| 11月の園だより |
先月19日(日)に催した運動会は、園児の参加率も極めて高く盛況の内に滞りなく終えることができました。ただ、先月号でお伝えした事情で当初予定していた12日に開催できなかったため、中には園児の兄姉の運動会(鹿屋小学校・鹿屋東中学校)と重なったご家庭もありました。そこで、来年度の申込の受付は1月以降になるそうですが、これまで通り第二日曜日(来年は11日)に開催できるよう体育館に申し入れをしてきました。運動会では、それぞれこれまでのお子さんの成長の跡を十分にご覧になったり、一緒にお楽しみいただけたりしたことと存じます。また、保護者の皆さまには、今年も会場の設営から後片付け、並びに諸係等、諸事にわたってご協力くださり、お蔭さまで円滑に進行することができました。まことに、ありがとうございました。
例年、インフルエンザの流行は11月下旬〜3月頃が中心となりますが、今年は既に9月末頃から徐々に患者数が増加しています。また、新型コロナウイルス感染症に罹患する人も見られます。これらの感染症の流行が例年より早く始まっている背景には以下の要因があると考えられます。
・海外渡航や旅行が活発になり、ウイルスの持ち込みが増えた
・今年のインフルエンザワクチン株と流行株のマッチ率がやや低い可能性
ところで、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、症状だけではすぐに区別がつきにくい感染症です。罹患した時の主な症状は以下の通りです。
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症状
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インフルエンザ
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新型コロナ
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発熱
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急激に高熱(38℃以上)
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37.5℃前後が多いが高熱の場合も
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倦怠感
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強い
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中等度
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関節痛・筋肉痛
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あり
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少ない
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咽頭痛
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比較的軽度
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強いことが多い
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胃腸症状
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吐き気、下痢などがあることも
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特にオミクロン株では頻繁に見られる
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味覚・嗅覚障害
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少ない
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特徴的な症状(特に以前の株)
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ウイルスの感染を予防
をする上で、手洗いはとても大切です。石けんやハンドソープを使うと、手の表面の皮脂に付着しているウイルスを洗い落とすことができます。手洗い前の手にウイルスが100万個付着していたとすると、1分間の手洗いで数十個(約0.001%)にまで減らすことができます。ここまですれば、食事前やトイレの後は流水で15秒ほどの手洗いで十分だそうです。 |
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| クラスだより |
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| さ く ら 組 |
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今月の保育は、来月行われる遊戯会に向けての練習を中心に進めていく予定です。舞踊劇では、さくら組はほとんどの子が2つの役を掛け持ちします。物語の内容も役柄も違うため、それぞれ覚えることも多いですが、練習の際は気持ちを切り替えて、その役になりきって演じることを意識しながら取り組んでほしいです。舞踊劇では、その場面の情景や登場人物の心情を想像し、それを身体表現していくという経験が、子どもたちの自己表現力を高めていくことに繋がればいいなと思っています。また、さくら組・もも組・うめ組の縦割りの混合編成で行うので、練習では年長児として下のクラスの子どもたちをリードしたり、お互いの絆を深めたりしてもらいたいです。
クラス別に行う遊戯の練習も並行する形で始めます。今年度のさくら組は、男の子2グループ、女の子1グループ、男女混合1グループの4グループに分かれて踊る他、フィナーレでは全員で1つの曲を踊ります。さくら組ともなると、音楽を流すと自分で考えた振り付けで曲に合わせて踊ったり、友達同士で振り付けを教え合ったりしながら一緒に踊っていたりするので、練習では一方的に教えるのではなく、子どもたちの意見を取り入れながら一緒に振り付けを考えていくことにしたいと思っています。
また、フィナーレでは一つの曲を全員でやり遂げる達成感を味わってほしいです。みんな舞踊劇や遊戯の衣装を着ることをとても楽しみにしているようなので、ある程度振り付けを覚えたら、練習への意欲がさらに高まるよう衣装を着て練習することにしています。
設定保育では、数字の学習を一歩進めて時計の読み方を習得したり、一年生で習う漢字の読み方を学習したりしていく予定です。先月から小学校の就学前検診が始まったこともあり、子どもたちは今まで以上に「小学生になる」ということを強く意識しているようです。4月から給食の時間には、来年から小学校に行くことを意識して「30分以内に食べ終わること」を目標に、文字盤に設定した時間までが赤色で表示されるアラーム付きの時計を使い、それを見ながら食べています。ほとんどの子が、目標時間を設定したことで時間以内に食べ終えることが出来るようになってきました。そこで、遊びや生活面でも見通しを立てて活動することができるように、目標時間を設定して行動するようにしたいと考えています。そのためにも時計をきちんと読めるようにしていきたいです。時計を見て時間が分かるということは、日常生活の基本的な事柄なので、設定保育の中で教えるだけでなく、日ごろから時間を意識できるような声かけをしていきたいです。
一年生で習う漢字の読みは、クイズ形式にしながら楽しく覚えられるようにしたいと思っています。平仮名が読めるようになると漢字の振り仮名が読めるようになるので、漢字表を見て自分から進んで覚えようとしている子もいます。毎年、卒園するまでに一年生で習う漢字を全部読めるようになる子が複数いるので、今年のさくら組の子どもたちもはりきって覚えてもらいたいです。
この他、子どもたちの好きな戸外遊びや制作活動も予定しています。陽射しも和らぎ、気候的にも戸外活動に適した時期なので、時間がある時は園庭に出て活動的に過ごしたいです。制作活動では、季節の風物詩の中からミノムシを題材に取りあげます。ミノムシは、口から出した糸で枯葉や枝を繋ぎ合わせてミノを作って冬を過ごしますが、実際に見たことのない子もいると思うので、絵本や写真を通してミノムシについてよく理解した上で取り組みたいと思っています。
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| も も 組 |
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今月の保育は、来月の遊戯会に向けて、舞踊劇や遊戯の練習を中心に進めていく予定です。舞踊劇は、うめ組・もも組・さくら組の3クラスを縦割りにして今年は5つの演目を行います。まずは、自分の演じる舞踊劇の物語の内容をよく把握するとともに、演じる役柄についてよく理解することから始めてほしいです。そして、演じる際は、歌ったり踊ったりすることに加えて、身体を使って少しでも心情を表現することができるような言葉かけをしていきたいと思っています。
舞踊劇は、さくら組とうめ組の子どもたちと一緒に演じるので、お互いに助け合ったり刺激し合ったりしながら、一つの舞台を作り上げることの楽しさを味わってもらいたいです。また、舞踊劇の練習は、前半3チーム、後半2チームに分けて行いますが、欠席者がいた場合は見学している園児の中から代役を立てて練習を進めていきます。他の舞踊劇チームの練習をよく見ておいて、欠席者がいる場合は積極的に代役を務めたりして、表現活動を十分に楽しんでほしいです。
クラス別の遊戯は、男の子チーム①、女の子チーム②、男女混合チーム①、全員で踊るフィナーレ曲①の計5曲を練習していきます。曲の選定については、子どもたちが普段よく聞いていたり興味をもったりしている曲を中心にいろいろな曲を聴きながら決めていきたいと思っています。また、振り付けも保育者が一方的に教えるのではなく、子どもたちの意見を取り入れながら一緒に作り上げていきたいと考えています。もも組の遊戯は4曲ありますが、舞踊劇と同じように自分が踊る曲の振り付けだけでなく、全員が4曲とも振り付けを覚えるようにして、遊戯会当日の舞台発表はもちろんのこと、日頃の練習そのものも楽しめるような工夫をしていきたいです。
設定保育では制作活動や「せんともじ」「たのしいかず」のテキストを使った学習、戸外遊びなどを計画しています。日頃から子どもたちは虫にとても興味があり、蟻がいるとじっと見つめていたり、カマキリを見つけると「テラスにカマキリがいるよ!」とすぐに教え合って、興味深そうに観察したりしています。そこで、制作活動では、秋の風物詩の中から「みのむし」と「イチョウの葉」を題材に取り上げることにしています。ミノムシは、身の回りの繊維であれば、葉や枝でなくても蓑を作り上げます。そのため、毛糸や細かく切った色紙の中に蓑を取り去った幼虫を入れると色鮮やかな蓑を作り上げることから、そういった試みが昔は子どもの遊びとして広く行われていました。けれども、園ではまだ「みのむしを直接見たことがない」という子が多いと思われるので、図鑑を通して教えることで、興味を持って取り組めるようにしたいと考えています。「イチョウの葉」は、切り絵に挑戦し、2枚~3枚繋がったイチョウの葉を作る予定です。
「せんともじ」「たのしいかず」の学習は、習熟度に個人差があるので、個々のペースに合わせて無理なく進めていきたいと思っています。戸外遊びでは、ボールやフープを使った遊びや、しゃぼん玉遊びを計画しています。思いきり身体を動かして、活動的に過ごせるようにしたいです。
最近、自由遊びの際、友達と仲良く遊んでいることが多いのですが、ふとしたことで友達に嫌なことを言ったり叩いたりしてしまうことがあります。そこで、繰り返し「自分が言われたりされたりしたくないことは、相手にも言ったりしたりしない」ようにと、声掛けを続けています。少しでも相手を思いやれるような言動ができるようになっていってほしいものです。
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| う め 組 |
今月から、遊戯会に向けての練習が本格的に始まります。うめ組の子どもたちは、初めて舞踊劇を演じるのですが、まだ自分が演じる劇の題名や役の内容をきちんと理解出来ていない子がいたりします。練習では、まず全員で舞踊劇の音源を聞いたり過去の映像を鑑賞したりして、物語の内容や自分の役柄をよく理解するところから始め、どのような動きや踊りによってその役を表現すれば良いか、子どもたちに分かりやすく説明しながら一緒に作り上げていきたいと考えています。舞踊劇は、もも組とさくら組の子どもたちと一緒に演じるので、練習では同じクラスの子ども同士ではなかなか味わうことのできない多くの刺激を受けることが出来ると思います。
また、クラス別の遊戯では、みんな可愛い衣装やカッコいい衣装を着ることをとても楽しみにしているようなので、張り切って練習に取り組んでくれることと思います。この他、遊戯会では最後に全員が遊戯の衣装を着て踊るフィナーレもあります。笑顔でフィナーレを迎えることが出来るよう、日々の練習を積み重ねていきたいです。運動会では、いつもと違う会場の雰囲気にのまれて泣いたり競技に参加できなかったりした子もいたりしましたが、遊戯会では園の舞台での発表になるので、それぞれ楽しみながら演技や遊戯を披露してくれることを期待しています。
先月後半から午睡期間が終わり、給食後は園庭での自由遊びが始まりました。「先生、今日もお外に行くの?」と嬉しそうに尋ねてくる子が多く、外で遊ぶことを伝えると「やった~!」と言って張り切って準備をしています。その一方、午睡がなくなりこれまでと生活のリズムが変わったため、おやつの時間や夕方になると眠たくなってぼんやりしていたり機嫌が悪くなったりする子が数名いるので、ご家庭でも就寝・起床時間への配慮をお願いします。また、園庭遊びの後は汗をかいたりするので、水分補給や着替えをしたりするよう声掛けしていきたいです。先月下旬からだいぶ秋めいてきて、最高気温が夏日を上回ることがなくなるとともに、最低気温も10度近くになる日があったりする他、日によっても温度差があったりするので、衣服の調整を行うなどして体調管理に気を付けていきたいと思っています。特に、戸外遊びのあとの手洗いうがいはこれまで以上にしっかりと声掛けをしていく予定です。石鹸を使って手のひらや手の甲、指の間などを洗ったり、洗った後は石鹸が残らないように洗い流したり、うがいでは水を口に含むだけでなく、上を向いてガラガラうがいができるよう改めて教え、風邪予防に努めていきたいと思います。
今月後半は、報恩講のお寺参りがあり、初めて制服を着用して参詣します。新しい制服で気持ちも高まることと思われますので、嬉しい気持ちに共感しながら、本堂では落ち着いて行儀よくお参りしたり、きちんと法話を聞いたりするように声掛けをした上で臨みたいと思います。
設定保育では、制作活動で秋の風物詩の中から「みのむし」を題材に取り上げる予定です。肌寒い季節になってきたので、毛糸を使って「みの」を作ることで、暖かみのある作品を作れたら良いなと思っています。また、毛糸をぐるぐると巻き付ける動きを通して、指先の巧緻性を高めたり、作業に集中することで集中力を高めたりしていきたいです。 |
| す み れ 組 |
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今月の保育は、遊戯会に向けて遊戯の練習を行うほか、ようやく外遊びに適した気候になってきたので、積極的に園庭に出て、活動的に過ごしていきたいと思っています。
遊戯会では、すみれ組は2グループに分かれての遊戯とみんなで踊るフィナーレ曲を披露する予定です。お互いに切磋琢磨しながら、張り切って練習に取り組んでほしいです。また、さくら組・もも組・うめ組は合同で5つの舞踊劇を演じるのですが、その舞台練習の様子を鑑賞する機会が多々あるので、お兄さんやお姉さんたちが演じている姿をみて楽しむと共に、「来年自分もうめ組になったら・・・」という期待感が、少しでも芽生えたらいいなと思っています。
園庭遊びでは、大型遊具や砂場遊びの他、今まで室内で行っていたルールのある遊び(だるまさんころんだ、鬼ごっこ、しっぽ取りゲーム等)を園庭で行いたいと考えています。保育室よりも広い場所で行うので、楽しみながら思う存分体を動かして元気いっぱい走り回ったりすることで、これからやってくる冬に備えて“寒さに負けない体づくり”を目指していきたいと思います。
最近は言葉の数が増えてきて、友達と会話をしたり一緒に遊んだりする姿が多く見られるようになってきました。その反面、ふとしたことで好ましくない言葉を使う子も多く、喧嘩やトラブルが増えてきました。特に言葉の面での問題の原因は、主に身近な大人の言葉遣いやYouTubeなどの影響があるようです。私たちは常に周囲の環境の影響を受けて生きていますが、その場合、良い影響と悪い影響の二つがあり、大半は無意識の内に「自分にとって良いと思うこと」を見習うようになります。ところが「自分にとって良い」と思っていることが、果たして本当に正しいことかどうかとなると、その是非は極めて曖昧だといわざるを得ません。とくにまだ判断力の育っていない幼児の場合、正しく善い方向よりも悪い方向を見て影響を受けることの方が圧倒的に多いといえます。中でもYouTubeには、幼児にとって「コミュニケーション能力や視力の低下」「睡眠不足」など、様々な悪影響のあることが指摘されていまです。もちろんその一方で、悪影響だけでなく、「いろいろな学びや教養の機会が増えること」や、「子どものいろんな分野への興味、関心が増えること」などのメリットもあります。そこで、視聴内容の確認や、視聴時間の制限など、保護者の方のご配慮をお願いします。また、子どもたちには、「自分が言われたくないことを言ったりされたくないことをしたりしないこと」、そのためには相手の立場になって考えることの大切さや適切な言葉の表現の仕方などを丁寧に教えていきたいと思っています。
排泄面では、自ら「おしっこがでる」と言って教えに来てくれる子が増えてきました。また、午睡の時間も、半数の子がパンツで過ごせるようになってきました。今後はパンツを穿いたままトイレに行き、その場で脱いで排泄できるように練習を重ねていきたいと思っています。他にも、オムツで過ごしている子どもたちも、少しずつトイレトレーニングを行っていくことにしています。子どもたちは失敗を繰り返しながらも、いろいろなことを着実に身につけていきます。「失敗している時が学んでいる時」でもあるので、すぐにできなくても諦めずに取り組んでもらいたいです。
食事面では、月齢に合わせてお箸への移行を少しずつ行っていく予定です。始めはこぼしてしまうことも多いと思いますが、時間をみながら無理のないようにお箸での練習を始めたいと思っています。
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| も み じ 組 |
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今月から、遊戯会に向けての遊戯の練習を始めます。よく保育室で遊戯会の曲を流しているのですが、子どもたちにはまだ振り付けを教えていないのに、自分たちで音楽に合わせて身体を揺らしたり手を振ったりパチパチ叩いたりしながら楽しそうに踊っています。みんな身体を使って表現することが大好きで、運動会の練習では遊戯や体操の振り付けを教えると張り切って覚えていました。遊戯の練習を始めると、きっとノリノリで踊ってくれることと思います。遊戯会では、遊戯会用の衣装を着て踊るので、全体練習が始まったら衣装を着せたりして、楽しい雰囲気の中で練習していこうと思います。また、フィナーレ曲はつぼみ組の子どもたちと一緒に踊るので、お兄ちゃん・お姉ちゃん気分を味わいながら、元気いっぱいで踊ってもらいたいです。
今月は遊戯の練習だけでなく、気候的に過ごしやすい時期になってきたので、戸外で遊ぶ機会を多く取り入れて活動的に過ごしたいと考えています。これまでは、月齢による成長の度合いの差が大きかったり、まだ歩くのがやっとという子が多かったため、比較的園庭に出て遊ぶ機会が少なかったのですが、4月当初に比べるとそれぞれ握力が強くなったり足腰もしっかりしたりしてきたので、第二園庭に行って固定遊具で遊んだり砂場で遊んだりすることを計画しています。また、遊戯室東側の芝生園庭で遊んだり、第一園庭ではボールやフープを使って遊んだり、かけっこをしたり固定遊具で遊んだりして、活動的な遊びを十分に楽しめるようにしていきたいです。
この他、室内では制作活動の他、運動遊びやサーキット遊び、お絵描きや塗り絵、洗濯バサミ遊び・紐通し・シール遊び、リトミック・楽器遊びなどいろいろな遊びを予定しています。
制作では、秋の風物詩の中から今が旬の「秋刀魚」を題材に取り上げ、絵の具を使って感触遊びを楽しみながら取り組むことにしています。最近、絵本や紙芝居の読み聞かせをすると、以前に比べてとても集中して見るようになってきました。これからも継続的に読み聞かせ行うことを通して、いろいろな物の名前を覚えたり、日常会話で用いる言葉を学べるようにすることで、言葉の数が増えるようにしていきたいです。そのためにも、子どもたちの注意をひくような内容のものを積極的に取り入れて、絵本や紙芝居への興味を高めて行きたいと考えています。
半数以上の子どもが満2歳の誕生日を迎えたことにともない、だんだん自我の芽生えが目立つようになってきました。まだ、遊びたいのに時間がきて片付けをしなければならなかったり、自分の作りたい物を上手く作れなかったり、友達の持っている物が欲しかったりした時など、なかなか自分の気持ちを切り替えられず、欲求を押し通そうとして泣いたり怒ったりすることがあります。この場合、子どもの思っていることを言葉にして共感したり、泣いたり怒ったりしても自分の思いは相手には伝わらないということを分からせるとともに、自分の思いは言葉にして伝えることの大切さを教えたり、自分の気持ちをコントロールする力を身につけることが出来るようにしたりしていきたいと思っています。そのためにも言葉の数を増やしたり、コミュニケーション能力を高めたりしていけるような工夫をしていきたいです。
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| つ ぼ み 組 |
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月齢4か月の子は、保育者の声のする方へ耳を傾けたり自分の手をじっと見つめたり、口元に持っていっては「あ~う~」といった声を発するようになってきました。まだ寝ていることも多いのですが、この時期は声・表情・ジェスチャーなどのやりとりで会話を楽しめるようになってくるので、目が覚めたときは保育者が笑顔であやしたり語りかけたりして信頼関係を築き、安定した気持ちで園での一日を過ごせるようにしていきたいと思っています。今月は、音の出る玩具やプレイジムなどでの遊びを通して指先の機能を高めたり、手の動きが器用になってくると両手の協調性も発達してくるので、手元で遊べるような遊具を取り入れることにしています。
1歳になった子どもたちは、ほとんどが歩けるようになりました。運動機能も向上し、室内を活発に歩いたり、時には走り回ったりするようになってきたので、今月もサーキット遊びをしたり、天候の良い日は子どもたちの体調を考慮しながら室外に出て、固定遊具で遊んだり芝生園庭でボールやシャボン玉などで遊んだりするなど、活動的な遊びを楽しめるようにしたいと考えています。
この時期になると、少しずつ友だちや周囲の人への興味や関心が高まり始めることもあり、最近これまでの一人遊びから友達と関わって遊ぶ姿がよく見られるようになってきました。それにともない、まだ自分の気持ちを言葉にして相手に伝えることが出来なかったり、友達との関わり方がよく分からなかったりするため、自分の思うようにならないことがあったりすると、友達に噛みついたり髪をひっぱったり、時には手にしているおもちゃを投げたりするようになってきました。そのような時は、その都度保育者が間に入ってお互いの気持ちをそれぞれ相手の子に伝えたり、友達との関わり方を伝えたりしています。一緒に遊ぶ中で、少しずつ友達との関わり方を身につけたり、お互いの関係性が深まるようにしたりしていきたいです。
食事面では、スプーンを使って食べる練習をしていますが、まだスプーンを思うように口に運ぶことができないため手づかみで食べてしまうことがあります。ただ、この手づかみ食べは子どもたちにとっては成長の大切な過程です。「物を掴んで口まで運んで食べる」という行動を繰り返すことで、手や指の機能が高まったり、スプーンや食器にも関心を持ち始めたりします。さらに、いろいろな食べ物を「見て・触って・味わう」という体験を通して、やがて自分で食べようとする意欲も育まれます。つぼみ組の子どもたちは、ちょうど今この大切な時期なので、個々の成長の度合いを見ながら、無理なく楽しい雰囲気の中で食事を進めていきたいです。
今月は、遊戯会に向けた遊戯の練習を始めます。つぼみ組の子どもたちは、すみれ組・もみじ組・つぼみ組と合同の合唱・クラスの遊戯・もみじ組と合同のフィナーレに出演します。遊戯会では、衣装を着て舞台の上に立っているだけで十分に可愛いのですが、発表当日は月齢の高い子どもたちを中心に、日頃音楽に合わせてそれぞれ身体表現を楽しんでいる姿を披露できるように練習を進めていきたいです。
設定保育では、少しずつ指の動きがスムーズになってきたので、シール遊びや小麦粉粘土を使った遊びなど、手先の運動機能を高められる遊びや、季節の風物詩の中から「みのむし」を題材に取り上げた制作活動などを予定しています☆
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| 給 食 だ よ り |
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今月の給食は、今が旬を迎える「りんご」を取り入れます。りんごのシーズンは、少しずつ肌寒くなる10月から寒さの厳しい2月頃にかけてです。そのため秋から冬に旬の時期を迎え、とれたてならではのフレッシュな味わいを楽しめます。
りんごは10月頃がもっとも収穫量が多くなりますが、品種によって収穫時期が異なります。それは、りんごには様々な品種があり、果実の熟する期間によって旬の時期が異なるからです。8月上旬以降に収穫される「極早生種」、9月上旬から収穫される「早生種」、9月下旬から10月にかけて収穫される「中生種」、11月上旬以降に収穫される「晩生種」の4つがあります。また、りんごには多くの品種がありますが、その数は世界で1万種類以上ともいわれます。日本には約2,000種類が存在していますが、代表的な品種「ふじ」が国内の生産量の約半数を占めています。
りんごには、『1日1個のりんごは医者を遠ざける』というイギリスのことわざがあります。これは、りんごには高血圧などの生活習慣病の予防に効果がある「食物繊維」や「カリウム」が多く含まれているからです。りんご繊維は腸内にある善玉菌(ビフィズス菌)を増やし悪玉菌を減らして便通を良くしてくれる他、老化や免疫低下の原因となる活性酸素を取り除く作用があるリンゴポリフェノールも含まれています。さらに、これからの季節に着目したいのは、りんごに含まれるポリフェノールの一種「ケルセチン」という成分が、インフルエンザ予防に効果があるということです。インフルエンザにかかった人にりんごと黒房すぐりの暖かいコーディアル(果汁のシロップを水やお湯で薄めた甘い飲み物)を飲ませたところ、鼻水や喉の痛み、悪寒、疲労などの症状が軽減することを確認したとイギリスのカーディフ大学研究チームが発表しています。
りんごを選ぶときは、①お尻の方までしっかりと赤いもの②大玉よりも中玉③枝が干からびていないもの④ずっしりと重いものをポイントにするといいです。
今月の給食は「チーズつくね」や「鶏の甘辛揚げ」がある他、おやつには「きな粉団子」や「スイートポテトケーキ」などがあります。給食やおやつを楽しみに元気よく登園してほしいです。

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