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7月の園だより 

「声は意(こころ)を伝える」という言葉があります。これは、聖徳太子が『勝鬘経(しょうまんぎょう)』というお経を註釈なさった『勝鬘経義疏(しょうまんぎょうぎしょ)』に説かれている言葉です。

私たちは日頃周囲の人々の声を何気なく聞いていますが、この「声」は息の働きによって出てきます。また、この「息」は、私たちの生きているいのちの営みそのものだといえます。よくテレビドラマなどで、誰かが倒れている場合、その人の生死を確かめた人が、「息をしていない」とか「まだ息がある」といった言い方で生きているか否かを伝える場面を目にすることがあります。このことからも、私たちが生きていくということの一番基本的な事柄は、息をしているか否かということにあると言えるのですが、その息というものに深く根差しているのが、まさに「声」ということになります。そのため、声を聞くとその人の体調だけでなく機嫌や人格なども分かることがあったりします。例えば、元気そうなのに話すときにいつもより声が出ていなかったり、枯れた声でしゃべったりしていたりすると、「前夜カラオケで何十曲歌われたのですか」とからかったり、元気がなさそうな場合は「風邪でもひかれましたか」「体調を崩されたのですか」などと尋ねたりします。あるいは、その日の声の調子で「機嫌がよさそう。何かいいことでもあったのかな」とか「機嫌が悪そう。そばに行かない方が良いかも」と、判断したりすることもあるのではないでしょうか。

それは、声というのは決して飾ることのできないものだからです。言葉は、美辞麗句という熟語があるように、いくらでも言い換えたりして飾りたてることができますが、声そのものを飾ることはできません。たとえ巧みに声色を変えて似せることができたとしても、それは意図して作った声なので、やはりそこにはどこか不自然さがにじみ出てきます。なぜなら声というものはその人の人間性に根差しているからで、まさにこれが声の特徴だといえます。時折、電話で話している人が、おじぎをしながら相手に御礼の言葉を口にする光景を目にすることがあります。「電話だから、おじぎなどしても相手の人に分かるはずなどないのに…」と思ったりもするのですが、実は感謝の思いは声を通して確かに相手に伝わっているそうです。その一方、「電話だから分かるはずなどない」と思って、無表情で御礼の言葉を口にした場合と、たとえ見えていなくても笑顔で頭を下げながら御礼の言葉を口にしたときとでは、相手への伝わり方は全く違うといわれます。それは、電話では相手の表情がわからないだけに、むしろ声を通してその人の心が伝わるからだと思われます。ですから、私のことを思いやって語りかけられる言葉を聞くと、その声の響きというものが私の心を打つということがあるのだということがよくわかります。

 さて、今月は鹿児島で県知事選挙がありますが、同日東京の都知事選挙もあります。今回の都知事選挙には56人もの人が立候補していますが、本当に知事になろうと思って立候補したのか疑わしい人も少なからずいるように思われます。先月、ネット番組で4人の候補者による公開討論会がありました。質問に明確に答える候補者もいれば、イエスかノーかのどちらかを求められても美辞麗句を並べ立てて明言しない候補者もいました。
 選挙では、しばしば若い人たちの投票率の低さが問題視されていますが、それは政治に興味を持てない社会状況や投票したい候補者が見当たらないことが最大の要因だと考えられています。そのような中、今回の都知事選挙には日本全国から多くの関心が寄せられています。それは「この人が当選すれば東京からこの国が変わるかもしれない」という期待感を持てる候補者がいるからです。この人は、連日都内各所で精力的に街頭演説を行っていますが、話を聞いていると本当に心がふるえるような感動を覚えます。まさに、その声から誠実な心が伝わってくるのです。また、同世代の他県の市長さん方が自主的に応援演説にかけつけておられますが、これこそ本当の意味での応援演説だといえます。
 けれども残念ながら今のところ優勢を伝えられているのはこの人ではなく、無所属と言いながら政党の組織票頼みの現職です。もし現職が再選するようなら、おそらく今の子どもたちが大人になったときの日本には、暗澹たる未来しか待ち受けていないような不安を感じます。たとえ投票はできなくても、東京都民が正しい選択をすることに期待を寄せながら、都知事選挙の結果を注視したいと思います。
 
クラスだより 
 
 さ く ら 組

今月から、8月の盆踊りに向けて踊りの練習が始まります。盆踊りの舞台発表は、各クラスを3つのグループに分けて、年齢の異なる子どもたちが一緒になって踊る縦割り構成で行います。さくら組の子どもたちは、年長児として各グループの中心的存在となり、盆踊りの練習はもちろんのこと、当日も下のクラスの子どもたちをリードして場の雰囲気を盛り上げてもらいたいです。
 さくら組の子どもたちは踊ることが大好きで、保育室で音楽を流すと自然に身体が動かしたり、「先生、あの曲流して!」とリクエストしたりする子もいます。その一方「舞台に上がってみんなの前で踊るのは恥ずかしい」と言う子も数名いたりします。本当に恥ずかしいのは、みんなの前で踊ることではなく、ちゃんと上手に踊れるのに恥ずかしがって踊ろうとしないことだと思います。盆踊りの後も、運動会、遊戯会、園児の集い、生活発表会など、多くの人を前にして発表する機会が続くので、これからの練習で自信をつけて、楽しみながら発表できるようにしたいです。

 また、今月から原則として週3回のペースでプール遊びも予定しています。先月、体操服で水遊びをした際に、「プール遊びまだ?」「いつからなの?」と尋ねる子がいました。みんな、プール遊びを楽しみにしているようで、中には「水着の準備終わったよ!」と嬉しそうに伝える子もいました。年長児なので就学を意識し、漠然と“水遊びを楽しむ”だけでなく、「水に慣れる」ことから始めて、『顔を水に浸ける』『頭まで水に潜る』『水中で目を開ける』『壁や保育者に捕まってバタ足をする』『ひとりでバタ足泳ぎをする』など、個々に目標を定め、夏ならではの遊びを満喫すると共に、それぞれ段階を踏みながら目標を達成することができるようにしていきたいです。
 今月は、リナシティ内のプラネタリウムに夏の星座を鑑賞に行きます。子どもたちは、絵本の時間に星座の図鑑をみたりするなど、星座にとても興味を持っています。前回は春、今回は夏、そしてあとの2回は秋と冬の星座を鑑賞します。太陽や月は年間を通して見ることができますが、星座は同じ時刻に同じ場所から見ても、季節によって見える星座が違うことに興味・関心を持ってほしいです。なお、「季節の星座」とは34・5月を春、678月を夏と分けた場合、その時季の20時〜0時頃に南の方に見られる星座のことです。したがって、見やすい時間に見られないだけのことで、時間帯が違えば春の星座といわれる星座でも夏や冬に見ることは可能です。
 また、運動会に向けての練習も始めます。うめ組ではバルーン、もも組ではポンポンの演技を披露しましたが、さくら組ではカラーガードに挑戦します。旗の持ち方や隊列、技など細かい所まで揃えることが大切なので、早めに練習を始めることで少しでも慣れて欲しいと思います。  
 制作活動では、夏の風物詩の中から「かき氷」を題材に取り上げ、バブルアートの技法を用いて作ることにしています。バブルアートは
「しゃぼん玉絵」とも言い、その名の通りしゃぼん玉で絵を描くという絵画法の1つです。いつも遊んでいるしゃぼん玉の一味違った使い方は、子どもたちの自由な発想力を育てる知育にもなります。不規則に弾けた泡で、筆などでは表現出来ない独特な模様が際立ち、全く同じものが出来上がらないという偶然性も大いに楽しめることと思います。

 も も 組 
 今月から、子どもたちが楽しみにしているプール遊びが始まります。原則として、火・木・土曜日の週3回、こども園の芝生園庭にプールを設置し、うめ組・さくら組と一緒に遊びます。また、今月下旬からは、天候を見ながら中央公園の市営プールも利用することにしています。市営プールには2種類の深さがありますが、もも組からはさくら組と一緒に深い方のプールを使います。最初は少し深く感じるかもしれませんが、水深は腰よりも低いのですぐに慣れると思います。
 今年度は、プール遊びを通して、
   一人で水着に着替え、着替えた後は自分で片付けや整頓ができるようになる。
   水中に顔を浸けることができるようになる。
   伏し浮きができるようになる。
   プールサイドをつかんでバタ足ができるようになる(市営プール限定)。
 以上4つの目標を達成できるように声掛けや援助をしていきたいと思います。プール遊びが始まると、着替えをする機会が増えます。脱いだ衣服を畳んだり、持ち物をまとめて整頓したり、表裏を正しく着たりするなど、自分の身の回りのことをテキパキと行うように伝えていきたいです。また、着替え等の入れ違いを防ぐため、持ち物全てに名前の記入をお願いいたします。子どもたちの大好きなプール遊びなので、楽しみながら徐々に目標を達成できれば良いなと思います。
 この他、リナシティ内のプラネタリウムに星座鑑賞に行きます。今回は、前回の春の星座に続いて夏の星座を鑑賞します。今回も前回と同様、あらかじめ夏の夜空にはどのような星座が観られるのか、図鑑を使って学習した上で臨むことにしています。また、鑑賞後にはどのような星座があったか、友だちや保育者と語り合うことで更に宇宙への関心を高めたいと思っています。
 今月から、来月の「盆踊り」に向けて踊りの練習を始めます。盆踊りは各クラスを3つのグループに分け、更に1つのグループを2つに分けて計6つのチームが異年齢児による縦割り構成で踊ります。年齢の異なる子どもたちとの交流を通して相手のことを思いやる気持ちが育ったり、社会性や協調性などが身につけば良いなと思います。普段から、もも組の子どもたちは体操や踊りなどが大好きなので、盆踊りの練習でも張り切って楽しみながら取り組んで欲しいです。
 先月は、5月の中旬に苗を植えて世話をしてきたきゅうりとピーマンの収穫をすることができたので、調理室に持って行って給食に取り入れてもらいました。「みんなが育てた野菜だよ」と伝えると嬉しそうにしていて、すぐに完食していました。中には、これまで苦手だったはずなのに、「ピーマン大好き」と言っている子もいました。やはり、自分たちで世話をして収穫した野菜だと味も格別のようです。これからも野菜の収穫を通して献立や野菜に興味を持って欲しいです。
 先月下旬、他のクラスの子どもたちをお客さんに招いて「お店やさんごっこ」をしました。みんなで話し合い、どんなお店を設定するか、何を商品にするかなどあれこれ考えたことで、子ども同士の絆も深まったようです。また、
お店屋さんごっこは、自分以外の人になりきって遊ぶので、そのことを通して、想像力やコミュニケーション力が育まれます。子どもたちにとても好評だったので、また、今年度の後期にも機会があれば取り入れたいと考えています。
 う め 組 

今月から、うめ組の子どもたちが楽しみにしているプール遊びが始まります。すみれ組までは芝生園庭にミニプールを出して遊ぶのですが、うめ組になると遊ぶ回数も増え、7月の下旬からは中央公園の市営プールを利用して遊んだりするようになります。プール遊びでは、漠然と遊ぶのではなく、3つの項目を目標に掲げ、遊びを通して達成できるようにしたいと思っています。
   自分1人で着替えたり、衣服の後片付けがきちんと出来たりするようになる。
   水に顏を浸けるけることが出来るようになる。
   水に入って遊ぶことに慣れ、水が顏にかかっても気にならなくなる。
 ①の「衣服の着脱・後片付け」は、日頃から自分で出来るように取り組んでいるのですが、まだうまくボタンを外せなかったり、脱いだ服をきちんと畳まずそのままバッグに入れたりしています。プール遊びをする度に着替えをすることになるので、少しずつ自分の力で衣服の着脱や後片づけが出来るようになってもらいたいです。なお、みんな一斉に着替えをするので、洋服・下着・タオル・帽子・袋など、持ち物には全て名前の記入をお願い致します。
 ②と③の目標については、子どもたちの中には、まだ水を怖がったり顔にかかることを嫌がったりする子がいたりするかと思われます。今月は主に園内のミニプールで遊ぶので、そのような子には水風船やプール遊び用のおもちゃなどを使って水遊びを楽しめるようにしたり、プールの周辺で遊ばせたりして、少しずつ水に慣れ親しみ、自分からプールに入って遊べるようになるような工夫をしていきたいと考えています。まだ個人差もあると思うので、無理強いをしてプールに入るのが怖くなったりすることのないように留意し、個々の状況に合わせた援助をしていきたいと思います。

 今月の設定保育では、色水遊び、お絵描きなどを予定しています。色水遊びでは、赤・青・黄など基本的な色の名前はみんな正しく言えるのですが、紫や黄緑とかになるとまだ曖昧な子もいたりするので、遊びを通して色の名前をきちんと覚えたり、色を混ぜ合わせると他の色に変化することなどを教えたりしたいと思っています。また、自分たちが作った色水を筆やスポイト、使い古したハブラシなどを使ってお絵描きに繋げて、色彩感覚を育んでいきたいです。
 この他、今月から8月の「盆踊り」に向けた練習が始まります。盆踊りは、つぼみ組からさくら組までの各クラスを3つのグループに分け、さらに各グループ2チームに分かれて異年齢混合編成の計6チームで舞台発表を行います。そのため、練習はそれぞれのグループごとに集まり、他のクラスの子どもたちと合同で行うことになるので、子ども同士で教えたり教えられたりしながら進めていくことになります。
 うめ組は、上にはもも組・さくら組、下にはすみれ組・もみじ君・つぼみ組がいて間に挟まれる位置付けになるので、上のクラスの子どもたちからはいろんな刺激を受けたり、下のクラスの子どもたちに対してはお兄ちゃん・お姉ちゃんとして面倒をみたりしてもらいたいです。また、うめ組からは室内発表の後の園庭での輪踊りにも参加します。覚える振り付けが増えるのですが、楽しみながら練習に取り組んでもらいたいです。

 す み れ 組

 今月から、原則として毎週火曜日と金曜日の週2回、遊戯室東側の芝生園庭にミニプールを出して水遊びを行います。始めは、水の冷たさを嫌がったりプールを怖がったりする子もいるかと思いますが、保育者や子ども同士で一緒に遊ぶ中で、少しずつ水の感覚に慣れてプール遊びを楽しめるようになってほしいです。また、遊ぶ際は、おもちゃや水風船、シャボン玉、水に浮くブロックなどを用意し、子どもたちが楽しく遊べるような環境づくりを工夫していきたいです。
 これからの時期は、プール遊びをしたり汗をかいたりすることで着替えをする機会が多くなります。この時期の子どもたちの課題は、
ポロシャツに頭を通すこと
②片腕ずつ袖に通すこと
③立ってズボンに脚を通すこと、
などです。まずは
「自分でしたい」という意欲を持てるような声掛けを行い、できない所は手伝いながら少しずつ衣服の着脱ができるようにしていきたいです。
 設定保育では、広告紙遊び、制作、ボール遊び、○・△・□遊びを予定しています。
 広告紙遊びでは、ビリビリと破いたりくしゃくしゃに丸めたりすることで手先の器用さを養ったり、自分の作りたい物をイメージしてそれを形にしたり、偶然出来た形を別の何かに見立てて遊んだりすることで、想像力を伸ばしたりしていきたいと思っています。
 制作では、暑い夏には冷たいものが恋しくなりますが、その代表的存在ともいえるのがアイスクリームです。今では一年中食べられるので、かつてのように夏の風物詩とは言い難くなりましたが、それでも暑い夏には、そして子どもたちには年間通して大人気のアイスクリームを題材に取り上げます。子どもたちが、それぞれイメージした個性的なアイスクリームができるといいなと思っています。今回は、制作の過程で糊を使います。遊びを通して、手に付ける量や性質を理解できるようにしていきたいです。
 ボール遊びでは、ボールを思い通りの方向に転がせるようになることに重点を置き、みんなで円になって座り、ころころボールを転がすことを楽しみたいです。○・△・□遊びでは、それぞれの形をラインテープで床に描き、保育者が「まるはどこかな?」と言ったら○の形の中へ移動し、「三角はどこ?」「四角はどこ?」と言ったら、その形の描かれている場所に移動するという遊びを通して、形に対する興味や関心を深めていきたいです。また、みんながそれぞれの形を覚えたら、さらに遊びを展開し、ルールのある遊びの中から「ひっこし鬼」をしたいと思っています。

 排泄面では、引き続きトイレトレーニングを進めていきます。まだ、パンツでのトレーニングを始めていない子も、オムツに排泄がなければ便座に座らせたりして、「排泄はトイレでするもの」ということを意識付けるようにしています。また、オムツに出ていてもトイレに行きたがる子どもたちが増えてきたので、「トイレに行きたい」という意欲を大事にして、おしっこが出なくても、しばらくの間は便座に座るようにしています。トイレで出来たときは一緒に喜んだり、たくさん褒めたりして、自立への意欲を高めていきたいです。今のところ保育者からの声掛けでトイレに行くことが多いので、自分から排泄の意思を伝えることができるように個別に声をかけていきたいです。
 今月から、8月の「盆踊り」に向けて踊りの練習が始まります。練習では、各クラスABCの3つのグループに分けて、他のクラスの子どもたちと一緒に練習を行います。上のクラスの子どもたちと関わる中で、いろいろな刺激を受けたりしながら楽しく練習を進めてほしいです。

 も み じ 組

今月から毎週水曜日は、原則として遊戯室東側の芝生園庭にプールを置いて水遊びをします。当初は、水の冷たさを嫌がったり、プールの中に入ることを怖がったりする子がいたりするかもしれませんが、そのような子は無理にプールに入れたりせず、まずはプールの周辺で遊ばせて水に親しめるようにすることから始めたいと思っています。
 そこで、じょうろや水鉄砲、プール用玩具などを用意したり、水風船をプールに浮かべて遊んだりして少しずつプールに慣れさせ、プール遊びの終わる来月下旬までには、全員がプールに入って楽しく遊べるようになればいいなと考えています。中でも、水風船には「握る・水に沈める・振って音を聞く・投げる」などのいろいろな遊び方があり、感触遊びにもなるので、様々な動きや感触を楽しんでもらいたいです。

 この他、今月から8月に行われる盆踊りに向けての練習も始まります。盆踊りは、各クラスを3つのグループに分けて異年齢児縦割り構成で練習します。お兄さんやお姉さん達に混ざって一緒に練習することになるので、もみじ組の子どもたちにとっては、同じクラスの子どもたちとだけで行う日頃の活動と違い、普段味わうことのない新たな刺激を与えてもらえることと思います。上のクラスの子どもたちとたくさんふれあい、楽しみながら練習してもらいたいです。
 設定保育では、氷遊び、お遊戯・リトミックなどを予定しています。氷遊びでは、氷を握って冷たさや感触を楽しんだり、溶けていく様子を楽しんだりしたいです。また、氷はツルツルと滑りやすく、工夫しなければうまく持てなかったりするので、遊びを通して手先の器用さや思考力を身につけるきっかけになればいいなと思っています。
 今年の梅雨入りは例年より遅かったのですが、気象関係者によれば「梅雨入りの遅かった年は統計的に猛暑になることが多い」そうです。その通りなら、連日気温の高い日が続くと思われます。そのため外遊びは熱中症の危険があるので、天候の是非に関わらず室内での遊びが中心になります。
 そこで、室内でも身体を思いっきり動かせる遊びを取り入れたいと考えています。もみじ組の子どもたちは、『わ~お!』や『ピカピカブ~!』などの曲をかけると、すぐにCDプレイヤーの前に集まってきて踊るほど遊戯や体操が大好きなので、今までしたことのない体操曲を新たに教えたり、リトミック遊びを多く取り入れたりしたいと思っています。

 食事面では、月齢の高い子は食べるのがだいぶ上手になり、月齢の低い子はまだこぼすことが多いものの、だんだん「自分で食べよう」という意欲が出てきました。子どもたちは、手づかみ食べからスプーンの「上手(握り)持ち」「下手(逆手)持ち」を経て「鉛筆持ち」をするようになり、やがてお箸へと移行していきます。鉛筆持ちやお箸使いには手首や指先をうまく動かす力が必要なので、並行して指先の力がつくような遊びを取り入れていきたいと思っています。また、月齢の低い子どもたちは幼児用のイスに上手く座れなかったので、これまではテーブル付きのイスに座って食べていたのですが、だいぶ体幹もしっかりしてきたので、個々の発達に合わせて少しずつイスと机を使って食べられるようにしていきたいです。

  つ ぼ み 組
 月齢8~9か月の子どもたちは、だいぶお座りが安定してきました。これまでは、腹ばいやあおむけで遊んでいたのが、お座りができるようになったことにより目線が高くなったことで、今までとは違った景色が見えるようになり、腹ばい・あおむけの時よりも機嫌よく遊ぶようになってきました。また、両手を前についてバランスを取って座っていたのが、体幹が安定してきたことにより手を使わずに上半身を支えられるようになってきました。そのため、両手を自由に使えるようになったことから、おもちゃやブロックなどを持って遊べるようになってきました。また、手先も少しずつ器用になり、小さいものをつまんだり、一方の手から反対の手へ物を持ち替えたりすることも出来るようになってきました。
 そこで、今月はいろいろな素材を使った感触遊びを多く取り入れたいと考えています。ネバネバ、ぶよぶよ、ぷにぷに、くしゃくしゃなど様々な感触を味わいながら指先や手を動かす力を高めたり、五感を育んだりしていきたいです。

 食事面では「離乳食」を始めています。お皿やスプーンを見ると、手足をバタバタさせて喜ぶようになりました。ご家庭・園とで情報を交換・共有しながら丁寧に進めていきたいです。
 月齢15か月の子どもたちは、よく指差しをしてコミュニケーションをとっています。指差しとは、生後6か月頃から12か月頃にかけて見られるようになるもので、興味や要求を言葉を使わずに表現するために、手の指を使って特定の物や方向を指し示す行動のことです。そのため、ただのしぐさ以上の意味を持ち、月齢ごとに指差しの示す意味は違うといわれます。10か月ごろの指差しは「興味・理解の指差し」と言って気になるものを指で示し、新しいものに気づいた時や興味を持ったものを知らせたい時に行います。1歳ごろになると「叙述の指差し」と呼ばれ、ただ物をさすだけでなく、その物が何であるかを知っていて、それについて簡単な言葉を加え始めます。例えば、犬を見ると「ワンワン」と、食べ物を見ると「マンマ」と言いながら指をさします。さらに1歳2か月ごろになると「要求の指差し」といい、食べ物やおもちゃなど自分の欲しいものをはっきりと指でさし示すようになります。
 つぼみ組の子どもたちは、遊びたいおもちゃを指さしたり、ご飯の途中でお茶を指さしたりして、自分の欲求を伝えるようになってきました。これらの指差しは、子どもたちが社会的なことや言葉をどんどん学んでいる証拠なので、そのことを理解し、その都度しっかりと反応することで、さらに多くの学びにつながるようにしていきたいです。

 食事面では、自分で食べる練習をしています。今はまだ、スプーンを持った手と反対の手で、あるいはスプーンを持たずに手づかみ食べをすることがほとんどです。この時期にたくさん手づかみ食べをすることで、後々、スプーンやフォークを上手に持てるようになったり、食への興味関心が増してなんでもよく食べるようになったりするといわれます。また、手づかみ食べをすることは五感をフルに使うので脳の発達にも良い影響があるといわれています。いずれも、成長していく上での一過程なので、少しずつ基本的な生活習慣が身についていくようにしていきたいです。  
 今月から沐浴や水遊びも始めますが、個々の体調や気候を見ながら行っていきたいです。
 給 食 だ よ り
 今月の給食は、7日の七夕が日曜日なので、その前日の6日に行事食として「そうめん汁」を作ります。中国の故事に「7月7日に索餅(さくべい)を供えると無病息災に良い」という言い伝えがあり、それが日本に伝わって七夕には索餅を供えるようになりました。やがて七夕には供えていた索餅を食べるようになり、時代が経つとともに索餅は天の川に見立てた「そうめん」に変わり、現代に至るまで七夕にそうめんを食べるのが季節の風物詩となっています。
 そうめんが、七夕の行事食になったのは、食べやすく栄養が豊富なので、健康を願ってのことと思われます。また、おやつには行事食として「七夕ゼリー」も作る予定です。

 この他、今が旬の「ブルーベリー」を使って「ブルーベリースコーン」を作る予定です。「ブルーベリー」は、ポリフェノールのひとつであるアントシアニンが豊富です。アントシアニンは、目の働きを活性化する作用を持っており、目の疲れや視力低下の予防に効果があります。また、便秘予防に効果がある不溶性食物繊維も豊富です。その他にも抗酸化作用が強いビタミンEも含まれています。ブルーベリーを店頭で選ぶ際は、果皮に張りがあり粒がふっくらしているものが良く、表面に「ブルーム」と呼ばれる白っぽい粉のついているものが新鮮でお勧めです。
 その他の給食には「チキン南蛮」「魚の竜田揚げ」「鶏の味噌焼き」「かぼちゃポタージュ」などがある他、おやつには「あんドーナツ」「ココアちんすこう」「きなこクッキー」「ホットビスケット」などがあります。今月も給食・おやつを楽しみに元気に登園してほしいです。
         


 
 
送迎の際は、必ずこども園道路向かいの願生寺駐車場を御利用下さい。
 こども園下の道路は「駐車禁止区域」である上に幅も狹く、路上に駐車をされ
ますと他の通行車輛の迷惑になるばかりか、こども園と駐車場間を子ども達が
横断する際に、駐車車輛が遮蔽物となり、とても危険です。
 御面倒でも、必ず駐車場を御利用下さいますよう、重ねてお願い致します。






 
子どもの施設の安全点検


実施状況確認書

当園は、令和5年3月5日「生活安心プロジェクト」に関する関係局省庁局長連絡会議申合せ、
「子どもの施設の安全全国一斉総点検」に基づき、点検実施状況等について、以下のとおり確認し
ましたので、お知らせします。お気づきの点がありましたら下記施設管理者までご連絡下さい。



1 当園は遊具安全確認規定に基づき、目視による日常点検を毎日実施しています。

2 令和5年3月5日に遊具安全確認規定に基づき園庭遊具について日常点検を行い
施設の安全性を確認しました。以後も継続的に遊具の安全確認を行います。

令和5年3月5日

施設管理者名 アソカこども園

(連絡先:0994-42-3801




-安心で質の高い暮らしに向けた総点
  生活安心プロジェクト

-生活安心プロジェクト-
  4つの国民運動






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