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12月の園だより 
 遠方よりる、しからずや」という言葉があります。これは『論語』の中にある言葉で、「く、学びて時にこれを習う、ばしからずや。り遠方よりる、た楽しからずや。人知らずしてみず、亦た君子ならずや」の中の一節です。この文章を意訳すると孔子が言われた。師の教えてくれたことを学びいつも繰り返して自分の身につけるのは、なんと喜ばしいことだろう。同じ志をもつ友達が遠くからでもやってきて一緒に学ぶのは、なんと楽しいことだろう。たとえこうした生き方を他人がわかってくれなくても気にかけたりはしないのが、それこそ君子といえるのではあるまいか』となります。
 ここで孔子は「学問を共に志すものは決して孤独ではない。必ず同じ志を持つ者が、遠くからでもやって来るので、同じ道にいそしむ喜びを味わうことができるものだ」と述べているのですが、一般には「朋有り遠方より来る、また楽しからずや」の箇所だけ抜き出されて、しばしば「遠くからわざわざ友人が訪ねて来てくれた。懐かしい友と
一緒に語り合うことは、何と楽しいことなのだろう」というような意味で用いられていたりします。孔子の思いとはだいぶ理解の仕方が異なっているのですが、「朋有り遠方より来る、また楽しからずや」という部分だけなら、「論語」でも「朋=同窓」という意味で語られているので、学生時代の同窓の友達との再会の場面では、むしろ一般的な理解の方がしっくりくるような気がします。
 個人的なことでまことに恐縮なのですが、昨年の春に中学校、今年の秋に高校の同窓会がありました。私たちの学年は、中学校が8クラス、高校は10クラスもあったので、それぞれ100名近くの同窓生が参集し、中には県内だけでなく県外から駆けつけて来る人たちもいました。参加者の中には、卒業以後も交友関係の続いている人もいたりしますが、中学や高校を卒業して以来初めて会う人もいれば、名前は知っていても容貌が変わっていて見つけられない人、また名前を聞いても分からない人もいたりしました。幸い会食の際のテーブルは、実行委員の配慮で卒業年次のクラスごとに席が指定されていたので、自然と昔話に花を咲かせることができました。実は、これまで同窓会が数回あったものの自身の都合がつかず出席したことがなかったので、昨春の中学と今秋の高校の同窓会は共に初めての参加でした。
  昨年、同窓会に参加したことによって気付いたことがありました。それは、どうして遠方からでも万障繰り合わせて参加する人がいるのかということです。誰もが、かつて若かりし頃のはつらつとした姿は既に見る影もなくなり、外見はお互いに惨憺たる有様なのですが、一緒に話をしている時の空気感は、まさに学生の頃そのままでした。そのため、まるで一瞬にしてタイムスリップしたかのように青春時代が蘇ってくる感じがしてきました。また、同じ時間を共有した者同士であるが故に、その時のことを何の前置きもなく語り合えることを嬉しく感じました。そのことに気付いた時「だからこうして、みんな遠方からでも駆けつけてくるんだ」と思いました。中でも、高校まで一緒だった幼馴染との語らいは、まさに「
朋有り遠方より来る、また楽しからずや」そのものでした。高校生の時にこの「論語」の一節を学んだ時は、正直何のことかよくわからなかったのですが、今ごろになってようやく分かった気がしました。大人になると幼児期の出来事の大半は忘れ去ってしまうものですが、アソカこども園にご縁のあった子ども同士が将来大人になって出会う機会があった時、例えば「遊戯会では、〇〇の舞踊劇をしたよね…」などと、お互いに笑顔で語り合えるような忘れ難い素敵な思い出をいくつも子どもたちの心に残せたら…、と思ったことでした。
 
クラスだより 
 
 さ く ら 組

今月前半の保育は、先月に引き続き遊戯会に向けた舞踊劇や遊戯の練習を中心に進めていきます。また、遊戯会当日、多くの人を前にしても堂々と発表することができるように、みんなが見ている前で舞台練習をする機会を増やす予定です。さくら組の子どもたちにとっては、園生活最後の遊戯会になるので、当日はこれまで練習してきた成果を十分に発揮して、1人ひとりの心に残る楽しい遊戯会になればいいなと思っています。本番前にビデオ撮影や予行練習などもありますが、先月からインフルエンザが流行し、感染して欠席する子もいたりしたので、体調管理に十分気を付けて、遊戯会には全員そろって参加できるようにしていきたいと思っています。
 設定保育では、制作で年賀状を題材に取り上げます。今回は本物の年賀ハガキを使用し、郵便局に行ってポストに投函し、お正月に子どもたちの家に届くようにしたいと考えています。年賀状制作に際しては、年始の挨拶の仕方(あけましておめでとうございます)や干支について教え、ハガキに「年始の挨拶の言葉」を書いたり「干支をテーマにした絵」を描いたりすることにしています。今回の活動を通して、挨拶語や十二支について興味や関心を持ってもらいたいです。
 今月後半は、ルールのある遊びや縄跳び、制作活動、「ひらがなとすうじ」「たのしいかず」のテキストを使った学習などを予定しています。給食の後、第2園庭で自由遊びをしているのですが、遊戯会まで午前中の設定保育は舞踊劇や遊戯の練習が中心になり、室内での活動が中心になるので、後半は積極的に園庭に出て、しっぽ取りゲームや縄跳びなどの活動的な遊びを行う予定です。
 しっぽ取りゲームでは、楽しく遊びながら体幹を鍛えたり、ルールを守ることの大切さを学んでほしいです。縄跳びは、年度当初から継続的に保育に取り入れてきました。最初は、1回も跳べない子が多かったのですが、最近は連続で跳べる子が増えてきました。今回は「全員が前跳びを1回以上跳べるようになること」を目標に取り組むことにしたいと思っています。また長縄では、縄が上に来た時に跳躍する位置に中に入る練習をします。縄の動きのリズムを見て走り出し、タイミングよく入ることに挑戦し、まずは1回でも跳べるようにしていいきたいです。
 
制作活動では、「凧作り」と「こま作り」を予定しています。それぞれ油性ペンを使って自分の好きな絵を描いてオリジナルの凧やコマを作ります。凧は年明けに、中央公園に持って行って遊ぶ予定です。コマは、紐をまいてコマを回す難易度の高い「コマ回し」に挑戦します。「出来ない」とすぐに諦めるのではなく、何度もチャレンジして回せるようになれたらいいなと思います。
 
最近、仲の良い子同士でグループを作って遊ぶことが増えてきました。気の合う子と一緒に遊ぶのは良いことなのですが、時に「仲間外れ」を作ってしまうことがあったりします。就学後は、それぞれ別々の小学校に進み、他の園から集まった子どもたちと過ごすようになります。そこで、いろんなタイプの人に向き合えるよう、これまで定期的に『席替え』をしてきました。『席替え』には、「たくさんの友達と触れ合うことで、人間関係を深め社会性を高める」「同じグループの友達と一緒に活動することで、お互いを知り合う」「気分転換をすることで、新鮮な気持ちで活動に向かえるようにする」などのねらいがあります。就学まで残すところ4か月ですが、お互いに絆を深めたりして、園生活での楽しい思い出がたくさん作れたらいいなと思っています。

 も も 組 
 今月前半は、遊戯会に向けて舞踊劇や遊戯の練習を中心に保育を進めて行きます。舞踊劇も遊戯も、遊戯室の舞台の上で衣装を着て練習をしたり、他のクラスの先生や子どもたちに観てもらったりすることで、本番への意欲や期待感を高めていってもらいたいです。また、たくさんの人を前にした練習を繰り返すことで少しでも遊戯会の雰囲気を味わい、自信を持って堂々と表現できるようになり、ビデオ撮影や遊戯会では、これまで練習してきたことを楽しみながら発表してもらえたらいいなと思っています。また、遊戯会が終わった後は、設定保育の中に遊戯や劇遊びを取り入れて、友達が発表した遊戯や舞踊劇を踊ったり演じたりして、みんなで遊戯会の余韻を楽しみながら、表現活動の面白さをより一層味わえるようにしたいと思っています。
 
設定保育では、制作活動やルールのある遊び、かるた遊びなどを計画しています。制作では、お正月の風物詩の中から「こま」と「凧」を題材に取り上げることにしています。
 
「こま作り」では、室内で遊べる木製芯の「こま」の表面に色を塗って仕上げることにしています。出来上がったら、みんなで「こま」を回して遊びたいと思っています。「凧つくり」では、サインペンを使って凧に自分の好きな絵を描いて、オリジナルの凧を作ります。年明けには、さくら組やうめ組と一緒に中央公園の広場に行って凧上げを予定しています。
 
近年は、元旦からお店も開いていたりして、以前のような「お正月」独特の雰囲気が薄れてきている感じがします。また、子どもたちの遊びも、スマホやゲーム機器などを使い、座って個人で遊ぶものが主流で、昔ながらのこま回しや凧上げなど、友達や家族と一緒に身体を使った活動的な遊びは少なくなってきています。そこで、お正月遊びを通して、この時季ならではのお正月の雰囲気を少しでも味わえるようにしたいです。
 ルールのある遊びでは、寒さに負けない体作りができるように、思いっきり体を動かして遊ぶことのできる「しっぽ取りゲーム」を予定しています。また、子どもたちの大好きな「ドッヂボール」や「グルグルジャンケン」など、ルールのある遊びを多く取り入れて、みんなで楽しく遊ぶ中で決まりを守ることの大切さを学び、自然と身につけることができるようにしたいです。そこで、まずはみんながルールを守らないと楽しく遊べないことを説明し、きちんとルールを守ることの意味と大切さをよく理解させた上で遊ぶことにしたいと思っています。
 カルタ遊びは、遊びを通して「
集中力・記憶力・判断力」という3つの力が育っていきます。札が読まれる際に言葉を聞きとろうとすることで集中力が、繰り返し遊ぶ中で言葉と文字と絵の3つを総合的に覚える記憶力が、多くの札の中から目的の札を見つけようとすることで必要なものを見分ける判断力が、それぞれ自然と養われていきます。さらに、文字を読んだり文章を聞き取ったりする練習にもなるので、遊びを通して楽しみながら、それらの力を少しずつ伸ばしていけたらいいなと思っています。また、カルタ遊びを楽しむためには「平仮名を読めること」が必須条件となるので、文字を読むことへの意欲が高まることを期待しています。
 う め 組 
  今月前半の保育は、遊戯会に向けて舞踊劇や遊戯の練習を中心に進めていく予定です。先月は全体練習が数回あり、他のチームの舞踊劇を鑑賞したり、衣装を着て舞台で踊ったりする機会がありました。幕が開いた瞬間は、少し緊張している様子も見られましたが、音楽が流れ始めると練習の成果を発揮して、しっかりと表現するこのできている子が多かったです。
 今月も衣装を着て舞台で練習や発表を行うので、子どもたちの意欲や期待感を高めるような声かけをしていきたいです。特に、うめ組から初めて取り組むことになる舞踊劇では、一緒に演じている上のクラスの子どもたちに刺激を受けながら、それぞれに自分の役を楽しそうに演じています。練習を終えて部屋に帰ってきてからも、舞踊劇の挿入歌をうたったり、夕方の自由遊びの時に友達同士で自分の役や自分以外の役を嬉しそうに演じたりしている様子が見られます。遊戯会当日は、大勢の人の前で発表することになるので、少しでもそのような雰囲気に慣れることができるよう、全体練習などたくさんの人たちに見られている中で発表する機会を増やし、当日は舞台の上で落ち着いて楽しみながら発表できるようにしたいです。
 後半の保育は、お正月も間近ということで、昔からお正月遊びとして親しまれている「カルタ遊び」を予定しています。カルタ遊びには、「言葉や概念の獲得」「記憶力・正確に聞く力を養う」「情報を判断し行動する反射力を養う」といった効果が期待できます。絵札には、絵が描かれていることも多いので、言葉や名前とそれがどのようなものかという概念やイメージを結び付けやすく、遊び感覚で言葉と概念を一致させるのに役立ちます。また、カルタは読み手が言った言葉や内容と合う内容の手札を取る遊びであるため、読み手が言った言葉を正確に聞き取って記憶することが必須です。そのため遊びを通して正確に聞いたり記憶したりする力が身に着きます。さらに、情報を聞きとった後、「正しい札はどれか」を判断して行動に移します。例えば、板書されたものを記録する場合、「文字を見る➡見たものを認識する➡書く」という段階を踏みますが、ここでの「書く」ことが「反射する」ことに重なります。そして、その行動の正確さや速さを養うことに繋がるのがカルタ遊びということになります。札を取るためには平仮名の読みを習得することが不可欠になるので、お正月だけでなく継続的に取り入れていきたいと考えています。
 この他、年明けにはさくら組やもも組の子どもたちと一緒に中央公園の広場に行って「凧あげ」をすることにしています。そのためのオリジナルの凧も制作する予定です。うめ組の子どもたちにとっては、初めて凧あげに行くので、まず凧あげのイラストや凧の見本を見せてイメージを膨らませてから制作に取り掛かることにしたいと思っています。
 また、『お正月の』童謡では「お正月に凧揚げて、こまを回して遊びましょう」とありますが、うめ組からは凧揚げに加えて「こま回し」もするので、オリジナルの「こま」も作ることにしています。 近年は、大人から子どもまで年間を通してゲーム機器が遊びの主流を占めていますが、園では年末から年始にかけて、昔ながらのお正月遊びを十分に楽しめるようにしたいです。
 す み れ 組

今月前半の保育は、遊戯会に向けての練習を中心に行う予定です。日頃からすみれ組の子どもたちは遊戯が大好きなのですが、舞台に立って大勢を前にすると緊張してしまう子が多く、もみじ組の時の遊戯会では、大半の子が固まったり泣いたりしてしまいました。あれから一年が過ぎようとしていますが、この間、夏の盆踊りや秋の運動会などの大きな行事を経験する中で、人前でも練習の成果を発揮できるようになった子が少しずつ増えてきています。
 先月から遊戯会に向けて、帰りの会の折りに保育室で練習している他、全体練習では舞台に立ってみんなの前で踊ったりするなど日々練習を重ねています。まだ、舞台に立つと緊張する子もいたりしますが、遊戯会では日頃の練習の成果を十分に発揮して全員が笑顔で踊れたらいいなと思っています。当日は遊戯の他、すみれ組・もみじ組・つぼみ組が一緒に開式の言葉を述べ、引き続き合唱を2曲披露します。3クラスの中では、すみれ組が最年長児になるので、はっきりと大きな声で式辞を言ったり、元気よく歌ったりして中心的役割を果たしてくれることを期待しています。

 園では毎月避難訓練をしていますが、今月は消防署の方の指導のもとで実施します。園で過ごしている時に救急車や消防車のサイレン音が聞こえると「救急車きた!」とか「消防車だよ!」と大喜びで教えてくれます。毎年訓練の時は、道路向かいの願生寺駐車場に消防署員の方が乗って来られた消防車が停まっているので、みんなでフェンス越しに眺めたいと思います。また、訓練では消防署の方のお話をよく聞いて、「火事」や「地震」などの怖さを知るとともに、避難する時の約束事などをきちんと理解して、今後の訓練の際に思い出しながら実践して欲しいです。
 今月後半は、コーナー遊び、運動遊び、制作活動などを計画しています。
 コーナー遊びでは、保育室内に数種類のコーナーを作り、子どもたちが自ら好きな遊びを選んで時間いっぱい楽しめるようにしたいと思っています。運動遊びでは、寒さに負けない体作りや体幹を鍛えたりする遊びを取り入れることにしています。朝の会や帰りの会などで体育座りを指示すると、数分の間はその姿勢を保つことができるのですが、足を崩したり横に倒れて寝転んだりする子がいます。一般に体幹の弱い子の特徴は「運動を嫌い疲れやすい」「長時間立ったり座ったりすることができない」「手先を使った取り組みが苦手」といったことが挙げられます。したがって体幹を鍛えると「運動や外遊びを楽しめるようになる」「持久力や集中力がつく」「細かい作業を抵抗感なく行えるようになる」などの効果があります。そこで、体幹トレーニングとして腹筋や背筋を鍛えられる「かかしのポーズ」や「ジャンプ」、目・耳・体の3つを同時に使って体幹筋を鍛える「だるまさんがころんだ」、
縦横無尽に動き回ることで体幹筋がよく動き、目でしっぽを追いかけたり手を伸ばしたりすることで目や手の協調性が育つなど色々な要素を養える「しっぽとり」など、子どもたちが楽しみながら自然に体幹を鍛えられるような遊びを取り入れることにしています。
 制作活動では、ハサミを用いた活動を予定しています。いきなり制作に入るのではなく、まず安全に使えるようにするためハサミの持ち方や刃の開き方、閉じ方から教えたいと思っています。ハサミを上手に使えるようになると制作の幅も広がるので、丁寧に教えていきたいです。

 も み じ 組

 今月前半の保育は、先月に引き続き遊戯会に向けての練習を中心に行う予定です。練習を始めた当初は、音楽を流してもあまり反応がなく、前にいる保育者を見ているだけという子もいたりしましたが、練習を重ねていくうちに保育者の真似をして少しずつ振り付けを覚え、だんだん楽しそうに踊るようになってきました。また、遊戯会の衣装を着せると大喜びする子がいる一方、なぜか戸惑いの表情を見せる子や嫌がってしまう子もいたりします。そういった子には、自分から「着てみたい」と思えるような声かけを工夫していきたいと思っています。また、多くの人を前にしても戸惑って固まったりすることがないよう、上のクラスの子どもたちが見ている前で舞台練習をする機会を設けたりして、人前でも普段の練習通り笑顔で踊れるようにしていきたいです。当日は、これまでの練習の成果と可愛く踊る姿をご覧いただければ嬉しく思います。
 保育では、新聞紙遊びを予定しています。新聞紙はちぎって紙吹雪のようにして遊んだり、丸めてボールのようにして遊んだりする他、折って遊んだりするなど子どもの自由な発想でいろんな遊びをすることができます。また、「破る・ちぎる・折る・丸める・ひねる」などを通して指先の力の発達も期待することができるので、積極的に取り入れていきたいです。 
 最近、遊び方に変化が見られるようになってきました。これまでは、一人遊びをしていることが多かったのですが、少しずつ他の子と一緒に遊ぶようになってきました。また、友達の名前を呼んだり会話をしたりしながら遊ぶことで、コミュニケーション能力が高まってきています。その一方、友達と関わって遊ぶようになったことで、まだ自分の思いを上手く言葉にして伝えられなかったりすると、玩具や場所の取り合いなどから思わず手を出したり噛んだりしてしまう子もいたりします。そのような時は保育者が中に入って、お互いの思いを伝えたり、どうすれば仲良くできたのかということを教えたりして、一緒に遊ぶことの楽しさを味わえるようにしていきたいです。
 今月後半は、今年度2回目となる歯科・内科検診があります。前回は泣き出してしまう子もいたので、今回は子どもたちが安心して受診できるような声かけをしてから臨みたいです。
 保育では、制作活動を予定しているのですが、今回は冬の風物詩の中から「雪」をテーマに取り上げ「雪だる」を作る予定です。鹿屋は、地域性に加え地形の関係で、あまり雪が降らない上に積もったりすることも滅多になく、さらに年齢からしてもみじ組はまだ直接雪を見たことがない子ばかりだと言っても過言ではありません。そこで、「雪だるま」を作ることを通して、少しでも雪について関心を持てるようにしたいと考えています。また、制作に入る前に絵本を見せて、雪に対するイメージを膨らませてから取り組むことにしたいと思っています。
 生活面では、ズボンの着脱を自分の力でしようとする子が増えてきました。まだ、両足を片方に一緒に入れたり、前後反対に着てしまう子もいたりしますが、自ら意欲的にとりくんでいるので、少し時間を要しても頑張っている時は見守り、自分一人でできることが、だんだん増えていくようにしていきたいです。自分で出来るようになったことで自信を持ち、それがまた次のことに向かって積極的に取り組む態度に繋がるような声かけを工夫していきたいです。

  つ ぼ み 組

 月齢5か月の子は、排泄や睡眠など生理的欲求が満たされると、ほぼ決まった時間に眠りにつき、一定の時間寝たあとは機嫌よく目覚め、活発に手足をバタバタしたりするようになりました。そこで今月は、機嫌よく起きている間は、プレイジムやカラカラなどを用いて指先の機能が高められるような遊びを取り入れていきたいと思っています。
 1歳になった子どもたちは、保育者や友達と一緒に遊ぶことを喜ぶようになり、「見立て遊び」をするようになってきました。見立て遊びとは、目の前にあるもの別のものに見立て、想像しながら行う遊び方のことで、例えば積み木を車に見立てて走らせたり、丸めた紙をおにぎりに見立てて食べるふりをしたりする遊び方のことです。この見立て遊びには、「想像力がつく・言語発達につながる・社会性が身につく」といった知育効果があります。具体的には、手にしたものを別のものに見立てて遊ぶため、自身の想像の中で他ものもと比べたりすることによって想像力が高まり、周囲の人に「これバナナ」とか「これリンゴ」などと語りかけながら遊ぶため言語面の発達につながり、一緒に遊ぶ際どのような言葉遣いをすればいいのか、どのような立ち振る舞いをすればいいのかなどを考えながら遊ぶため、社会性が育っていくことになります。この見立て遊びは、だいたい1歳頃から主に周りの大人の真似をすることから始まります。そこで、何かに見立てる見本を見せたりして遊びの発展を促していきたいです。
 さらに2歳前後になると、実際の人やものに自分自身がなり切って行う「ごっこ遊び」をするようになります。見立て遊びとの違いは、手にしたものを別のものに見立てるのではなく、子どもが想像するそのものになりきって遊ぶ点で、より想像力を使った遊びをするようになります。今月は、積み木やブロックなどを使って「見立て遊び」を楽しむことを通して、想像力や言語面の発達などを計り、次の「ごっこ遊び」につなげていけるようにしていきたいと思っています。
 最近は、保育者用の机の下にもぐったりカバン棚の中に入り友達のカバンの中身を出したりするなど、身の回りの色々なものに関心が出てきました。また「危ないからだめよ」と注意すると、保育者の関心をひこうとしてわざと危ないことをしようとしたり、「イヤ」「ダメ」という拒否の言葉を口にするようになったりしてきました。さらに、いろいろなことを自分でしようとするようになりはじめています。このような自我意識の芽生えは「自分なりの心の誕生」とも言われています。
 思い通りにならないと怒ったりすねたりして、まだ言葉で伝えられないこともあり体中で表現しようとしますが、身の回りにあるものを知覚し考えて行動することで、自分を意識して自己主張しながら他者の自我とぶつかりあい、その中で社会性を身につけていく時期なので、子どもたちの思いをしっかりと受けとめ共感しながら接していくことを心がけたいと思っています。
 今月前半は、遊戯会に向けての全体練習やビデオ撮影、予行練習、そして遊戯会があります。当日はこれまでの練習の成果と、子どもたちの可愛い姿をご覧頂ければ…と思っています。
 今月後半は、今年度2回目となる歯科検診や内科検診がある他、年に1度の
消防署の方の指導による避難訓練などがあります。健康管理に留意して、楽しく過ごせるようにしたいです。 

 給 食 だ よ り

今月の給食は、冬が旬の「大根」・「白菜」・「キャベツ」などの野菜を多く使用します。その中の『大根』は、アミラーゼやプロテアーゼなどの消化酵素が含まれており、でんぷんやたんぱく質の消化を助ける働きがあります。大根には水溶性・不溶性の両方の食物繊維が含まれいるため、腸の働きを活性化し便秘の改善をサポートします。また、水分が多いため腸内の水分量を増やしてスムーズなお通じを促す効果も期待できます。ビタミンCは、免疫機能を高め風邪や感染症の予防に役立ちます。カリウムは、体内の余分な水分や塩分を排出する働きがあります。大根を選ぶ際は、白い根の部分はハリやツヤがあってみずみずしいもの・まっすぐ伸びて丸みを帯びているもの・ひげ根が白くきれいなものがよいです。
 今月の冬至は22日はですが、当日は『かぼちゃ』を使って「かぼちゃスープ」を作る予定です。昔から「かぼちゃを食べると風邪をひかない」と言われてきました。それは、
かぼちゃは炭水化物が多く、粘膜細胞を強化し免疫力を高めるβ-カロテンをはじめ抗酸化作用や細菌感染予防効果のあるビタミンC・ビタミンEが突出して多く含まれており、余分な塩分を排出し高血圧予防効果のあるカリウム、食物繊維もバランス良く含まれていて、栄養価の高さでは野菜の中でもトップクラスであめため、食べることで免疫力や感染予防効果が高まり風邪をひきにくくなるからです。また、葉物野菜類のビタミンCは、長期保存によって減少してしまいますが、かぼちゃの場合あまり減少しません。かぼちゃ100gで、ビタミンA・C・Eの1日必要摂取量の約半分を摂ることができ、β-カロテンが多いニンジンと比べても一度に量をとりやすいため、野菜の少ない冬に保存のきくかぼちゃは、栄養の供給源としても理想的な野菜だと言えます。 
 その他の給食には「魚のかば焼き」「ちくわつくね」「豆腐ハンバーグ」「のり塩からあげ」、おやつには「あんまん」「スノーボール」「黒ごまスティック」「抹茶ケーキ」などがあります。 

              

         


 
 
送迎の際は、必ずこども園道路向かいの願生寺駐車場を御利用下さい。
 こども園下の道路は「駐車禁止区域」である上に幅も狹く、路上に駐車をされ
ますと他の通行車輛の迷惑になるばかりか、こども園と駐車場間を子ども達が
横断する際に、駐車車輛が遮蔽物となり、とても危険です。
 御面倒でも、必ず駐車場を御利用下さいますよう、重ねてお願い致します。






 
子どもの施設の安全点検


実施状況確認書

当園は、令和5年3月5日「生活安心プロジェクト」に関する関係局省庁局長連絡会議申合せ、
「子どもの施設の安全全国一斉総点検」に基づき、点検実施状況等について、以下のとおり確認し
ましたので、お知らせします。お気づきの点がありましたら下記施設管理者までご連絡下さい。



1 当園は遊具安全確認規定に基づき、目視による日常点検を毎日実施しています。

2 令和5年3月5日に遊具安全確認規定に基づき園庭遊具について日常点検を行い
施設の安全性を確認しました。以後も継続的に遊具の安全確認を行います。

令和5年3月5日

施設管理者名 アソカこども園

(連絡先:0994-42-3801




-安心で質の高い暮らしに向けた総点
  生活安心プロジェクト

-生活安心プロジェクト-
  4つの国民運動






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