9月の園だより |
昨年の夏は、梅雨明けからお盆明けまで好天が続き、気温35℃以上の猛暑日が22日も連続してあるなど(合計40日)これまでの記録を大幅に更新する記録的に暑い夏でした。そのため「危険な暑さ」という言葉を何度も耳にしました。また、今年は梅雨入り・梅雨明けが例年より2週間ほど早まり、そのため「長くて暑い夏」を覚悟しました。ところが、晴れると気温30℃以上の真夏日にはなるものの、昨年のように猛暑日になる日はあまり多くはありませんでした。
一方、全国的には今年も関東地方を中心に危険な暑さとなる地点が多発し、国内の歴代最高気温の更新が続きました。かつて「日本一暑い街」と言えば平成30(2018)年に41.1℃を観測した埼玉県熊谷市でしたが、今年群馬県伊勢崎市で41.8℃とこれまでの最高を記録。その後も兵庫県丹波市で41.2℃、埼玉県の鳩山町や群馬県桐生市、伊勢崎市、静岡市なども41℃以上を記録し、1位だった熊谷市は浜松市と同位の6位になりました。また、日によっては南国の沖縄や鹿児島よりも近畿から東海・関東地方だけでなく、東北・北海道の方が気温の高い日があるなど、今年もこれまでの常識では考えられないような気温分布図が見られました。
既述の通り昨年は猛暑日続きだったので、プール内だけでなく行き帰りの安全面も考慮して大半のプール遊びは園庭で実施したのですが、今夏も暑い夏ではあったものの昨年ように猛暑日になる日はさほど多くなかったため、うめ組・もも組・さくら組が週3回のペースで計画している中央公園の市営プールでのプール遊びは、概ね予定通り実施することができました。なお、熱中症対策として、プールに行く前に園で水をかぶったり、行き帰りの途中やプールでも水分補給をしたりするなど、安全面に留意したこともあり、子どもたちは夏ならではの遊びを満喫することができたようです。また、毎年プール遊びは8月末で終了しているのですが、昨年は9月に入っても暑い日が続いていたので、期間を1週間延長しました。今年も気象予報によれば、「9月も猛暑が続きそう」とのことなので、第1週目は園庭で引き続きプール遊びを行うことにしました。
毎年異常な暑さが続くことから「猛暑」という言葉が定着した感がありますが、近年は短時間に大雨が降る現象もよく見られるようになってきました。以前は、記録的な大雨が降ると気象庁が「50年に一度の大雨」という表現をしていましたが、近年はそれが毎年頻発するようになったことから「線状降水帯」という言葉をよく聞くようになりました。これは、次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなし、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さが50-300㎞程度、幅20-50km程度の強い局地的な降水をともなう雨域のことで、結果として極端な集中豪雨をもたらし、甚大な災害を引き起こす原因になっています。これまでも梅雨末期には豪雨災害が発生することはよくありましたが、近年は梅雨が明けても線状降水帯による被害が各地で見られるようになり、今夏は県内(霧島市や姶良市)でも発生しました。
年々、かつて異常気象と言われていた現象が恒例化していますが、これらに加えて地震もまた脅威です。昨夏大きな地震がありましたが、その時は毎月の訓練通り職員の指示にしたがって、全員が速やかに避難することができました。自然災害はいつ起きても不思議ではないので、日頃から安全対策に留意したいと思います。
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クラスだより |
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さ く ら 組 |
今月から10月に行われる運動会に向けて本格的な練習を始めていきます。マスゲーム・綱引き・玉入れ・色別リレーなどの競技は、うめ組・もも組と合同で行うので、最年長児として下のクラスの子どもたちの手本となるようリーダーシップを発揮し、意欲的に練習に取り組んでほしいです。
そこで、練習に入る前に、改めて競技や行進、入退場の際の留意事項について丁寧な確かめを行い、一人一人が全体の流れをよく理解した上で臨めるようにしたいと思っています。特に、団体競技では全員が力を合わせることの大切さを伝え、お互いに助け合ったり励まし合ったりして、積極的に取り組めるような意識付けを行い、運動会への期待感が高まるような雰囲気作りを心がけたいです。また、勝ち負けのある競技では勝った喜びや負けた悔しさを味わったりする中で、友達同士の絆をより深めていってほしいです。
合同で行う綱引きと玉入れは、うめ・もも・さくらの3クラスを縦割りにして赤組と白組に、色別リレーは赤・白・青・黄・緑の5チームに分かれて、それぞれ対抗戦形式で行います。団体競技においては、チーム全員が協力し合ったり、チーム内で“どうしたら相手や他のチームに勝てるか”ということを一緒に考えたりして一体感を高め、運動会当日はもちろんのこと、練習も楽しみながら行えるように工夫したいです。
マスゲームでは、さくら組は昨年度同様カラーガードを使った表現をします。曲に合わせて素晴らしい動きを披露できるように、一緒に頑張って練習に取り組んでいきたいです。今月は2回、運動会の会場となる市の体育館に行って練習を行います。気象予報によれば、しばらく残暑が続き日差しの強い日が多いようなので、園での練習は基本的に室内で行いますが、その日の天候の状況によっては園庭でも練習をしたりしますので、赤白帽子での登園をお願いします。
今月は、運動会練習の他、制作活動や風船遊び、トランプなど、子どもたちの好きな遊びも取り入れていく予定です。
風船遊びでは、先月行った「風船バレー」をとても楽しんでいたので、また新たな風船遊びも取り入れたいと思っています。
トランプは、先月初めて行ったのですが、子ども同士でルールを確認し合ったり、分からない子には教えたりしながら仲良く遊べていたので、「ババ抜き」や「神経衰弱」「七並べ」などの遊びを通して数の概念の理解をできるようにしていきたいと思っています。トランプには数字と同じ数のマークが書いてあるので、数字と物の数を対応づけて覚えることができます。また「5は3より大きい」とか「10の前は9」など、数の大きさや順番についても理解することができます。さらにババ抜きには必ず勝ち負けが伴いますが、この勝ち負けは精神的な成長を促すと言われています。勝てば嬉しい気持ちになり「もっとしたい!」という意欲が出てきますし、負ければ悔しい気持ちになり「もうしたくない」と意欲が下がることもあります。けれども、どちらも幼児期には貴重な体験です。負けたときに投げ出したい気持ちを抑え、「次は勝ちたい」「もっと強くなりたい」と再び挑戦することで、忍耐力やセルフコントロール能力が高まっていきます。この遊びを通して負けた時の悔しいという感情の扱い方、コントロールの仕方を、勝ち負けの経験を繰り返しながら少しずつ学んでいってほしいです。
この他、「ひらがなとすうじ」「たのしいかず」のテキストを使った学習も行う予定です。文字の練習では、曲線部分のある文字を上手く書けなかったり、反対に書いてしまったりする子がいたりするので、手本の上を何度もなぞることで、しっかりと覚えられるようにしていきたいです。また、小学1年生で習う漢字の読みも個々の習熟度に合わせて、取り組んでいきたいです。
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も も 組 |
今月前半は、制作活動やルールのある遊びなどを予定しています。制作活動では、7月の七夕飾り作りで折り紙を糊で貼り付けて輪っかの飾りを作ったのですが、今回はそれを応用して秋の風物詩の中から『ぶどう』題材に取り上げることにしています。また、同じく三秋(初秋・中秋・晩秋)の季語とされる「トンボ」の制作も予定しています。トンボは、最近園庭でもよく飛んでいる姿が見られ、子どもたちはトンボを見つけると「先生、トンボ~!!」と教えてくれたり、じっと見つめたりしています。この機会に、トンボの絵本を見たり作ったりすることを通して、より親しみを持てたらいいなと思っています。
ルールのある遊びでは、椅子取りゲームや先月子どもたちに大人気だったフルーツバスケットの応用編を予定しています。友達とゲームを楽しむ中で、瞬発力を養ったり、集団の中でルールを守って行動する力を身につけたりしていってほしいです。
今月後半は、楽器遊びや切り紙遊び、「たのしいかず」や「せんともじ」のテキスト学習などを予定しています。楽器遊びでは、ハンドベルを使うことにしています。もも組になって初めて使う楽器なので、まずはベルの持ち方・鳴らし方から説明し、今回は「ドレミファソラシド」の練習をしたいと思っています。切り紙遊びでは、ハサミの正しい持ち方が身につくように留意すると共に、曲線の切り方を中心に教えて行きたいです。
学習面では、最近少しずつ平仮名を読めるようになってきたことで、帰りの会などで黒板に文字を書くと一緒に読もうとしたり、お絵描きの際、絵の周りに自分の名前や数字などを書いたりしていることから、文字や数字に興味を持ち始めていることが窺えます。テキスト学習の際は、鉛筆の正しい持ち方を意識しながら一文字一文字を丁寧に書き進めて行くよう声掛けしていきたいと思っています。
また、テキスト終了後は、簡単な塗り絵をする機会を作ろうと考えています。塗り絵は、手首を上下左右に動かす動作があるので、手首の機能を高める効果があり、平仮名を書く際の「はね」や「はらい」の動きにも繋がる面があるので、塗り絵を楽しみながら手首を使うことにも慣れていって欲しいです。
この他、10月の運動会の競技等の練習を本格的に始めます。色別リレーは、うめ・もも・さくらの3クラスを縦割りにして5色(赤・白・青・黄・緑)のチームに分かれて競い合います。色別リレーでは、バトンの受け渡しがチームの勝利を左右します。練習では、欠席者がいるとバトンをもらったり渡したりする相手が変わったりするので、練習する中で自分のチームのメンバーにスムーズに受け渡しができるようにしていきたいです。
マスゲームでは、もも組とうめ組は合同で2チームを作り、ポンポンを手に持って表現活動をする予定です。昨年うめ組の時の運動会ではパラバルーンによる表現だったので、ポンポンでの表現活動は初めてなのですが、移動や振り付けなどを行う際は、うめ組の子どもたちをリードしていってほしいと思います。
この他、かけっこや綱引き、玉入れなどの練習も行います。かけっこは個人戦ですが、綱引きなどは紅白のチームでの対抗戦になるので、勝ったり負けたりすると思いますが、勝ち・負けだけにこだわるのではなく、勝つ喜び・負ける悔しさの両方を経験しながら、スポーツの楽しさを味わってほしいです。
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う め 組 |
今月第1週目は、まだ暑い日が続くので引き続きプール遊びを取り入れることにしています。市営プールの利用期間は、8月末までとなっているため、園の芝生園庭のプールで遊ぶ予定です。子どもたちはプール遊びが大好きなので、夏ならではの遊びを満喫してほしいと思います。
また、今月からは10月に行われる運動会に向けての練習を始めます。うめ組になると、玉入れ・綱引き・色別リレーなど、種目数がかなり増えます。どの種目も、さくら組・もも組と合同で練習をすることになります。子どもたちは、上のクラスの子どもたちと行動する中で、いろいろな刺激を受けると思います。練習を通して、各競技のルールや並び方、入退場の仕方などを徐々に覚えていってほしいです。
色別リレーは、うめ・もも・さくら組を縦割りにして5色(赤・青・黄・緑・白)のチームに分かれて競います。どのチームもうめ組からスタートするので、バトンの受け渡しや並び方などを繰り返し練習し、運動会当日はスムーズに行えるようにしたいです。
この他、マスゲームも3クラス合同で行います。1つの曲の中で、クラスごとに異なる表現活動を行うのですが、うめ組はもも組と一緒にポンポンを使った表現を行います。少しずつ練習を重ね、みんなで協力して一つのものを作り上げる楽しさを味わってほしいです。
運動会の練習は、気象予報によれば今月もまだ残暑が厳しかったり、会場が体育館だったりすることもあり、大半は室内で進めていきますが、天候や気温などを見ながら園庭でも行いたいと考えています。子どもたちは、場所が変わると戸惑うため、毎年体育館で現地練習を行っているのですが、近年は指定管理者によって利用者の優先順位が決められ利用回数を制限されるようになりました。体育館での練習回数が少ないので、限られた時間の中で集中して練習出来るようにしていきたいです。
今月後半は、お彼岸のお寺参りがあります。うめ組は初めてのお寺参りなので、本堂に入ったら走り回ったりせず落ち着いて行動し、行儀よくお参りするように約束をしてから臨みたいです。日頃園でのお参りでは、正しい座り方やお念珠の持ち方を教えているのですが、途中でお念珠で遊んでいる子や、集中力が途切れて姿勢が崩れたりよそ見をしたりしている子が多いです。その都度声掛けを行い、出来た時にはしっかりと褒めたりしながら集中して取り組む態度が身に付くようにしていきたいです。
設定保育では、線のテキスト学習や制作活動などを予定しています。線のテキスト学習では、「はじめてのせん」というテキストを使って、引き続き鉛筆で線を描く練習を行います。正しい鉛筆の持ち方を意識しながら描くよう、その都度声掛けを行い、縦線・横線・斜め線・円・ジグザグ線など様々な線を描くことで、平仮名の書き取りへのスムーズな移行を図っていきたいと考えています。また、現在鉛筆を握る機会がテキスト学習の時だけに限られているので、お絵描き遊びや塗り絵遊びなども積極的に取り入れ、鉛筆を握る機会を増やしていきたいと思っています。
制作活動では、秋の風物詩の中からトンボやコスモスなどを取り上げることにしています。先月から園庭でトンボが飛んでいる姿がよく見られます。みんなとても興味を持っているので、絵本や図鑑などで理解を深めてから制作にかかりたいと思います。 |
す み れ 組 |
今月から、10月に行われる運動会に向けての練習を始めます。すみれ組は、行進・かけっこ・遊戯・親子競技・体操などの種目があります。
行進では、前の子のポロシャツの背中の部分を持ちながら「汽車ぽっぽ」の形でつながって歩くので、すみれ組になってから園庭で遊んだり遊戯室に移動したりする際に練習を兼ねて取り入れてきました。そのため、だいぶ上手に歩けるようになってきましたが、まだ途中で手を離す子がいたりするので、保育室や園庭などで練習を続けていきたいです。体育館では、少し距離が長くなりますが、行進曲に合わせて元気よく歩けるといいなと思っています。
遊戯では、つぼみ組・もみじ組と一緒に踊ります。合同練習を通して、異年齢児との交流を深めたりしてもらいたいです。かけっこでは、「スタートの仕方・走る際は線をはみ出さないように走る・友だちを押さない」など、走る際のルールを一つ一つ手本を見せながら教え、その都度確認しながら練習を進めていきたいと考えています。
どの練習においても、出来た時にはしっかりと褒め、満足感や達成感を味わうことで子どもたちの自信や成長に繋がるような関わり方を心がけたいです。運動会では、子どもたちの頑張っている姿や成長の跡をご覧いただけるよう、楽しい雰囲気の中で練習を進め、期待感を高めて臨めるようにしたいです。
設定保育では、前半は宝探しや椅子取りゲーム、シール遊びなどを予定しています。宝探しは、前回活動に取り入れた際とても楽しんでいました。事前に「手に取っていい宝物は1つ」「見つけたら椅子に座って待つ」と言ったルールを決めたのですが、宝物を見つけると嬉しさのあまりルールを忘れて何個も取りに行っていました。今回は、きちんとルールを守って遊べたらいいなと思っています。遊びには「ねらい」があるので、漠然と遊ぶのではなく、ゲームを行う際はルールを意識しながら選ぶことで自然とルールを守ることを身につけたり、それが日常生活での「きまり」を守ることに繋がったりすることを期待しています。
シール遊びでは、ほとんどの子がスムーズにはがして上手に台紙に貼ることができるようになったので、これまで使用していた○シールよりも少し小さめの○シールを使用する予定です。シール遊びは、指先の感覚が鍛えられ、それが脳への刺激となり脳の活性化やIQのアップに繋がると言われています。指先の発達を促し集中力が向上すると「次はこうしたい」という向上心が芽生えることから、シール遊びは幼児教育に最適な遊びの一つと言われています。これからも定期的に取り入れていきたいです。
後半は、お絵描きや制作活動などを予定しています。子どもたちの絵を見ると、年度当初に比べて大きな変化が出てきました。以前は殴り描きをしたり、点や丸を描いたりすることが多かったにですが、最近は何を描いているのか言葉で教えてくれるようになってきました。この時期の絵は、「どう見えるか」をということではなく、「何がどこにあるか」ということを意識しながら描いていると考えられています。そこで、子どもたちとの会話を楽しみながら進めていきたいと思っています。制作活動では、絵の具を用いて感触遊びを楽しみながら行うことにしています。
まだ今月も暑い日が続くので、水分補給をはじめ健康面の維持に留意していきたいです
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も み じ 組 |
今月前半は、シール遊びを予定しています。シール遊びでは、シールを貼ったり剥がしたりしますが、これらの動作を何度も繰り返すと、異なる器官や機能が協力し合い、それらがかみ合って働く「協応」を養う効果が期待できます。さらに、目で見た情報を指先を使って動かすことで、指先を細かいところまで思い通りに動かせるようになったりしていきます。大人にとっては簡単なシール貼りですが、この時期の子どもたちにとってシール貼りは意外と大変な作業で、シールを剥がして決められたところに貼るには、かなりの集中力が必要になります。そのため、シール貼りは遊びを通して饗応や指先の器用さに加え、集中力も身につくようになります。最近、指先の使い方が少しずつ器用になってきているので、興味をもって取り組めるようにしたいです。
今月後半は「運動遊び」「遊戯」「しゃぼん玉遊び」「制作」などを予定しています。近年は、9月になっても依然として気温が30℃を超える暑い日が続き、なかなか園庭に出て遊ぶ機会がないので、室内でのびのびと身体を動かせる活動的な遊びを取り入れることにしました。
秋といえば、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋など「〇〇の秋」といわれますが、今回の制作ではそれらの中から「芸術の秋」をテーマに絵の具やクレヨンを使う予定です。1歳児の絵の具遊びは、何かを表現することより絵の具に触れることで絵の具の感触を知ったり、様々な色を目にすることで脳を刺激したりするのがねらいです。また、クレヨンを使うことで様々な色の名前を覚えたり、色の違いを認識したりする力が自然と身につくことを期待しています。
今月から、運動会に向けての練習を始めます。もみじ組は、行進、体操、つぼみ組と合同の親子競技、つぼみ組・すみれ組との合同の遊戯、かけっこ、親子遊戯などの種目に出場します。
保育室では、主に行進や体操、つぼみ組・すみれ組との合同遊戯を行う予定です。子どもたちは、遊戯をすることが大好きなので、自然に出てくる身体表現や得意な踊りを取り入れたりして、楽しみながら練習を進めていけるように工夫したいと思っています。
言語面では、最近言葉数の増えてきた子が多くなってきました。朝の会や帰りの会の日付や天気確認で「〇月」とか「晴れです」と、保育者の言葉を復唱したり、給食を食べながら「美味しいね」と言ったり「ごちそうさまでした」と自ら挨拶をする子も増えてきました。いろいろな言葉を覚えていけるよう、絵本の読み聞かせだけでなく、子どもたちとたくさん会話をしていきたいです。
食事面では、スプーンを持って食べようとする子が増えてきました。まだ、こぼしたりすることもありますが「自分で食べたい!」という意欲を大事にしていきたいと思っています。中には、時々手づかみで食べてしまう子や保育者に食べさせてもらうのを待っている子、食に興味がなくボーッとしている子、友達とおしゃべりをしたりしている子もいるので、給食を一緒に食べることで、『食べる楽しさ』や『美味しい』ということを伝えて、食に興味が持てるようにしていきたいです。
衣服の着脱面では、先月から意欲的にズボンやおむつを自分で脱いだり履いたりしようとする子が増えてきたので、できた時には褒めたりしながら自立への意欲を高めていきたいです。
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つ ぼ み 組 |
月齢10か月~11か月の子どもたちは、動きのある玩具に興味を示すようになり、自分の好きな玩具を指さして「ア~ア~」と言いながら教えてくれたり、ひとり遊びを楽しめるようになったりしてきました。そこで今月は、いろいろな玩具で遊んだりすることを通して「見る・聞く・触る」などの感覚を刺激し、身体機能の感覚面が高まるようにしていきたいと思っています。
食事面では、離乳中期・後期食になり、様々な食材を口にできるようになってきました。調理する際は、食材そのものの味を損ねないよう、味付けはできるだけ淡泊にして、いろいろな食べ物や味に慣れることができるような配慮をしています。最近は、給食の時間が楽しみなようで、時間前から「マンマ、マンマ」を言う言葉を口にしたりしています。これからも「食事は楽しい!」思えるよう雰囲気作りを心がけ、栄養士・ご家庭と連携しながら離乳食を進めていきたいです。
月齢15か月~17か月の子どもたちは、ほとんどの子が歩けるようになり、動きが活発になってきました。活動範囲が広がったことで、周りのものに対して好奇心を持ったり興味を示したり、友達と追いかけっこをしたりするようになってきました。そこで今月は、足蹴り車や遊戯、運動遊び、ままごと遊びなど、活動的な遊びや友達と関わる遊びを取り入れることにしています。
言語面では、「バイバイ」「せんせい」「はーい」といった言葉を少しずつ言えるようになってきました。言葉の獲得には、「ゆっくりと・高めの声で・抑揚をつけて」語りかけることが効果的なので、絵本や紙芝居の読み聞かせなどをする際は、それらの点に留意しながら行いたいです。また、直接的な語りかけをしたり、子どもたちからの語りかけに丁寧に耳を傾けたりして、言語面のさらなる発達を後押ししていきたいです。
食事面では、自分でコップやスプーンを持って食べる練習を始めています。まだ、こぼしたり手を使って食べたりすることが多いのですが、子どもたちの「自分でしたい!!」という意欲を大切にして、少しぐらい時間がかかっても食事面での自立を見守っていくことにしたいです。
今月も気象予報では気温30℃以上の真夏日が続くことが予想されていますが、つぼみ組の子どもたちは終日室内で過ごすことが多いので、その日の天候や子どもたちの体調を考慮しながら、遊戯室東側の芝生園庭やテラスなど、室外に出て遊ぶ機会を設けたいと考えています。
また、今月からは運動会に向けての練習が始まります。つぼみ組の子どもたちはまだ小さいので、出場できる種目は少ないのですが、それでもかけっこの他、すみれ組・もみじ組との合同の遊戯、もみじ組と合同の親子競技、全体・親子遊戯に出場します。練習の際は、まだなかなか同じようにはできないので、上のクラスの子どもたちが練習している姿を見たり、踊りの振りを真似て身体を動かしたりして、一緒に雰囲気を味わったり楽しめたりしたらいいなと思っています。
これからもしばらく暑い日が続くようなので、一人ひとりの健康状態をよく把握し、水分補給や汗をかいた時には速やかに着替えをさせたりして、快適に過ごせるようにしていきたいです。
今月中旬から新しいお友達が1名加わり、つぼみ組は9名になります。
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給 食 だ よ り |
今月は、おやつに今が旬の「梨」を提供する予定です。日本梨には、「幸水」や「新興」など果皮が褐色の赤梨と、「二十世紀」や「菊水」のような果皮が黄緑色の青梨の2種類があります。その中でも、幸水は日本梨の約40%を占める代表的な品種です。梨のシャリシャリとした独特の食感は、石細胞のペントザンと食物繊維の一種であるリグニンによるものです。ペントザンは、リグニンと同じく不溶性食物繊維と同じような働きをするため、腸の蠕動運動を促し便通の改善に作用します。また、糖アルコールの一種で整腸作用のあるソルビトールも含まれているため、食物繊維との相乗効果で便通がさらによくなり、大腸がんの予防にも効果があります。
梨には、糖アルコールのソルビトールが多く含まれるため、さわやかな甘さが楽しめます。残暑は、汗をかいてカリウムや水分が失われやすいので、梨で美味しく補給するのもお勧めです。また、ビタミンの含有量は少なめですが、カリウムが豊富で高血圧の予防にも有効です。
この他、梨に含まれるアスパラギン酸はアミノ酸のひとつで、疲労物質の乳酸をエネルギーに変換する手助けをする働きがあるので、疲労回復効果を期待できます。また、利尿作用により老廃物の排出を促進したり、カリウムなどのミネラル類を細胞へ運んだりする作用もあります。
店頭で梨を選ぶ際は、ずっしりと重みがあり、手触りのつるっとしたものを選ぶのがお勧めです。ずっしりと重いものほど水分量が多くみずみずしく、またざらっとした梨はまだ成熟していないので表面がつるったしたものを選ぶのがポイントです。
今月の給食は「魚のケチャップ甘酢あん」「ちくわつくね」「さつまいもポタージュ」などがあるほか、おやつには「ホットビスケット」「大豆の甘辛揚げ」「抹茶くずもち」などがあります。

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