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5月の園だより 

近年、社会全体で働き方改革が提唱される中で、業務量の削減と効率化を進めるためのポイントとなるのが「ICT化」だといわれています。ICTとは「情報通信技術」のことで、ネットワーク通信技術を活用して、人と人、人と物などをつなぎ、コミュニケーションをとることを指します。ICTとともによく耳にする言葉に「IT」があります。ITは「情報技術」のことで、コンピュータを使ってあらゆる種類の電子的なデータや情報を作成、処理、保存、取得、交換することをいいます。ICTは、そのIT技術を活用してコミュニケーションを円滑に取り、サービス向上に活かすという意味を持ちます。
本園では、いち早くIT化には取り組んできたのですが、今月下旬からのICT化に向けて、先月から準備を進めています。具体的には、園と保護者間の様々な連絡をスマートフォンのコドモンというアプリを利用して行うようになります。
①欠席・遅刻連絡
 欠席や登園時間が10時を過ぎるような場合は、電話による連絡をお願いしていますが、今後はコドモンの保護者アプリを利用してスマホから行っていただくようになります。
②お知らせの配信
 プリントを配布したり保育室の窓に貼り付けたりしている行事告知や連絡事項をスマホの通知機能を使って配信したりするようになります。
③アンケート
 お盆時期等の出欠確認や食生活調査、一日遠足への参加の有無などをアプリを通じて行っていただくようになります。
④連絡事項の電子化
 つぼみ組・もみじ組・すみれ組は、食事・睡眠・排泄等を保護者アプリの連絡帳で確認できるようになります。
 今回のICT化の目的は、
現在手作業や従来の物理的な手段で行っているアナログ業務をデジタル化することで職員の業務量の削減と効率化をすることにあります。そのためコドモンのアプリには他にもいろいろな機能があるのですが、まずは現在アナログで行っている上記4項目のデジタル化に限定した取り組みにしたいと考えています。
 なお、これまでホームページを通じてデジタル媒体による園の情報発信を行ってきてはいるのですが、今回のICT化によって欠席・遅刻の連絡やアンケートへの返答が保護者アプリによって行えるようになるので、保護者のみなさまの負担も軽減されます。
  進め方としては、それぞれスマートフォンでコドモンの「保護者向け連絡帳アプリ」をダウンロードしていただき、新規登録の際に園が発行する「お子さまのID」を入力後、利用することができるようになります。なお本格的運用は19日からを予定しています。
        

 
クラスだより 
 
 さ く ら 組
 新年度が始まり、1か月が過ぎました。子どもたちは、1番上のクラスになり少しずつ年長児としての自覚を持ち始めています。当番活動も積極的に行い、「今日のお当番は何チーム?」と尋ねたりして、自分の番が来るのを楽しみにしています。また当番ではない子も自ら靴箱を掃いたり、落ちているゴミを拾ったりするなど積極的に手伝いをしてくれるので、とても嬉しく思っています。この調子で、これからも様々なことに対して、自ら意欲的に取り組んでいってほしいです。
 今月前半は、アサガオの種まきや野菜の苗植えなどを予定しています。
 アサガオは一人ずつ専用の鉢で育てます。水やりなどの世話をしながら観察して行く中で、いのちの不思議さにふれたり育む喜びを体験したりすることを通して、いのちの大切さを学んでほしいです。
 また、クラス全員で野菜も育てます。給食の時、野菜を苦手そうにしている子がよく見られます。子どもが野菜が苦手とするのには理由があります。人の味覚は、口に含んだ食べ物が【甘未・旨味・塩味】だと栄養になる成分、【酸味・苦味】だと有害な成分、具体的には酸味は腐敗物、苦味は毒物だと本能的に判断します。そのため苦味だと感じ取った野菜は、本能的に毒を察知したことになるので体に取り入れようとしない…、これが「野菜が苦手」という形で顕在化するのです。成長していくと毒ではないことを理解して口にできるようになるのですが、今回は自分たちで施肥や水やりなどの世話をしながら愛情をもって育て、収穫後はそれを給食に取り入れてもらうことで、日頃は苦手にしている食材でも、「自分で世話をした」という意識があれば、何とか口にできるのではないかと考えています。また、活動を通して、いのちを頂くことへの感謝の心を育んでいきたいです。
 この他、子どもたちが楽しみにしている遠足があります。もも組とうめ組と一緒に「こども園~願生寺~小動物園~いこいの森~こども園」のルートを歩く予定です。さくら組は、園外に出る際はうめ組とペアになり手を繋いで歩きます。今度の遠足では、交通ルールやいろいろな決まり事をしっかりと守り、うめ組だけでなく、もも組の子どもたちにも模範になるような行動をしてほしいです。遠足では、動物や初夏の自然を見たり、公園広場で思いっきり走り回ったり、みんなでお弁当やおやつを食べたりして、楽しい時間を過ごせたらいいなと思っています。

 設定保育は、平仮名の書き取り、廃材遊び等を予定しています。
 平仮名の書き取りでは「ひらがなとすうじ」のテキストを使った学習をします。前回は、文字を書く前段階としていろいろな線を書く練習をしたのですが、今回から本格的に平仮名の書き取りを始めます。先ずは単純で書きやすい文字から練習を始めるので、鉛筆の持ち方や書くときの姿勢に気を付けながら取り組むようにしたいです。最近、友だち同士で手紙を交換しあうなど、遊びの中に文字を使った内容が見られるようになってきたので、意欲的に取り組んでくれることを期待しています。
 廃材遊びでは『自身を取り巻く環境に興味を持ち、さまざまな素材に触れ、物を大切にする気持ちを持つ』『友達と協力してイメージを膨らませる楽しさを味わう』以上2点をねらいとして行います。初めて行う活動なので、子どもたちが想像したものをどのように具現化するのか楽しみです。
 も も 組 

今月前半は、連休明けに子どもたちが楽しみにしている遠足があります。先月、『昆虫とあそぼう』という絵本の中から「てんとう虫」の箇所の読み聞かせをしたのですが、興味を持った子が多く、自由時間に小さな図鑑で「ななほしてんとう」や「かめのこてんとう」などを見つけるたびに「先生!ななほしてんとう見つけたよ」と見せにくる子が多かったので、事前に絵本を使い小動物や草花・昆虫などを調べたりして、期待感を高めた上で当日を迎えたいと思っています。また、歩道を歩く際の「きまり」も確かめを行い、安全への意識付けをした上で臨みたいです。
 設定保育では、制作活動やパズル遊び、ボール遊びなどを計画しています。
 制作活動では、季節の風物詩の中から「鯉のぼり」と「兜」を題材に取り上げます。見本を用意したり、鯉のぼりと兜の写真や絵などを見せたりすることで制作への意欲を高め、楽しみながら作れるようにしたいです。パズル遊びでは、平仮名パズルに挑戦したいと思っています。数名文字を読める子や自分の名前の平仮名は読めるという子はいますが、まだ全体的にあまり文字に対して興味がないのか、全く平仮名を読めない子もいたりします。そこで、キャラクターの「ひらがなパズル」に取り組むことで、平仮名に対する興味を持つきっかけになることを期待しています。ボール遊びでは、ボールを「転がす・止める」といった簡単な動作の練習から始め、その次の「投げる・取る」といった動作の練習を経て、「転がしドッヂボール」に繋げていきたいです。
  今月後半は、「降誕会」の行事があります。これは、親鸞さまがお生まれになったことをお祝いする行事です。4月は、お寺での降誕会にお参りしましたが、今月はこども園で『しんらんさまの誕生日』をお祝いします。園では、子どもたちの誕生会を毎月行っていますが、「降誕会」では誕生日を祝うことの意味について、子どもたちと一緒に考えたりしたいと思っています。
 設定保育では、「もじとせん」や「たのしいかず」のテキストを使った学習や鬼ごっこを予定しています。先月「もじとせん」の学習を行った際は、鉛筆を正しく持てずに、なかなか思うように書けない子が多くいました。そこで、まずは鉛筆の正しい持ち方から教え、机に向かう時の姿勢に気をつけて丁寧に書いたり、よく考えて色を塗ったりするように声掛けしたいと思っています。テキストを用いた学習では、月齢差により理解度に個人差が出ることが多くあります。そのため、進め方によっては途中で飽きてしまったり、投げ出したりする子もいたりすることがあります。一人一人の習熟度に合わせて、集中して取り組めるような声掛けや進め方を工夫していきたいです。鬼ごっこでは、しっぽ取りや色鬼など、いろいろな種類の鬼ごっこを楽しむ予定です。
 鬼ごっこでは、しっぽ取りや色鬼など、いろいろな種類の鬼ごっこを楽しむ予定です。遊びを通してルールを守ることの大切に気付いたり、身につけたりしていってほしいです。

 給食の際、まだお箸を正しく持てないため、なかなかご飯やおかずを上手につかめない子が多くいます。そこで、設定保育の中で「お箸つかみセット」を使い、木製の箸で丸い積み木をつかみ、箱の中に入れたり箱から出したりするゲームをすることにしています。お箸を上手に使えないと丸い積み木はつかめませんし、上手く出し入れすることもできないので、遊びを通して少しずつ上手につかめるようになることで、お箸の使い方も上達すればいいなと思っています。

 う め 組 

うめ組に進級して1か月が経ちました。うめ組になった当初は、それまでの習慣で無意識のうちに靴や鞄をすみれ組の保育室まで持って行ったり、保育室の場所が変わったことで何となく落ち着かなかったりしていましたが、徐々にうめ組での生活にも慣れてきました。また、それぞれ自分のマークも覚え、登園後はうめ組の靴箱や鞄棚に自分で片付けたり、保育室内でも遊ぶ場所や椅子を片付ける場所、行ってはいけない場所などを理解したりしてきました。
 その一方、朝夕に自分の持ち物を鞄から出したり片付けをしたりする練習をしているのですが、まだなかなかスムーズにいかないことが多かったり、保育室を一歩出ると目の前に第一園庭が広がっているため、そのまま外に出て砂遊びをしていたりすることがあります。また、食事・着脱衣・排泄・清潔等の基本的な生活習慣の自立ができていない子もいたりするので、自分の身の回りのことは自分でするということへの意識付けができるよう、繰り返し伝えていきたいと思います。

 今月前半は、子どもたちが楽しみにしている遠足がある他、季節の風物詩の中から「てんとう虫」を題材に取り上げた制作活動を予定しています。
 遠足では、うめ組はさくら組・もも組の子どもたちと一緒に「こども園→願生寺→小動物園→中央公園→こども園」というルートを歩きます。すみれ組の時と比べると、かなり長い距離を歩くことになるので、最後まで歩き通せるか少し心配ですが、さくら組と手を繋いで一緒に歩くので、リードしてもらいながら頑張ってほしいです。事前に交通ルールや移動中の約束事をしっかりと伝え、安全面に留意したいと思います。また、道中の景色を楽しんだり小動物園では動物を観察したりして、いつもと違う環境の中での遊びを通して、友達との絆を深めたり、初夏の自然と触れ合ったりして楽しく過ごしてほしいです。

 制作活動では、春からよく見られるようになる「てんとう虫」を題材に取り上げます。折り紙を使用する予定なので、手先の器用さ(巧緻性)を高めたり、四角や三角などの図形への理解を図ったり、集中力や最後まで諦めずやり遂げる忍耐力などを伸ばすことができたら…と思っています。また、最後までやり遂げることで達成感を味わうことが出来るようにしていきたいです。
 今月後半は「切り紙遊び」や「はじめてのせん」などのテキスト学習を取り入れることにしています。
 「切り紙遊び」のテキストは、ページを進めるごとに「切る」「貼る」「折る」「構成する」などの基礎技能を身につけることができるようになっています。自由に紙を破ったり糊を使って貼ったりすることから始め、次はハサミを使って1回切りをして切込みを入れたり、2回切りや長い直線を切ったりするなど、少しずつ難易度を上げて進めていきます。習熟度には個人差があるので、それに応じた声かけを心掛けながら進めていきたいです。なお、ハサミを扱う際は、扱い方や注意事項を確認し、怪我の無いように留意したいと思います。
 「はじめてのせん」では、鉛筆を使っていろいろな線を書いていきます。先月1度行いましたが、鉛筆の持ち方がまだ安定していないので、繰り返し教えていきたいと思います。また、色鉛筆を使ったお絵描きや塗り絵なども取り入れて鉛筆を手にする機会を増やし、鉛筆に慣れ親しめるようにしていきたいです。

 す み れ 組

 新年度が始まって1か月が過ぎました。年度当初は、保育室の場所を間違えたり、一日の園生活の流れに沿ってうまく行動できない子もいたりしましたが、少しずつ新しい環境に慣れてきて、笑顔で「おはようございます!」と、元気よく登園する子が増えてきました。
 子どもたちが自分の所定の棚の位置等を覚られるようにするために、子どもたちの大好きなアンパンマンのキャラクターシールを個々の場所等に貼り、自分の棚に鞄を置いたりする練習をしてきました。はじめの内は自分のキャラクターがどれなのかよく分からず、鞄をどこに置けばよいのか戸惑っている子もいましたが、毎日のように「ここだよ!」とか「メロンパンナちゃんのシールのところだよ!」などと繰り返し教えた結果、登園するとすぐに自分のアンパンマンキャラクターが貼っているところに鞄を入れる子が増えてきました。これからも個々の成長に合わせて、いろいろなことに挑戦する機会を作り、自分でできることを増やせるようにしていきたいです。
 今月前半は、連休明けに遠足があります。
 すみれ組は、園から中央公園のいこいの森を経由して小動物園までの行程を歩いて往復します。も
みじ組の時は、5月の時点ではまだ子どもたちの脚力に不安があったので園の中で過ごし、10月は当日が雨天だったので園内で過ごしました。3月の遠足では、ようやく小動物園に行くことができたものの、お弁当を食べることにしていた中央公園広場の芝生が前夜から当日の未明にかけて降り続いた雨で濡れていたため、園に帰ってきて保育室で食べました。
 今回の遠足では、天候が良ければ、お弁当は小動物園からの帰りに中央公園広場で食べることにしています。遠足では、小鳥や動物を見たり、歩く途上で初夏の自然に目を向けたりして、いつもとは違う環境の中で楽しい時間を過ごしてもらいたいです。

 排泄面では、4月当初から月齢に合わせてトイレトレーニングを行っています。もみじ組からトイレトレーニングを始めた子どもたちの大半は、終日パンツで過ごしています。また、まだオムツの子どもたちも、トイレトレーニングをしてる子どもたちを真似てトイレに行ってみたり、便がでなくても便座に座ったりする子もいたりします。みんなトイレトレーニングに積極的に取り組もうとしているので、個々の成長度合いを見ながらトレーニングを始めていこうと思っています。
 食事面では、先ず好きな物だけ食べて、野菜やご飯が残ってしまう子が多いのですが、何とか頑張って完食するよう、繰り返し声掛けしていきたいです。また、食べ物を床やトレイ、エプロンなどにこぼしてしまう子が多いので、きちんとお皿を持って食べることを習慣化していきたいです。現在、スプーンは、ほとんどの子が「上手持ち」をして食べています。一般にスプーンからお箸には、①上手持ち➡②下手(逆手)持ち➡③鉛筆持ちという3つの過程を経て移行していきます。
正しいお箸使いをするためには、手首や指先を思い通りに動かせる力が必要です。そのため、まだ手首や指先に十分な力がないのに無理にお箸を持たせると、うまく使えないため苦手意識を持ったり変な癖がついたりすることもあるので、日頃から指先を使う遊びを定期的に取り入れて、個々の発育状況に合わせてステップアップしていきたいです。

 も み じ 組

もみじ組になって1か月が経ちました。保育室や担任は変わったものの、ほとんどがつぼみ組から進級した子どもたちだったこともあり、すぐに新しい環境にも慣れてスムーズに1日を過ごせるようになりました。新入園児は、始めのうちは不安や寂しさから泣いて過ごすことが多かったのですが、すぐに園生活に慣れて、笑顔を見せてくれるようになりました。
 今月前半は連休明けに遠足がある他、保育では制作活動や戸外遊びなどを計画しています。 例年5月の遠足では、この時期のもみじ組の子どもたちは月齢による脚力差があったり、まだ全体的に中央公園を経由して小動物園までの距離を歩いて往復する体力がなかったりするため、園の中で過ごすことにしています。今回も例年通り園内での遠足にはなりますが、園庭を散策したり芝生でお弁当を食べたりして、少しでも遠足の雰囲気を味わえるようにしたいです。
 制作活動では今が旬の「たけのこ」を題材に取り上げます。たけのこは、給食にも使われていますが、収穫してすぐの見た目と食べる時の見た目とは全然違うため、子どもたちにはあまりなじみがないかもしれません。制作に取り掛かる前に、収穫してすぐのたけのこの写真を見せて、興味を持って作れるようにしたいです。また、たけのこは「成長が速い」「まっすぐに伸びていく」「病気に強い」「強い風に煽られても簡単に倒れない」などの特性があることから、古くから縁起物としてお正月やこどもの日などによく食べられてきました。もみじ組の子どもたちも、たけのこのように、すくすくと伸びやかに育ってもらいたいです。 
 食事面では、だいぶこぼさずに食べられる子が増えてきました。お椀をしっかりと両手で持って汁を飲んだり、スプーンで上手にすくって食べたりしています。時々、自分の好きなおかずや汁物ばかり先に食べてしまう子がいたりします。以前は「ご飯・おかず・汁物」を交互にバランスよく食べる「三角食べ」が推奨されていましたが、どんな食べ方でも完食さえしてしまえば良いので、最近はあまり順番にはこだわらず、個々の好きな食べ方で楽しく食べることで、食欲や意欲が増したり食への関心が高まったりすることが評価される傾向にあり、そのため三角食べをすることよりも、楽しく食べることを重点においた考え方が一般的になってきているようです。そこで、食べる順番に気を使うことよりも「ご飯も美味しいよ」とか「こっちのお野菜も食べてみてね」などと声を掛けることで、無理なく楽しく食べられるようにしていきたいです。また、お箸への移行を考え、徐々に「上手持ち」から「下手(逆手)持ち」に変えていけるようにしていきたいです。

 言語面では、保育者の言葉を真似て復唱したり友達の名前を呼んだりする子が見られるようになってきました。絵本の読み聞かせをする中で、簡単な言葉や何度も出てくる言い回しを覚えそれを真似て口にしたり水筒やカバンを指差して「○○くん!」と持ち主を教えてくれたりします。それぞれ個人差はありますが、2歳児頃から新しい言葉が急速に増えることを「語彙爆発」と言います。これからも色々な種類の絵本や紙芝居の読み聞かせをしたり、多くの言葉を習得していく大切な時期なので、正しい言葉や丁寧な言葉遣いを心がけていきたいです。

  つ ぼ み 組

 新年度が始まって1か月が過ぎました。新たに入園してきた子どもたちも少しずつ園での生活に慣れてきたようです。始めは慣れない環境での生活に戸惑い、一日の大半を泣いて過ごすことが多かったのですが、保育者が側にいると少しずつ落ち着いて過ごせるようになり、最近は、時折可愛らしい笑顔も見せてくれるようになってきました。
 月齢7か月の子は、保育者の声のするほうに耳を傾けたり、名前を呼んで話しかけるとニコッと笑ったりしてくれるようになってきました。身体機能面では、親指とその他の指を使って小さなものをつまめるようになったり、両手にそれぞれ違うものを持ったり、右手から左手に物を持ち替えたりするなど、手や指の動きが発達し、掴んだものを口に持っていったりするようになりました。また、座ったまま両手を自由に動かしたり、目の前の玩具に興味を示して手を伸ばしたりするようになってきたので、今月はソフトカラーボールや音の出るぬいぐるみ、玩具、ベビージムなどを準備して、手や指を使った遊びをじっくりと楽しんだり、物に関わろとしたりする意欲を育んでいきたいです。この他、目が覚めているときは、保育者が顔を向かい合わせて抱っこしたり、笑顔であやしたり語りかけたりして、信頼関係を深めていきたいです。
 月齢10か月~12か月の子どもたちは、ずり這いやハイハイをしたり、つかまり立ちや伝い歩き、独り歩きなどをするようになり、活発に行動するようになってきました。バランスを崩して転んだりしても床にはクッションが入っているのでケガの心配はないのですが、机などにぶつかったりすることのないように気をつけていきたいです。今月は、動く玩具を使って遊びの幅を広げたり、次の成長段階に繋がるような活動を取り入れたりしていきたいです。また、気候の良い時期なので、天気の良い日はテラスを散歩したりして、気分転換を図ったりしたいと思っています。
 給食は、月齢に応じて離乳食を始めています。10か月~12か月の子どもたちは、離乳後期食から完了期食へと移行していけるようにしていきたいです。また、いろいろな食材に馴染んでいくことが出来るように、ご家庭・栄養士の先生と連絡を取り合いながら、一人一人の成長に合わせて徐々に進めていきたいと考えています。
 つぼみ組の子どもたちは月齢差が大きく、睡眠時間の長さや食事の時間・量が個々に違うので、一人一人の生活のリズムや発育状況に応じた援助や声かけを行うなど、細やかな対応を心がけています。まだ小さいため気候の変化に上手く対応できず、朝夕と日中との寒暖差があったりすると体調を崩したり、免疫力が弱いためオムツかぶれから飛び火などの感染症に罹ることもあるので、健康面に留意して、快適な環境の中で日々過ごせるようにしていきたいです。
 今月は遠足がありますが、つぼみ組の子どもたちは、まだ歩行の面を考慮すると園外に出ることはできないので園の中で過ごします。日頃は終日室内で過ごすことが多いので、遠足の日は遊戯室東側の芝生園庭に行って遊んだりテラスを散歩したりして、少しでも遠足気分を味わえるようにしたいです。なお、今月から新しいお友だちが1名加わりつぼみ組は6名になります。

 給 食 だ よ り

今月の給食は、「豚肉の生姜焼き」や「野菜ビーフン」、「ニラ玉スープ」などにニラを使用する予定です。 
 ニラ(韮)は、中国原産のネギ属に属する多年草で、欧米では栽培されておらず東洋を代表する野菜の一つです。
 ニラにたくさん含まれているβカロテンは、体内でビタミンAに変換され、髪や粘膜、皮膚の健康維持や視力維持に役立っています。
 また、ニラにはビタミンEも含まれていますが、ビタミンEは
細胞膜に多く含まれる不飽和脂肪酸が酸化して有害な過酸化脂質に変わるのを防ぎ、細胞や血管の健康維持や老化予防に力を発揮する他、LDLコレレステロールの酸化を防ぐ働きにより、動脈硬化や心疾患、脳卒中などの生活習慣病を予防する効果も期待されています。
 さらにビタミンEには、
体内にある活性酸素の働きをおさえ、皮膚の代謝をアップさせる効果が期待できます。そのため、シミやそばかすのケア、肌荒れ防止などの美肌づくりの手助けにもつながることから多めの摂取を心がけたい栄養素といえます。
 店頭でニラを選ぶ際は、
①葉の色の緑色が濃く、艶があるもの。
②鮮度が落ちるに伴い、葉の色も緑が薄くなり、黄みを帯びてくるので、手で束の根もとを持った時に張りがあって大きく曲がらないもの。
③葉は折れるとそこから傷み始めるので、折れた葉が無く切り口がみずみずしく新しいものを選ぶのがお勧めです。

  今月の給食には「ビーンズカレー」「ハンバーグ」「五目ラーメン」がある他、おやつには「サーターアンダギー」「ホットビスケット」「コーンピザ」などがあります。   

                    

         


 
 
送迎の際は、必ずこども園道路向かいの願生寺駐車場を御利用下さい。
 こども園下の道路は「駐車禁止区域」である上に幅も狹く、路上に駐車をされ
ますと他の通行車輛の迷惑になるばかりか、こども園と駐車場間を子ども達が
横断する際に、駐車車輛が遮蔽物となり、とても危険です。
 御面倒でも、必ず駐車場を御利用下さいますよう、重ねてお願い致します。






 
子どもの施設の安全点検


実施状況確認書

当園は、令和5年3月5日「生活安心プロジェクト」に関する関係局省庁局長連絡会議申合せ、
「子どもの施設の安全全国一斉総点検」に基づき、点検実施状況等について、以下のとおり確認し
ましたので、お知らせします。お気づきの点がありましたら下記施設管理者までご連絡下さい。



1 当園は遊具安全確認規定に基づき、目視による日常点検を毎日実施しています。

2 令和5年3月5日に遊具安全確認規定に基づき園庭遊具について日常点検を行い
施設の安全性を確認しました。以後も継続的に遊具の安全確認を行います。

令和5年3月5日

施設管理者名 アソカこども園

(連絡先:0994-42-3801




-安心で質の高い暮らしに向けた総点
  生活安心プロジェクト

-生活安心プロジェクト-
  4つの国民運動






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