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8月の園だより 

「世間虚仮 唯仏是真」という言葉があります。これは、聖徳太子が亡くなられた後、妃の橘大郎女が太子を偲んで作った天寿国繍帳という織物の中に、太子から聞いたとして織り込ませた言葉です。これは「この世にある物事はすべて仮のものであり、仏の教えのみが真実である」という意味で、聖徳太子の仏教理解の深さを示そうとする場合、しばしば引用されてきた言葉です。
 「世間虚仮」の「虚仮」とは、文字どおり「空しくて仮のもの」という意味です。近年は、SNSの略称でよく知られているソーシャルネットワーキング・サービスの普及により多くの情報が発信されています。SNSが普及する前までは、事故や事件、災害をはじめ様々な情報はテレビ・ラジオ・新聞等のメディアが取材をし、責任を持って発信されていました。そのため、概ねその情報は信頼に足るものでした。
 ところが、X(旧Twitter)を中心とするアプリを利用して個人が情報を発信するようになると、その情報は瞬く間に個人から個人へと拡散されるようになりました。その場合、個人によって発信された情報が確かなものかというと、私たちには「自分にとって都合のよい情報を選んで、それだけを信じようとする」という傾向があります。しかも、インターネットの世界では、好きな情報や自分にとって都合の良い情報だけを閲覧できる環境が整っているので、いつの間にか自分が取得した情報こそが正しいのだと錯覚する人もいたりします。
 このように「
自分にとって都合のよい情報を選んで、それだけを信じる傾向」のことを「確証バイアス」と言います。確証バイアスは、人間がもともと持っている心理ですが、近年はネットの検索サイトがユーザーの属性(男女別、年代、居住地など)から、『ユーザーが見たいであろう情報』を上位で表示したり、『ユーザーの見たくない情報を遮断する機能』を提供したりするようになっています。そのため、いつの間にか自分の見たい情報だけが集まりやすい状態になるので、確証バイアスはさらに働きやすくなっていると考えられています。「バイアス」とは、「偏り」を意味しますが、日常生活における確証バイアスの影響は傾倒することにつながります。例えば、自分の気に入った人がいると、その人の発信するSNSや好意的な情報だけを信じるようになったり、ある思想に傾倒すれば、同じ思想を持つ人の情報だけを信じるようになったりします。また、ある情報サイトで何らかの予測が当たると、そのサイトで発信される情報ばかり信じるようになったりすることもあります。これは、傾倒していく人にとっては、高揚感や安心感、帰属意識の醸成など心地よい感情を持つことに繋がるため、日常生活が楽しくなる要素が強くなります。 
 このように、現代はネットの検索機能によって個人が自由に情報を取捨選択できるようになり、検索サイトも個人に与える情報を操作するようになりました。けれども、それが常に客観的に正しい情報かというと、私たちの心の中には「自分にとって都合のよい情報を選んで、それだけを信じたい傾向」があるので、誤った情報を正しい情報だと信じてしまうことも少なからずあったりします。そのため、何が正しく、何が間違っているのかということは、その人がどこに立っているかということによって決まるといっても過言ではありません。それは、誰もが自分の持っている答えこそが正しいと信じているということです。 
 
では、テレビ・新聞・雑誌等のいわゆるマスメディアが常に事実に基づいた客観的で正しい情報を伝えているかというと、これらも自社の報道したいところだけを都合のいいように切り取ったり、権力に忖度して恣意的に報じていたりする面があります。例えば、先月の東京都知事選挙後の一連の報道を通して、明らかにある意図をもって報じていることが窺えました。そのためマスメディアからの情報を鵜呑みにすると無意識の内に洗脳されてしまうのだと感じました。
 確かにインターネット上には虚実織り交ぜて多くの情報が氾濫していますが、それらの情報とテレビ・新聞・雑誌等の報道内容とを比較すると、これまで多くの人たちが信頼を寄せてきたマスメディアの方がきちんと事実を報じていないことがあったりします。
 このことから、私たちの生きている社会は「虚仮不実」、偽りに満ち満ちているといえます。そうすると、特定の情報だけを鵜呑みにして確証バイアスに陥って視野が狭くならないよう、様々な情報を集めて分析し、何が正しくて何が間違っているかをきちんと見極めて判断することが求められているように思います。

 
クラスだより 
 
 さ く ら 組

 今月前半は「盆踊り」があります。当日は、さくら組の子どもたち全員が舞台でお参りを行いますが、その中の7名が代表で「開扉・閉扉」「献灯」「献花」「献香」の係を務めます。たくさんの方々を前にしてお参りを行うので、中には緊張したりする子もいるかもしれませんが、年長児らしく落ち着いて練習の成果を発揮することができたら良いなと思っています。お参りの後は、各クラスをA・B・Cの3グループに分け、さらにそれを2チームに分けた異年齢児混合編成の計6チームが舞台の上で踊りを発表します。どのチームでも、年長児として他のクラスの子どもたちをリードすると共に、楽しみながら堂々と踊ってくれることを期待しています。舞台発表の後は、園庭での輪踊り、その後は子どもたちが楽しみにしている“チケット(綿菓子・ラムネ・かき氷・花火・その他のギフト)交換”があります。「頑張ったら綿あめもらえるよね!」とか「花火、あるの?」などと保育者にたずねたりする子もいます。“盆踊りで頑張ったら、チケット交換ができる”といったことを楽しみに、盆踊りの練習や当日の発表に張り切って臨んでもらいたいです。
 制作活動では、夏の風物詩の中から、自分たちで種植え・水やり・観察を行ってきたアサガオを、色水を使って表現したいと思っています。これまで水やりや監察をしたりしながら育んできたこともあり、ほとんどの子がアサガオに愛着や興味を示しています。中には、毎日登園時と降園時に観察している子もいて、小さな変化に気付いたり生長を喜んだりしていたので、その気持ちをみんなで分かち合ってから制作活動に取り組みたいと思っています。アサガオの花が少しずつ咲きはじめていますが、今年は日差しが強くて枯れかけているものも少なからずあります。アサガオは、直射日光が強かったり水が不足したりすると枯れる一方、水をやりすぎて過湿状態になると根腐れをします。ただ日光の当たる場所に置いて適当に水をやれば良いという訳にはいかないので、いろいろと調べてそれぞれの鉢に美しく花が咲くようにしたいです。花が咲いたら、絵日記を描いたり種を取ったりして、最後は種の色や形の観察までしたいと思っています。
 今月後半は、「夏の楽しい思い出」をテーマに絵を描く予定です。この夏、自分が一番楽しかったことを思い出して描き、それを友だちとお互いに見せ合いながら楽しかったことを共有できるようにしたいです。日頃からみんな絵を描くことが大好きなので、楽しみながら「夏の思い出」を絵で表現することを通して、この夏が「心に残る印象深い夏」になればいいなと思っています。
 今月も先月に引き続き、週3回のペースでプール遊びを予定しています。先月下旬からは、天候を見ながら市営プールに行くようにしているので、先月掲げた目標をひとつひとつ段階を踏んで達成できるようにしたいです。子どもたちは、プール遊びが大好きで、前日からとても楽しみにしています。今月は、夏ならではの遊びをたくさん楽しんで満喫できたらいいなと思います。
 この他、平仮名と数字の練習も個々のペースに合わせて行っていきます。みんな積極的に取り組んでいますが、中には早くワークを終わらせたい一心で、急いで書くことが一番の関心事になっている子がいるので、一文字一文字を丁寧に書くように声掛けをしていきたいです。

 も も 組 
 今月も、先月に引き続きプール遊びを中心に活動を進めていきます。先月下旬か中央公園の市営プールも利用できるようになったので、天候を見ながら積極的に利用したいと思っています。今年から利用する深い方のプールは、子どもたちの腰の位置まで水深があるので、プールサイドにつかまってバタ足をしたり浮かんだり、できる子は潜ったりするなど、市営プールならではの遊び方にも挑戦して欲しいです。また、みんなで一定方向に回って水流を作ったり追いかけっこをしたりして、楽しく遊びながら、より水に慣れ親しんでもらいたいです。
 今月は、子どもたちが楽しみにしている「盆踊り」があります。先月から練習が始まりましたが、3つのグループに分かれて、それぞれ鳴子・花笠・バチなどを使って楽しく練習しています。今月は全体練習を行い、本番と同じようにお客さん(子どもたちや保育者)が見ている状態で舞台発表をします。当日は、多くの保護者の方々を前にして踊ることになるので、全体練習で少しでも本番の雰囲気を味わい自信をつけて、楽しみながら発表をしてほしいと思います。また、舞台発表、園庭での輪踊りの後は、ヨーヨー風船や綿あめ・かき氷・花火などのチケット交換があります。子どもたちにとって、心に残る楽しい夏の思い出ができたら嬉しいです♪
 制作活動では、夏の風物詩の中から「ヨーヨー風船」を題材に取り上げることにしています。ヨーヨー風船は、盆踊りのチケット交換の中にもあるので、子どもたちにもイメージしやすいと思います。事前に制作することを伝えておいて、盆踊りの後に「ヨーヨー風船にはどのような色や柄のものがあったか」ということを思い返しながら制作を進めていくことにしています。
 他にも、テキスト学習「切り紙遊び」「せんともじ」「たのしいかず」や、楽器遊び、ルールのある遊びなども予定しています。「せんともじ」のテキストを使った学習では、縦線や横線、波線や斜め線、渦巻きなど、いろいろな種類の線を描くことで筆圧や運筆方法などを習得しています。平仮名を書く前の大切な過程なので、鉛筆の持ち方や正しい姿勢などが定着するように、丁寧に教えていきたいと思っています。先月から、環境構成として平仮名ボードや平仮名表を保育室に設置しました。平仮名ボードでは、マグネットに平仮名が一文字ずつ書いてあり、子どもたちが自由に動かせるようになっています。興味を示している子も多く、平仮名を並べ替えて嬉しそうに自分の名前を作ったり、平仮名表を見ながら同じ平仮名を見つけて並べたりしています。これからも、遊びを通して楽しみながら平仮名への関心を少しでも高め、平仮名の読み書きにスムーズに移行できたら良いなと思います。
 楽器遊びでは、鍵盤ハーモニカを使います。前回はドの音の場所を覚えて、保育者が「カエルのうた」を弾き、子どもたちはドの音を押して演奏を楽しみました。今回はレとミの音を覚えます。だんだん鍵盤の場所を覚えて、年度末までには簡単な曲を合奏できるようにしたいです。 ルール遊びでは、今回はフルーツバスケットを行います。ルールのある遊びは、みんながルールを理解しないとゲームが成り立たないので、きちんと理解した上で行えるようにしたいです。
 う め 組 
 今月、子どもたちが楽しみにしている「盆踊り」があります。先月から繰り返し練習を行っていることもあり、日に日に振り付けを覚え、掛け声を言ったり体を大きく動かしたりしながら楽しそうに踊っています。舞台発表だけでなく、うめ組の子たちにとっては初めて園庭での輪踊りも行うので昨年よりもより成長した姿を披露できるよう残りの練習に励んでいきたいです。当日、多くの人を前にしても舞台の上で戸惑わないよう、本番を想定した全体練習や予行練習も行う予定です。子どもたちは、当日の踊りの後に行われるチケット交換(ヨーヨー釣り・綿菓子・かき氷など)も楽しみにしています。それぞれ心に残る、楽しい夏の一夜になるといいなと思います。
 設定保育では今月もプール遊びを中心に進めていく他、リレー遊びや夏の風物詩の中から「ひまわり」を題材に取り上げた制作活動を予定しています。リレー遊びでは、4チームに分かれて本物のバトンを使って練習することにしています。リレーは、個人同士で競うかけっこと違い、複数のチームで走る上にバトンの受け渡しを行います。また、チームの仲間と勝つ喜びや負ける悔しさを一緒に味わったり、どうしたらバトンをうまく受け渡しできるかを考えたりするなど、いろいろな経験をします。ゴールという目標に向かい、みんなで協力し合いながら楽しんでもらいたいです。運動会では、うめ組・もも組・さくら組の3クラス合同での色別リレーがあります。リレーではバトンの受け渡しがチームの順位を左右したりするので、今から少しずつ練習していくことにしました。走るのが得意な子もいれば苦手な子もいます。一人ひとりの気持ちに寄り添い、意欲を高められるよう工夫して行いたいと思います。この他、行進の練習も始めます。うめ組になると、運動会で出場する種目数が増えるので、早い時期から余裕をもって練習に取り組むことで、運動会では楽しみながらその成果を遺憾なく発揮してくれることを期待しています。
 制作活動で取り上げる「ひまわり」の中心部分の花弁は1つの花のように見えますが、実際は頭状花序と呼ばれ、多数の花が集まって1つの花を形成しています。また、外輪に黄色い花びらをつけた花を舌状花、内側の花びらのない花を筒状花と区別して呼ぶ場合があります。今回舌状花は折り紙をハサミで切って作り、筒状花はクレヨンで描いて表現することにしています。
 先月から始まったプール遊びは、下旬から中央公園の市営プールを利用できるようになったので、先月立てた目標に次の2項目を加え、楽しみながら達成できるようにしていきたいです。
   水の中に数秒間顔をつけられるようになる。
   プールサイドの手すりにつかまりバタ足が出来るようになる。
 食事面では、ほとんどの子が設定した時間までに食べ終わろうという意欲が出てきて、時計を気にしながら食べるようになってきましたが、お皿を持たずに食べたり後ろに座っている子に話しかけたりするなど食事中のマナーが身についていなかったりして、食べこぼしも多いです。もう一度うめ組全員で食事中のマナーやお箸の使い方などの確認をしたり、食事中もその都度声を掛けをしたりして、正しい姿勢できれいに食べられるようにしていきたいです。
 す み れ 組

今月は、今年度初めての舞台発表の機会となる「盆踊り」があります。先月から始めた踊りの練習は、各クラスを3つのグループに分けて異年齢児縦割り構成で行っています。お兄さんやお姉さんたちと一緒に踊ることもがとても刺激になっているようで、当初は戸惑っていた子も少しずつ練習の雰囲気に慣れてきて、鳴子や花笠などを持って意欲的に踊ろうとするようになってきました。当日は、舞台での発表や園庭での輪踊りなど、子どもたちが可愛く踊る姿をご期待ください。踊りの後は、ヨーヨー風船・かき氷・綿菓子などのチケット交換があります。お子さんと一緒に各コーナーを回って、楽しい夏の一夜をお過ごしください。
 今月も、先月に引き続きプール遊びを行います。ほとんどの子が水の冷たさにも慣れてきて、毎回楽しそうに遊んでいます。まだ、顔に水がかかると泣きだしてしまう子がいますが、「肌に触れた水が想像以上に冷たかった」とか「突然顔に水がかかってきて恐怖を感じてしまった」など、水が原因で嫌な思いをした経験が泣く原因になっているようです。そこで、今月のプール遊びも、水鉄砲や水風船などを準備して、プールに入らなくてもその周辺で夏ならではの遊びを満喫できるようにしたいと思っています。また、顔に水がかかっても泣かずに遊べる子どもたちは、次の段階の「肩まで水につかって座る練習」をしたいと考えています。
 設定保育では、制作活動や洗濯バサミ遊び、パズル遊びなどを予定しています。制作では、夏の風物詩の中から「ヒマワリ」を題材に取り上げる予定です。洗濯バサミ遊びでは、2歳半頃から親指・中指・人差し指の3本を使い、指先に力を入れることができるようになるため「はさむ・つまむ」の動作を通して指の機能を高める練習をします。この3本の指の力は、今後日常生活でお箸やハサミ、鉛筆などを使う時に必要になるので、遊びを通して機能を高め、自由に使えるようにしていきたいです。今まではバネの弱い洗濯バサミをつかっていたのですが、だんだん指の力がついてきたので、今回は標準の洗濯バサミを使って遊ぶことにしています。
 パズル遊びでは、多くの子が絵柄を見て同じ絵のある場所にピースを持っていこうとしていました。まだ絵柄の向きを合わせることができていなかった子どもたちには、適度に援助をしながらパズルの遊び方のコツをつかめるような声掛けをしていきたいと思っています。ピース全体の数にもよりますが、年齢相応に全部のピースが揃っているパズルは、途中で諦めなければ必ず完成させることできます。遊びを通して「最後まであきらめない心」も育んでいきたいです。
 制作活動で取り上げるヒマワリは、ちぎり絵で花びらを表現することにしています。
 排泄面では、半数近くの子が終日パンツで過ごせるようになってきました。これまでは、「声かけをされてからトイレに行く」ということが多かったのですが、最近は子どもたちの方から「おしっこが出る!」と知らせて、自主的にトイレに行くようになりました。月齢などによってオムツの外れる時期には個人差があるので、トイレに行くことが苦にならないように声かけをして、あまり焦らずにゆっくりとパンツに移行していくことが出来ればいいなと思っています。

 も み じ 組

 先月から「盆踊り」に向けての練習に取り組んでいます。当日の舞台発表では、各クラスをABCの3グループに分け、さらに各グループを2チームに分けた計6つのチームで上のクラスの子どもたちと一緒に踊ります。盆踊りの曲が流れてくるとすぐに踊りだし、リズムに合わせて手を叩いたり身体を揺らしたりしています。練習する際に部屋が変わったりすると泣いてしまう子もいますが、異年齢児による縦割り構成で行っているため、上のクラスのお兄さんやお姉さんたちが優しくかかわってくれるとすぐに気を取り直し、一緒に楽しそうに練習しています。当日は、初めて遊戯室の舞台に立って発表をする子もいたりするので、たくさんの方々を前にすると戸惑って泣いたり固まったりすることもあるかもしれませんが、温かい目で見ていただけたら嬉しいです。舞台発表・園庭での輪踊りの後は、綿菓子・ヨーヨー風船・かき氷などのチケット交換コーナーもあるので、楽しい夏の一夜をご家族でお過ごしいただけたらいいなと思っています。
 最近、絵本や紙芝居に興味を持つ子が増えてきました。自分の気に入った絵本は、何回読み聞かせしても嬉しそうに見ています。特に「だるまさん」「きんぎょがにげた」という絵本が大好きです。「だるまさん」の絵本では「だるまさんが~」と言うと、ニコニコ笑いながら絵本に描いてあるだるまさんの絵の動きを真似て自分も一緒に身体を左右に揺らしたり、「目・手・歯・毛・尾」と言葉にしたりして絵を見ながら動きを真似ています。「きんぎょがにげた」の絵本では、絵の中に隠れているきんぎょを見つけると、「いた、いた」と指さして喜び、大はしゃぎしています。子どもたちが興味を持つような絵本や紙芝居の読み聞かせ、絵カードを使った遊びなどをする中で、言葉のやりとりを楽しめるようにしていきたいです。また、日常生活の中での歌、挨拶、会話などを通して語彙数を増やしたりして、言語面の発達を援助していきたいと思います。
 今月も、先月に引き続き週1回のペースで水曜日にプール遊びを行います。先月、水風船をプールに浮かべて遊んだところ、早速掴んで風船の独特な感触を楽しんだり水に沈めたりして、みんなとても楽しそうに遊んでいました。今月もジョウロや水鉄砲で水をかけあったり、水風船をプールに浮かべて遊んだりして、夏ならではの遊びを満喫できるようにしたいです。
 制作では、夏の風物詩の中から「花火」を題材に取り上げます。まだ花火を見たことのない子もいると思うので、花火の写真や絵本を見せたりして、花火には「打ち上げ花火」や「仕掛け花火」、線香花火などのように個人で楽しめる手持ち花火ともいわれる「玩具花火」など、様々な種類があることを教え、楽しく取り組めるようにしていきたいです。
 排泄面では、月齢の高い子どもたちは、トイレ・トレーニングを始める予定です。オムツが汚れていないときには便座に座らせたり、上手く出来たときには一緒に喜んだりして、まずは尿意・便意を感じた時には保育者に知らせることができるようにしていきたいです。
 先月から、おもちゃやブロックで遊んでいる時、取り合いをして友だちを押したり嚙みついたり、中には友だちの背中に乗ったりする子が増えてきました。まだ、自分の思いを上手く言葉で表現できないため、つい行動に出てしまうので、そのようなときは保育者が間に入って「貸して」「ありがとう」といった言葉のやりとりをして見せて、友達との関わり方を教えていきたいです。

  つ ぼ み 組
 月齢9か月~10か月の子どもたちは、ずり這いの姿勢からお腹を持ち上げハイハイが出来るようになり、少しずつめざす方向に移動が出来るようになってきました。また、中にはつかまり立ちを始める子もいます。そこで今月は、音の出る玩具や風船などを使って遊ぶことを通して、個々の発育状況に応じたずり這い・ハイハイ・つかまり立ちなどの運動が十分に出来るような環境設定を工夫していきたいと思っています。
 
食事面では離乳後期に入り、手でつかんだり歯ごたえのある物を噛んで食べたりするようになりました。手づかみ食べの【手で触れる→指でつまむ→口に運ぶ→口の中でカミカミする(口のまわりの筋肉を使う)→口全体で味や触感を確かめる】という一連の動作では、脳の広範囲が刺激されていると考えられています。また、手でつかむことにより、いろいろな食べものの形や感触を指で確かめながら覚え、前歯で自分の一口に合った量を噛みとる練習にもなるので、充分にさせていきたいと思っています。離乳は、事のリズムが安定し形のある食物をかみつぶすことができるようになったり、エネルギーや栄養素の大部分を食物から摂取できるようになったりすると完了します。ご家庭や栄養士の先生とよく連絡を取り合いながら進めていきたいです。
 12か月から16か月の子どもたちは、身の周りの人や物に興味を示すようになってきました。おもちゃ箱やカバンから次々に物を出したり入れたりするようになってきたので、今月は、身近なもの(空き箱・ティッシュの箱など)を使って出来るいろいろな遊びを通して、手や指の「協応性(身体の異なる器官や部位を同時に動かすこと)」の発達を図っていきたいと考えています。
 
人との関わりの面では、最近友達と関わろうとするようになった反面、まだ自分の思いをうまく言葉で伝えることができないため、気にいらないことがあったりすると友達をたたいたり、髪の毛をひっぱったりすることがあります。そのような時は、友達をたたいたり髪の毛をひっぱったりしてはいけないことを教えたり、その子の思いを保育者が相手の子に伝えたりして、友達との関わり方を少しずつ理解できるようにしていきたいです。
 
先月から「沐浴」を始めました。沐浴を始めた当初は、沐浴台に慣れず嫌がって泣いたりする子もいましたが、毎日行うことで少しずつ慣れてきて、お風呂用のおもちゃをつかんで遊んだり、置いてある石鹸に興味を持ち手でつかもうとし、ツルッとすべり落ちると湯船の中に手を伸ばして探したりして、沐浴の時間を楽しむようになってきました。気象予報では、今年の夏は例年にない猛暑ということで、しばらく暑い日が続くと思われるので、沐浴の他にも天候や子どもたちの体調を見ながら水遊びを行ったりして、快適に過ごせるようにしていきたいです。
 今月は「盆踊り」があります。つぼみ組の子どもたちにとっては、初めての舞台発表の機会になります。縦割混合異年齢児構成で行うので、上のクラスの子どもたちと一緒に踊ります。おそらく、大勢の観客を前にすると驚いて泣いたりかたまったりするかもしれませんが、今後も遊戯会・生活発表会など舞台発表の機会があるので、その第一歩として見守りたいと思います。
 給 食 だ よ り
 今月の給食は「夏野菜カレー」「豆腐の味噌炒め」「味噌汁」などに、夏が旬の「茄子」を取り入れる予定です。茄子は、インド原産で淡色野菜として世界中で栽培されています。クセのない味わいと火を通したときのなめらかな食感が特徴で、品種によってさまざまな調理法があり、料理のジャンルを問わず使えるため、定番の野菜として欠かせないものとなっています。
 茄子の90%以上は水分でできていますが、その残りの部分に栄養成分がしっかりと入っています。まず、塩分の摂りすぎを調節してくれるカリウムを多く含んでいます。カリウムは体内の塩分や水分を排出してくれるので、高血圧予防やむくみの解消に役立ちます。また、水分とともに体の熱を放出してのぼせやほてりを鎮める効果もあり、だるさや食欲不振などの夏バテを予防・緩和する働きもあります。さらに、茄子の皮のあざやかな紫色は、ポリフェノールの一種であるナスニンによるもので、ナスニンには強力な抗酸化作用があり、免疫力の向上やがん予防に効果があるとされています。ブルーベリーなどと同じアントシアニン色素なので、視力や眼精疲労にも効果的です。この他、食物繊維も多く含まれています。食物繊維は、便秘予防・改善の他、心筋梗塞や糖尿病などの生活習慣病の予防にも役立ちます。  
 その他の給食には「鮭マヨの春巻き」「ちくわつくね」「ハンバーグ」「鶏のチーズ焼き」などがある他、おやつには「とうもろこしパン」「すいか」「抹茶豆乳くずもち」「いちごアイス」などがあります。今月も給食やおやつを楽しみに、元気よく登園してほしいです。


                         

         


 
 
送迎の際は、必ずこども園道路向かいの願生寺駐車場を御利用下さい。
 こども園下の道路は「駐車禁止区域」である上に幅も狹く、路上に駐車をされ
ますと他の通行車輛の迷惑になるばかりか、こども園と駐車場間を子ども達が
横断する際に、駐車車輛が遮蔽物となり、とても危険です。
 御面倒でも、必ず駐車場を御利用下さいますよう、重ねてお願い致します。






 
子どもの施設の安全点検


実施状況確認書

当園は、令和5年3月5日「生活安心プロジェクト」に関する関係局省庁局長連絡会議申合せ、
「子どもの施設の安全全国一斉総点検」に基づき、点検実施状況等について、以下のとおり確認し
ましたので、お知らせします。お気づきの点がありましたら下記施設管理者までご連絡下さい。



1 当園は遊具安全確認規定に基づき、目視による日常点検を毎日実施しています。

2 令和5年3月5日に遊具安全確認規定に基づき園庭遊具について日常点検を行い
施設の安全性を確認しました。以後も継続的に遊具の安全確認を行います。

令和5年3月5日

施設管理者名 アソカこども園

(連絡先:0994-42-3801




-安心で質の高い暮らしに向けた総点
  生活安心プロジェクト

-生活安心プロジェクト-
  4つの国民運動






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