをお祝いする行事です。以前の園児が行った成道会の舞踊劇を収録したDVD映像があるので、それを見ながら成道会についての理解を深めてほしいです。
 今月後半は、縄跳びやボール遊びなどを計画しています。運動会の後、午睡期間が終わったことにともない給食の後は第2園庭で自由遊びをしているのですが、遊戯会までの設定保育は舞踊劇の練習が中心になるので、午前中はほとんど室内で過ごすことになります。そこで、後半は積極的に園庭に出て、みんなで活動的な遊びをしたいと思っています。これからだんだん気温が下がっていくので、縄跳びやボール遊びなど、戸外で体をいっぱい動かす遊び取り入れることで、楽しみながら寒さに負けない体力作りができるようにしていきたいです。縄跳びは、これまでにも行っていて、1人用の縄を使って前跳びの練習をしています。今月は、前跳びがある程度できるようになったら、後ろ跳びの練習や長縄跳びも取り入れることにしたいと思っています。長縄は、自分で縄を回すのと異なり、よくタイミングを見計らいながら素早く所定の位置に入り、その後は縄の回るテンポに合わせてリズムよく跳び続けることがポイントになります。まずは、縄が上に来た時に所定の位置に入る練習を行い、その後は縄の動きをしっかり見ながらテンポよく跳び続け、それぞれ何回跳べるか競い合ったりして、みんなで楽しみたいです。
 この他、4回目となる星座鑑賞(冬の星座)も予定しています。これまで春、夏、秋の星座を鑑賞してきましたが、星座鑑賞はうめ組の時から行っていることもあり、自分の知っている星座を見つけながら楽しそうに見ていました。空気の感想する冬は、大気中の水蒸気が少ないため、星がはっきりと見えます。日も早く暮れるので、星座鑑賞で覚えた星座を夜空の中から見つけたりして、宇宙への関心を深めてほしいです。なお、今回も子どもたちと一緒に事前に冬の星座について図鑑で学習をしてから鑑賞したいと思います。
 また、1月に園外保育で中央公園に凧あげに行く際、それぞれオリジナルの絵を描いた凧を持っていくので、自分の好きな絵を描くことにしています。凧あげに加えて、童謡の「お正月」の歌詞に「お正月には凧あげて、独楽を回して遊びましょう」とあることから、昨年度から独楽遊びもしています。独楽も凧と同じように表面に好きな色を塗るのですが、上手に回すと模様や色が混ざって別の色に見えたりする(色彩の世界では継時加法混色といいます)ので、色彩の変化についても教えたりしたいです。
 も も 組 
 第一週目の保育は、先月と同様10日の遊戯会に向けての練習を中心に行います。先月は、本番と同じように、みんなが見ている中、舞台の上で遊戯を踊る機会が何度かありました。初めのうちは大勢を前にして踊るのを恥ずかしがっていた子どもたちも、だんだん雰囲気に慣れてきたようで、次第に笑顔で歌いながら踊ったりするようになってきました。今月は、グループによってローテーションしたり、男女で違う動きをしたり、小物を持ちながら踊ったりするなど、それぞれ抑え所が違うので、それらの要点のレベルを少しあげることに留意しながら練習を進めていきます。中には、まだ完全に振り付けや移動するタイミング、位置などを覚えきっていないためか、他の子の動きをチラチラ見ながら踊っていたりする子もいるので、きちんと覚えて堂々と踊れるようにしていきたいです。
 舞踊劇は、毎日のように練習を行ってきたこともあり、練習を重ねるごとに自分の演じている役に愛着がわいてきたようで、「僕の役はこうやって踊るんだよ」とか「私の役は衣装が可愛いんだよ」などと、嬉しそうに伝えてくれる子が増えてきました。全体練習で園児や職員を前に演じていても、当日は観覧者がガラッと変わるので、いつもより緊張したりするかもしれませんが、日頃さくら組やうめ組の子どもたちと一緒に練習している時のように、楽しみながら踊ったり演じたりしてくれたらいいなと思っています。
 8日には「成道会」の行事があります。成道会とは、お釈迦さまが12月8日に悟りを開いて仏陀となられたことを祝う行事です。以前の遊戯会で演じた「お釈迦さま~成道会編」を録画した映像を鑑賞する予定です。物語を見ることを通して、王子だったお釈迦さまが位を捨てて出家されたことの意味を少しでも理解してくれたらいいなと思います。
 20日の避難訓練では、消防署の方が避難訓練の指導をしてくださいます。消防隊員の方に避難訓練の様子を見てもらい、そのあと避難する際の注意事項等についてお話していただきます。避難訓練は毎月実施しているので、その成果を発揮してほしいです。
 設定保育では、これから冬の寒さが本格化していくので、寒さに負けない体力作りを兼ねて、体が温まる『運動遊び』の中から、「縄跳び」を取り入れることにしています。縄跳びは簡単な運動のようですが、すぐには跳べないので、4歳児の発達目安とされている両足跳びの感覚を掴むことから始めたいと思っています。シンプルな動きですが、縄跳びにはランニング以上の高い運動量があるため腹筋などの体幹を強化したり心肺機能の活発化によりスタミナが高まるので日常生活でも疲れにくい身体になったりします。また、垂直に重力をかけるジャンプ運動を繰り返し行うことで、筋肉だけでなく骨にまで衝撃を与えるため骨密度を高めたり、記憶力や脳機能も増大したりします。両足跳びでジャンプできるようになったら「手の動かし方と飛ぶタイミング」を覚え、最終的には「自分で縄を回しながら飛べる」ようになることを目標に練習を進めることにしています。
 う め 組 

今月前半の保育は、7日のビデオ撮影や10日の遊戯会に向けて、舞台の上で舞踊劇や遊戯の全体練習を中心に行う予定です。遊戯会で着る衣装を身に着けると「かわいい」「カッコいい」と、嬉しそうに張り切って踊っている子も多いので、衣装を着ての練習や舞台での練習も取り入れる予定です。うめ組は、初めて舞踊劇に取り組んでいます。運動会でも3クラス合同で活動する機会がいくつかありましたが、今回はチームごとに歌ったり踊ったり移動したりするので、いろんな面で上のクラスの子どもたちから刺激を受けているようです。練習を終えて部屋に帰って来ると、舞踊劇の挿入歌をうたったり、夕方の自由遊びの時に友達と一緒に自分の役だけでなく友達の役を楽しそうに演じたりしています。今回初めて遊戯会の舞台に立つ子もいたりするので、当日は幕が開いた途端に固まったり緊張したりすることのないよう、全体練習で何度も大勢の前で踊ることで、少しでも当日に近い雰囲気に慣れて欲しいです。ビデオ撮影や遊戯会では、中には緊張したり戸惑ったりする子もいるかもしれませんが、そんな経験をすることでまた一歩成長して、次の発表の機会(生活発表会)に活かしてもらえたらいいなと思っています。
 
8日には「成道会」の行事があります。成道会とは、お釈迦さまが仏陀の悟りを開かれたことを讃える行事です。お参りの後、以前の遊戯会で演じられた成道会の様子を撮影した映像を鑑賞します。まだうめ組の子どもたちは、物語を見ただけですぐに成道会の意味を理解することはできないかもしれませんが、卒園した園児が演じている舞踊劇の映像なので、いま練習している舞踊劇と同じように興味を持って見る子が多いのではないかと思います。映像鑑賞を通して「成道会」という言葉だけでも覚えてほしいです。
 20日には消防署の方の指導による避難訓練があります。火事の避難訓練を行ったり、隊員の方のお話を聞いたり、防火ビデオを観たりする時間もあるので、火災の怖さを知ると共に、避難する際の留意事項をしっかり学んで、今後の避難訓練に反映していけるようにしたいです。また、消防車を好きな子も多いので、楽しみにしていてほしいです。
 設定保育では、お正月も間近ということで、昔からお正月遊びとして親しまれている「カルタ遊び」を予定しています。カルタ遊びは、言語力、記憶力、反射神経、適度な競争力、そしてコミュニケーション力など、様々な能力が磨かれると言われています。平仮名の習得にも繋がるので、お正月の時季だけでなく、引き続き定期的に取り入れていきたいと考えています。この他、年明けには中央公園に行って「凧あげ」をすることにしているのでオリジナル凧を制作したり、独楽遊び用の独楽の色塗りもしたりする予定です。
 最近、友だちと一緒に仲良く遊んでいるのですが、時折ケンカになることがあります。自分の思い通りにならないと、泣いたり手が出てしまうことがあったりするので、相手の立場になって考えたり、言葉によって解決したりすることを教えていきたいです。

 す み れ 組

 今月前半は、主に遊戯会に向けて開会の言葉・合唱、遊戯・フィナーレの練習をしていきます。開会の言葉・合唱は3クラス合同でするので、もみじ組・つぼみ組をリードしてくれることを期待しています。遊戯は、男の子1曲、女の子2曲の計3曲と、全員で踊るフィナーレが1曲あります。みんな音楽を流すとすぐに集まってきて、自分が踊る曲だけでなく、どの曲も楽しそうに踊っています。運動会では本番で緊張してしまい、普段通りに踊れない子もいたりしたので、今回は他のクラスの前での発表や舞台練習の機会を増やしたり、衣装を着て踊ったりして、少しでも本番の感覚をつかめるようにしたいです。
 今月は、歯科・内科検診があります。各検診の前には検診の意図やどういったことをするかを説明したりして、安心して受けられるようにしたいです。最近、歯ブラシを噛んでしまう子やくわえたまま立とうとする子がいるので、今一度歯磨きの大切さや磨き方などを確認する機会にしたいです。また、自分のコップを使ってうがいをする練習を始めたり、手の洗い方や水道の使い方などの再確認などもしたりしていきたいと思っています。
 制作活動では、季節の風物詩の中から「除夜の鐘」を題材に取り上げます。除夜の鐘とは、大晦日の夜の深夜0時を挟む時間帯にお寺で撞く鐘のことです。大晦日のことを除日といい、その夜に行うため「除夜の鐘」と呼ばれます。「除」という言葉には古いものを捨て新しいものに移るという意味があり、心穏やかに新年を迎えようという願いが込められています。仏教では、煩悩をすべて消し去った状態が涅槃と呼ばれる悟りの状態であることから、この迷いを消し去ることを願いとして除夜の鐘を撞いています。煩悩とは、具体的には欲や怒り愚痴などで、それらが迷いだと知っていても気が付けば惑わされているのが私たちの偽らざる姿です。鐘を撞いたくらいで簡単に消せるような煩悩ならあまり苦労をしないで済むのですが、親鸞聖人は「死ぬ瞬間までこの煩悩は消せない」といわれます。そうすると、108回除夜の鐘を撞くのは、いかに多くの煩悩を抱えた身であるかを知ると共に、そのような私であるからこそ「救わずにはおかない」と阿弥陀さまが願いを建てられたことの意味を聞き開くことに意味あるのだといえます。今回は、写真や動画で実際に鐘を撞いているところを見せたり、芝生園庭から毎年除夜の鐘が撞かれている願生寺の梵鐘を見せたりしてから制作に取り掛かることにしています。
 排泄面では、殆どの子が室外のトイレを使う練習をしています。男の子は立って排泄したり女の子はズボンやパンツを全部脱がずに足の途中で止めて排泄したりしています。室外のトイレはうめ組以上が使用しているので、お兄ちゃんやお姉ちゃんになった気分になれるようで「外のトイレに行ってきます」と張り切って向かっています。部屋にあるトイレと違って数も多く広いため、トイレの中で遊んだり排泄し終えてからテラスで遊んでしまう子がいたりします。排泄が終わったら、すぐに部屋に帰るよう習慣化していきたいです。

 も み じ 組

 今月前半の保育は、先月に引き続き遊戯会に向けての練習を中心に行う予定です。練習を始めた当初は、遊戯の曲を流してもあまり反応のない子が多かったのですが、練習を重ねていくうちに保育者の真似をして少しずつ振り付けを覚え、だんだん楽しそうに踊るようになってきました。そこで、意欲が高まるように遊戯で踊る時の衣装を着せてみたところ「かわいい!」と言って大喜びする子がいる一方、なぜか戸惑いの表情を見せたり、中には頑なに嫌がる子もいたりしました。そういった子には無理強いしたりせず、自分から“着てみたい”と思えるような声掛けを工夫しています。室内での遊戯の練習では楽しそうに踊っていたのですが、全体練習では幕が開いて曲が流れると緊張したのか全く動かなくなり、曲が終るまで棒立ちの子がほとんどだったので、遊戯の衣装を着て、たくさんの人たちが見ている前で踊ったりすることでなじめるように、今月は上のクラスの子どもたちの見ている前で舞台練習する機会を何度も設けたいと思っています。ビデオ撮影や予行練習を経ると10日はいよいよ遊戯会です。これまでの練習の成果や運動会以降の成長の跡、何よりも子どもたちの可愛い姿をご覧いただければ嬉しいです。
 保育では、新聞紙遊びを予定しています。新聞紙は「破る・ちぎる・折る・丸める・ひねる・切る・貼る・ちらかす」など、いろいろな遊び方ができます。例えば、新聞紙をちぎって紙吹雪のようにして遊んだり、丸めてボールのようにして遊んだり、折って遊んだりするなど、さまざまな工程によって作品を作り上げることができます。また、新聞紙を丸めたボールを的に当てて遊んだり、広げた新聞紙にそのボールをのせて運ぶリレーや大きな新聞紙に穴をあけてくぐったりするなどの運動遊びにも展開することができます。このように、新聞紙遊びは子どもたちの自由な発想や活動にあらゆる面から手軽に働きかけることのできる遊びなので、積極的に取り入れていきたいです。
 今月後半は、粘土遊びを計画しています。粘土遊びは、いろいろなアイディアを生み出し、それを形にするという創造力や表現力が必要な芸術的体験を容易に取り入れることのできる遊びです。手や指先を使うので脳の活性化を期待できる他、粘土をこねて自分が思った通りの形をつくるまでには時間がかかりますが、一生懸命没頭して作業をしているうちに自然と集中力が鍛えられたりするなど発達の過程にある子どもたちにとって理想的な遊びの一つだともいえます。初めて取り入れるので、遊びの基本となる「たたく・丸める・ちぎる」などの仕方を教え、粘土遊びの楽しさを味わえるようにしたいです。
 生活面では、ズボンの着脱を自分でしようとする子が増えてきました。脱ぐ方はわりと簡単にできても、穿く際にまだ両方の足を片方に一緒に入れる子や前後反対に着てしまう子がいたりします。すぐには上手にできなくても「自分でしよう」とする意欲を大切にして、少しずつ自分一人でできることを増やせるようにしていきたいです。

  つ ぼ み 組
 月齢7か月の子どもたちは、座っていられる時間が増えたり、保育者の声のする方に耳を傾けたり、目の前の玩具に興味を示して手を伸ばすようになったりしてきたので、今月は音の出る玩具や風船などを用いて、身体的活動を行えるようにしていきたいです。
 月齢9か月~12か月の子どもたちは、ずり這い・ハイハイ・つかまり立ちなどが出来るようになり、周りの物に興味を示すようになってきたので、今月は風船やボール、ビニール袋、室内用すべり台で楽しく遊びながら、這う・伝い歩きをするなどの運動を十分にさせて、身体機能を高めていきたいです。また、後追いや人見知りをする時期になり、身近な人を区別し、その中から安心して関われる人を求めようとしたりするようになってきました。園では、特定の保育者との関わりを基盤にして、外界への関心を少しずつ広げているようです。これからも安心して園生活が過ごせるように、一人ひとりとのふれあいを大切にしながら関わっていきたいと思います。
 1歳になった子どもたちは、周囲の子どもへの関心が高まり、自分よりも月齢の低い子が泣いていると気になるようで、すぐに近寄っていって顔を覗き込み、頭を撫でてよしよししたりしています。また、まだ一緒に遊んだりすることはできないものの、自分の遊んでいる玩具を貸したり、声をかけるような仕草をしたりしています。最近、少しずつ言葉の数が増えてきて、自分の思っていることを身振りや手振りを交えながら伝えようとしたり、自分のことを自分でしたりしようとする自立心も強くなってきました。月齢によってそれぞれ表現の仕方に違いはありますが、「何を伝えようとしているのか」をきちんと受け止めたり、まだなかなか自分のことが上手くできなかったりするので、気付かれないように手助けしたりして、基本的生活面の自立への意欲を高めていきたいです。
 今月は、遊戯会があります。当日は、もみじ組・すみれ組と「開式の言葉」「合唱」、つぼみ組の「遊戯」、もみじ組と合同の「フィナーレ」に出演します。部屋で遊戯の曲を流すと、振り付けを部分的の覚えていて、思い思いに手をたたいたり、身体を左右に揺らしたりして嬉しそうに踊っています。月齢の低い子どもたちは、その様子を見ながら一緒に身体を揺らしたりしています。例年開会式の後は、自分達の出番を待っている間に寝入ってしまう子がいるのですが、何とか「遊戯」の時には起きていて、その後はまた寝てしまっても、フィナーレの時には目を覚ましていてほしいです。大半の子が、初めての舞台発表の機会になるので、みんな揃って舞台に上がれたらいいなと思っています。
 設定保育では、「雪だるま」を題材にした制作を予定しています。また、感触遊びでは重曹コンディショナーを混ぜて作る「溶けない雪」遊びを予定しています。
 今月から3名増えて、年度当初は3名でスタートしたつぼみ組も16名になります。落ち着かない日が続きそうですが、安心して園生活を過ごせるように努めていきたいです。
 給 食 だ よ り
 今月は、給食に「白菜」を取り入れます。白菜は、年中スーパーで売られているので、いったいいつが旬なのかよく判りづらいのですが、10月~2月頃の秋から冬にかけての時季が旬になります。白菜は旬になると甘みが増して、より一層おいしく食べられるようになりますが、その理由は寒くなると自身が凍らないように糖分を蓄えるようになるため甘みが増すからです。これからの時期、鍋や煮物、サラダなど、さまざまな料理で旬の白菜の味を堪能しましょう。また白菜は、約95%も水分を含み、低カロリーでビタミンCを効率よく摂取することができます。さらに、白菜の葉にはビタミンCが多く含まれているので、美肌や風邪の予防に効果がある他、食物繊維やβカロテンも含まれているので、大腸がんの予防や抗酸化作用による老化防止の効果もあります。旬の味を楽しみながら、健康維持に努めたいものです。
 22日の冬至の日には、おやつに「かぼちゃ白玉」を作る予定です。この日は、北半球で太陽の高さが1年で最も低くなると言われています。そのため、1年中で最も昼(日の出から日没まで)が短くなり、夜が最も長くなります。冬至にかぼちゃを食べる習慣は、昔は現代に比べて食材の保存技術が発達していなかったため、保存性の高いかぼちゃは旬を迎える夏の時期以外にも食べることができる貴重な緑黄色野菜でした。そこで、かぼちゃを食べて栄養をつけ、風邪を予防するという考えから冬至に食べる習慣が生まれたといわれています。
 今月の給食は「クリームシチュー」「和風スパゲティ」「ちくわの磯辺揚げ」などがあるほか、おやつには「豆乳くずもち」「さつまいも蒸しパン」「きなこドーナツ」などを予定しています。 
 今月も給食やおやつを楽しみに、元気よく登園してほしいです。



 
 
送迎の際は、必ずこども園道路向かいの願生寺駐車場を御利用下さい。
 こども園下の道路は「駐車禁止区域」である上に幅も狹く、路上に駐車をされ
ますと他の通行車輛の迷惑になるばかりか、こども園と駐車場間を子ども達が
横断する際に、駐車車輛が遮蔽物となり、とても危険です。
 御面倒でも、必ず駐車場を御利用下さいますよう、重ねてお願い致します。






 
子どもの施設の安全点検


実施状況確認書

当園は、平成20年2月5日「生活安心プロジェクト」に関する関係局省庁局長連絡会議申合せ、
「子どもの施設の安全全国一斉総点検」に基づき、点検実施状況等について、以下のとおり確認し
ましたので、お知らせします。お気づきの点がありましたら下記施設管理者までご連絡下さい。



1 当園は遊具安全確認規定に基づき、目視による日常点検を毎日実施しています。

2 平成20年3月5日に遊具安全確認規定に基づき園庭遊具について日常点検を行い
施設の安全性を確認しました。以後も継続的に遊具の安全確認を行います。

平成203月5日

施設管理者名 アソカこども園

(連絡先:0994-42-3801




-安心で質の高い暮らしに向けた総点
  生活安心プロジェクト

-生活安心プロジェクト-
  4つの国民運動






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