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3月の園だより 

 月日の流れるのは早いもので、今年度も残すところ、あと1か月足らずになりました。子どもたちは、それぞれに進学や進級などを目前にして、4月から始まる新しい環境への期待感を胸にし始めているようです。これまでの1年間を振り返ってみますと、どの子も身長・体重はもちろんのこと、「食事・排泄・衣服の着脱など基本的な生活面を自分で行うセルフサポート能力」「自分の思っていることを言葉にして伝えたり相手の考えていることを理解したりするコミュニケーション能力」「自分の身勝手な思いや欲望を自分で抑えるセルフコントロール能力」なども、年齢や月齢相応に徐々に身に付き、それぞれ着実な成長を遂げてきたように思われます。また、園生活の中で、友だちとの関わりを通して集団生活に必要な社会力も備わってきたようです。
 そういった成長の跡は、8月の盆踊り・10月の運動会・12月の遊戯会等、一連の大きな行事に際して、子どもたちがまるで階段を駆け登るかのような調子で、発表の機会の度に心身ともに着実に成長した姿を披露してくれたことによって、十分に御理解いただけたことと存じます。今月は、そのような子どもたちの一年の歩みの集大成の場となる生活発表会を予定しています。どの子も、この一年で成長した姿をそれぞれ生き生きと披露してくれるものと期待しています。
  さて、今月は「園児の集い(参加)」「ひなまつり」「一日遠足」「記念撮影」「生活発表会」「お別れ会」「卒園式」など、いろいろな行事を計画しています。

 2日の「園児の集い」は、当初はホテルこばやし、途中から横山町の和光こども園を会場に、令和元年まで毎年鹿屋・肝付・垂水地区の浄土真宗本願寺派保育連盟に加盟する園が共同開催していたのですが、令和2年から令和4年までの3年間はコロナ禍のため休止せざるを得ませんでした。長らく続いたコロナ禍も、年明けからようやく終息の気配が見え始めたこともあり、昨年の3月、4年ぶりに開催することができました。今回は、本園を含めて10園が参加するのですが、普段はなかなか他の園の発表を見る機会がないので、「園児の集い」は子どもたちばかりでなく、職員にとってもいろんな刺激を受けるとても良い機会になります。生活発表会で、今回もも組はフィンガータップの発表を行いますが、これは以前「園児の集い」で他の園が発表しているのを見て、本園でも取り入れることにしたものの一つです。この他、園によっては和太鼓に取り組んだりしているところもありますが、そのような発表を見ることができるのも「園児の集い」ならではのことです。
 当日舞台発表を行うのは年長児(さくら組)だけですが、本園では会場の雰囲気を知るために予習を兼ねて、当初から毎回もも組の子ども達も見学に行くようにしています。昨年は「しんらんさまミュージカル・稲田編」を演じたのですが、今年は新たに内容の一部を改編した「新・稲田編」が制作されたので、早速演じることにしました。さくら組の子どもたちは、このミュージカルを10日の生活発表会でも演じますが「園児の集い」がそのよい予行練習の場になるので、他の園の園児や職員の前で張り切って演じてもらいたいです。

 今年度は、30日が土曜日ということもあり、29日が卒園式・令和5年度の終了になります。

 
クラスだより 
 
 さ く ら 組

 さくら組の子どもたちにとって、いよいよ今月が園生活最後の月となりました。
 今月前半は、「園児の集い」への参加をはじめ「ひなまつり」「一日遠足」「記念撮影」などの行事があります。
 「園児の集い」では、浄土真宗本願寺派の保育連盟に加盟する鹿屋・垂水・肝付地区の10園が集まって、和光こども園を会場に舞台発表をします。今回は「しんらんさまのミュージカル新・稲田編」を発表します。観客・会場など、いつもの発表とは環境がちがう上に、初めての場所での発表となるため、戸惑ったり緊張したりすることがあるかもしれませんが、これまでの練習の成果を発揮して楽しみながら演じてほしいです。この園児の集いでは、日頃交流する機会のない他の園の子どもたちの発表を見る貴重な機会になるので、子どもたちも楽しみにしている様子です。
 ひなまつりでは、甘酒の代わりにカルピスを飲んだり、雛人形の周りに並んでクラス別に写真を撮ったりします。一日遠足ではバスに乗って平川動物園に行きます。遠足の話をすると、友だち同士でお弁当やおやつの話をしてとても盛り上がっています。
 記念撮影では、園の全体写真の他、さくら組の子どもたちはビデオアルバム用の個人撮影などもあります。
 また、10日には園生活最後の舞台発表の機会となる生活発表会もあります。発表の内容は園児の集いと同じく「しんらんさまミュージカル」を行います。楽しみながら演じてもらいたいです。

 今月後半は、「ルールのある遊び」や「文字・数字の学習」を計画しています。
 ルールのある遊びでは、ルールをきちんと把握してそれをみんなが守ることでゲームが成立することを理解することを通して社会性を身につけたり、勝ち負けにこだわるのではなくゲームを楽しむことの大切さに気付いたりしてもらいたいです。
 文字・数字の学習では、平仮名の読み書き、濁音、半濁音、拗音の正しい使い分けの他、カタカナや小学1年生で習う漢字の読み方を覚えたり、時計の読み方や10までの足し算などの学習をしたりしていきたいと思います。また、一枚・二枚、一本・二本など、物によって数え方が違うことも教えたりして、語彙力を高めていきたいです。

 アソカこども園の子たちは、複数の小学校区から通園しているので、例年卒園すると、多くの小学校に分かれていきますが、今年もそれぞれ8つの小学校に進みます。そのため、卒園するとお互いに会う機会がほとんどなくなってしまいます。そこで、キッズサンガ(子ども降誕会・サマースクールなど)のご案内などもしたりしていますが、それでもこのメンバーが揃って過ごすのは残りわずかなので、みんなで共にする時間を大切にしていきたいと思っています。
 さて、今年度のさくら組は、
①自分の思いや考えを言葉にして伝え、相手の話も集中して聞く力を身につける。
②何事にも最後まであきらめずにやり遂げる力を身につける。
③集団生活の中でのルールやマナーを理解し、自分で善悪を判断して行動できるようになる。
④友だちと目標に向かって協力して取り組むことでお互いを思いやる心を育む。
以上の4点を年間の目標に掲げて日々の保育を進めてきました。年長児として、さまざまな行事で中心的な役割を果たし、一つずつ乗り越えるたびに大きく成長した姿を見せてくれたことを心から嬉しく思っています。

 も も 組 

今月前半は、先月に引き続き生活発表会に向けて、舞台の上で練習を行う他、室内に展示する作品の制作も予定しています。
 生活発表会の舞台発表で、もも組は手袋『タップリン』を手にはめ、指や手のひら使って打面を叩く演奏方法のフィンガータップを披露します。子どもたちは、普段から曲を流すと、それに合わせて踊りだしたり、近くのおもちゃでリズム打ちをしたりするなど、リズムに乗って身体を動かすことがとても好きなので、今回はフィンガータップを通してリズムや歌で表現する姿を発表できたらと思いました。
 先月、『フィンガータップ』を紹介すると、すぐに気に入ったようで、手袋をはめると早速色々な場所をさわったり叩いたりして音を出して喜んでいました。最初のうちは自由に音を出すことを面白がっていたのですが、何度か練習を重ねるうちに『みんなの前で発表する』ということを意識しはじめ、恥ずかしさや自信のなさを訴える子が数名でてきました。そこで、練習の中で「みんなの前で発表することは決して恥ずかしいことではない。むしろ、すればちゃんと発表することができるのに、失敗をおそれて何もしないことの方が恥ずかしいことなのだ」ということを伝え、子どもたちが笑顔で発表できるように声掛けをしながら行っています。
 生活発表会では、舞台発表の後、さまざまなチケット交換コーナーがあります。そういったことも楽しみにしながら、生活発表会の練習に取り組んでほしいです。

 この他にも、今月前半は和光こども園で開催される「園児の集い」の見学やひなまつり、写真撮影、一日遠足などたくさんの行事があります。
 「園児の集い」では、もも組の子どもたちの舞台発表はないのですが、開会式での仏参(「幼児のおつとめ」)や閉会式での合唱には参加します。来年は舞台発表をするので、「園児の集い」の行われる会場や集いの雰囲気を感じたり、他の園の子どもたちの発表を見たりして、来年に向けての意欲を高めてもらいたいです。

 
「ひなまつり」では、みんなでひなまつりの歌をうたったり、白酒の代わりにカルピスを飲んだりして、ひなまつりの雰囲気を味わったり雛人形を囲んで写真を撮ったりする予定です。
 
平川動物園への「一日遠足」は、みんなとても楽しみにしていて、「動物園、あと少しだね」とか「とっても楽しみ!」と言ったりして、よく話題にしています。事前に、いろいろな動物が載っている絵本や写真、映像などを見せたりして、遠足への期待感を高めて臨みたいと思っています。
 今月後半は、しんらんさまの日や春のお彼岸のお寺参りがあります。
 園のお参りでの「献灯・献華・献香」はさくら組、「開扉・閉扉」はもも組が係をしていますが、4月からは「献灯・献花・献香」の役割を担うことになるので、そのことを意識できるような声掛けをしていきたいです。

 また、月末には「お別れ会」や「卒園式」があります。
 卒園式でもも組は、さくら組の子どもたちへの送辞を言うことになっています。1人ひとりがきちんと文言を覚えて、全員揃ってはっきり言えるように練習を重ね、さくら組の子どもたちを元気よく送り出せるようにしたいと思います。
 
早いもので、今年度も残り1か月となりました。4月当初からの思い出を振り返りながら成長の跡を確かめたり、年長組進級への自覚と期待感を存分に高めたりしていきたいと思います♪ 

 う め 組 

 今年度も残すところ3月のみとなりました。今年度のうめ組は、年度当初に
   「生活の流れに見通しを持ち、身の回りのことを自分でしようとする気持ちを育てる」
   「園生活や遊びを通してルールや決まりを理解し、実行できるようになる」
   「人との関わりを通して、自分の欲求や思いを自分なりの言葉で表現できるようなる」
以上の3点をクラスの年間目標に設定し、そのことを意識しながら日々保育を進めてきました。
 ①については、できるまで見守ったり必要に応じて手助けしたりしながら、自分なりに「やり遂げた」という気持ちが持てるような援助を心掛けてきました。そのため、最近は保育者からの声掛けがなくても、自分で考えて行動できる子が増えてきて、登園後の身の回りのことや帰りの支度をはじめ、衣服の着脱や整頓などもスムーズに出来るようになってきたりしています。
 ②については、園内で守るべき決まりは、保育者の声掛けや上のクラスの子どもたちの行動をお手本として見習うことで、ほとんどの子が理解するようになってきました。また、それを意識して行動できるようになってきました。まだ、時折自分の気持ちを優先して行動してしまうこともありますが、遊ぶ時も大半の子がきちんとルールを守って遊べるようになりました。
 ③については、自分が言われたりされたりしたら嫌なことは、しっかりと自分の言葉で伝えられるように、また自分が言われたりされたりして嫌なことは相手も嫌だということをその都度繰り返し伝えてきました。当初は嫌なことがあった時は、保育者や友達に泣いて伝えようとする子が多いでしたが、少しずつ「〇〇されて嫌だった」などと相手に言葉で伝えるようになってきました。
 今月前半は、ひな祭りや記念撮影、一日遠足、生活発表会などの行事があります。
 遠足では、うめ組からはバスに乗って平川動物園に行くので、子どもたちはとても楽しみにしています。遠足が終わった後は、どんな動物がいたか、何が一番楽しかったかなど、遠足の思い出をクラスのみんなで振り返り、それぞれ印象に残ったことを自由画帳に描くことにしています。
 生活発表会では、今年度のうめ組は「食育」をテーマにした発表を予定しています。これまで、イラストカードを使って学習しているのですが、終わろうとすると「まだしたい!」と言う子が多く、とても意欲的に楽しみながら学習しています。本番でも元気よく発表できるといいなと思っています。

 後半は、お彼岸のお寺参りやお別れ会、卒園式などの行事があります。
 設定保育では「せんのあそび」や「たのしいかず」のテキストを使った学習やお店屋さんごっこなどを行う予定です。「せんのあそび」では、テキストに線と線の真ん中を通るように線を書くと、書きあげた線が平仮名の「つ・し・く・へ・て・の」になるページがあるので、文字を書く前の予備段階として取り組みます。
 「たのしいかず」のテキストでは「1~5までの数の順番」をテーマした問題を一緒に考えます。お店屋さんごっこは、子どもたちの意見を取り入れながら進めていきたいと思っています。

 もも組になると、月2回のペースでの英会話のレッスンが始まります。そういったことも含めてもも組になることへの期待感を高めながら、今月もみんなで楽しく過ごしていきたいです

 す み れ 組

今月前半は、先月に引き続き生活発表会に向けての練習を行うことにしています。すみれ組は、オペレッタ「三匹のヤギのがらがらどん」の発表を予定しています。子どもたちは、踊ったり歌ったりすることが大好きなので、練習ではみんな物語の世界に入り込み、それぞれ役になりきって表現活動を楽しんでいます。すみれ組の部屋では元気よく発表できるのに、遊戯室の舞台で練習をすると緊張してしまう子が数名います。今月は、舞台や人を前にして練習する経験を重ね、当日は練習の成果を遺憾なく発揮して、楽しみながら発表できるようにしていきたいです♪
 また、子どもたちが楽しみにしている「春の遠足」があります。昨年の秋と同様、中央公園のいこいの森を経由して小動物園に行って動物を見た後は、Uターンして中央公園の野外ステージ前の広場でお弁当を食べる予定です。前回の秋の遠足とは異なる自然の景色を楽しんだり、動物を見て新しい発見をしたりしながら、楽しい思い出をつくれたらいいなと思っています。
 後半は、戸外に出て思い切り体を動かして遊んだり、すみれ組での一年間を振り返る機会を設けたりしたいと思っています。これまですみれ組で過ごす中で経験したことをみんなで振り返り、それぞれ印象に残ったことを語り合ったり、絵で表現したりしたいと考えています。また、4月からはうめ組に進級することを意識させて、進級への期待感を高めていきたいと思います。
 すみれ組では、一年間のクラスの目標として
①食事や排泄、衣服の着脱など基本的な生活習慣を身に付け、身の回りのことが自分一人で出来るようになる。
②言語の発達を図ると共に、自分の気持ちを言葉で伝えるコミュニケーション力を身に付ける。
③自分の思い通りにならなくても我慢することの出来るセルフコントロール力を身に付ける。

以上の3点を掲げて、日々の保育を進めてきました。
 排泄面では、トイレで排泄ができた喜びを保育者や保護者の方々と分かち合ったりすることで、自ら「トイレにいきたい!」と言えるようになってきました。
 衣服の着脱面では、ズボンやパンツの着脱が自分でできるようになり、最近はほとんどの子が終日パンツで過ごしています。
 食事面では、全員がお箸を用いて食べるようになり、食べこぼしの量もだんだん少なくなってきました。ただ、まだ食事の途中で姿勢が崩れたり、お皿を持たずに食べたりすることがあるので、その都度声掛けをしていきたいです。
 言語面では、語彙数が格段に増えました。年度当初は、自分の思いを上手く言葉にすることが出来ず、そのことへの苛立ちから癇癪を起したり、手が出たりすることもありましたが、最近は自分の思いを保育者に伝えたり友だち同士で語り合ったりするようになってきました。また、「話す力」だけでなく「聞く力」もついてきたようで、保育者の話を聞いて「今は何をするべきか」ということを考え、自ら行動することが出来るようになってきました。
 
この他、登園した後の準備や帰る際の支度なども、毎日繰り返し行う中で着実に身につき、声掛けしなくても進んで行うようになっているので「うめ組になる準備万端」といった感じです。

 も み じ 組

気がつけば、もみじ組での園生活も残すところ1か月足らずになりました。この1年を振り返ると、「日々あわただしさに追われる中に、あっという間に過ぎ去った」という感じです。
 今月前半は、ひな祭り・遠足・記念撮影・生活発表会など多くの行事があります。
 先月ひな人形の制作を行い、できあがった作品を部屋に飾って以降、子どもたちは自分で作ったひな人形を眺めたり、楽しそうに指遊びをしながら「うれしいひなまつり」の歌をうたったりしています。ひな祭りでは、全クラス遊戯室に集まり、舞台に飾ってあるひな人形の説明を聞いたり、白酒に見立てたカルピスを飲んだりしてお祝いします。
 秋の遠足では、階段を上って中央公園に行き、芝生に座っておやつを食べたり、しゃぼん玉遊びやかけっこをしたりして帰ってきたのですが、この半年ほどの間に歩く速度が速くなったり、階段の上り下りもスムーズになったりしてきたので、今回は歩行距離を延ばして小動物園まで歩いて行くことにしています。
 記念撮影では、全園児揃って撮った後、クラス別でも撮影します。子ども達が落ち着いて撮影に臨めるような声かけを工夫して臨みたいです。「生活発表会」は、今年度最後の舞台発表の機会になります。この1年間の保育の集大成となるので、大きく成長した子どもたちの姿をご覧いただけることと思います。

 後半は、誕生会・お別れ会、卒園式などがあります。
 誕生会やお別れ会は、全園児が揃って遊戯室で行われるので、所定の場所に座って落ち着いて過ごせるようにしていきたいです。また、設定保育では、固定遊具遊び・砂遊び・ボール遊びなど戸外での遊びを取り入れる予定です。

 今年度は2つの「保育目標」を掲げ、個々の発育状況に合わせながら取り組んできました。
① 「基本的生活習慣習得への意欲を育てる」
② 「語彙数を増やし、コミュニケーション能力を育てる」
 ①では、食事・睡眠・排泄など、それぞれの面において1人で出来ることが増えてきました。排泄面では、終日パンツで過ごせるようになったり、「ウンチ、出た」と自分から教えたりするようになった子がいたりしました。また、ほぼ全員がおむつやズボンを自分で穿けるようになってきました。中には、スパッツやタイツを穿いたり、靴下も上手に履ける子もいたりします。
 ②では、いろいろな物の名前を覚えて口にしたり、少しずつ自分の気持ちを言葉にして相手に伝えられるようになったりしてきました。そのため「一緒に遊ぼう」とか「こっちにおいで」など、友達同士での会話も増えてきました。また、友だちが泣いていたりすると、近くに寄って行って「どうしたの?」と声を掛けたり、保育者に「○○ちゃんが泣いているよ」と教えてくれたりするなど、他を思いやる心も育ちはじめていることが窺えます。
 
以上2つの項目を主な達成目標として、この1年間保育を進めてきました。子どもたちは、大きな行事を経験したり、毎日の園生活の中で保育者や友達同士で触れ合ったりする中で、それぞれ心身共に大きく成長したように思われます。
 今月も引き続き、排泄面・食事面・衛生面など、基本的生活習慣の自立に向けて個々の発育状況に合わせた援助を心掛けていきたいです

  つ ぼ み 組
 早いもので今年度も3月のみを残すだけとなり、あっという間の1年間だったと感じています。どの子も入園当初は、初めて家庭を離れて園生活を過ごすことになり、不安を感じて泣いて過ごしていましたが、だんだん園での生活にもすっかり慣れて笑顔で登園できるようになりました。
 身体面では、それぞれ寝返り・うつ伏せ・お座り・ずり這い・つかまり立ち・伝い歩き・ひとり歩きなど発達段階に応じて個々に成長していく姿を間近で見ることが出来て嬉しく思っています。

 
月齢10カ月から11カ月の子どもたちは、ずり這いやお座り・つかまり立ちなどが出来るようになったことにともない少しずつ行動範囲も広がり、いろいろな玩具に興味を示すようになってきました。そこで、今月は「這う」「つかまり立ち」などする際に必要な手や足の運動機能を高めることに繫がる足蹴り車やボールなどを使った活動的な遊びを取り入れることにしています。
 食事面では、離乳後期食になり「食べたい」という欲求が強くなってきています。そのため給食の時間が待ちきれないようで「マンマ」「マンマ」と言ったり、食材を口の中で味わったりしながら嬉しそうに食べています。これからもご家庭・栄養士と連絡を取りながら、個々の成長発育状況に合わせて、少しずつ幼児食へと移行できるようにしていきたいと考えています。
 1歳になった子どもたちは、歩行面がだいぶしっかりとしてきました。そのため、室外での遊びを楽しめるようになってきたので、天気の良い日は暖かい時間帯を見計らって第一園庭や芝生園庭に出て遊びたいと思っています。また、室内では「ボール遊び」「シール遊び」「感触遊び」などを取り入れて、楽しみながら指先の機能が高まるようにしていきたいと考えています。
 食事面では、いろいろな食べ物を口にするようになった反面、だんだん食べ物の好き嫌いが出はじめ、苦手な食べ物を口にすると「べ~っ」と吐き出したり、保育者が食べさせようとすると首を横に振って嫌がる仕草をしたりするようになってきました。離乳期の好き嫌いは、年齢が進んだ時の「偏食」と異なり、食べものの好き嫌いはまだ固定化していないので、その時の体調や気分によっても変わります。嫌がるときは無理に完食させようとはせず、「食べたい」という意欲を持てるような声掛けや雰囲気作りを工夫して、少しずつでも口にできるようにしていきたいです。
 
今月前半は、「ひなまつり」「記念撮影」「遠足」「生活発表会」、後半は「お別れ会」「卒園式」など、いろいろな行事があります。この他にも、「しんらんさまの日」のお参りや「誕生会」など、みんなで遊戯室に集まる機会が多くあります。
 年度当初は、大勢の中に入るとその場の雰囲気になじめず、泣きだしたりすることがよくありましたが、行事などを通じて他のクラスの子どもたちと一緒に過ごす機会を持つことで、だんだん大勢の中に入っても落ち着いて過ごせるようになってきたので、それぞれの行事をみんなで一緒に楽しめたらいいなと思っています。

 4月からつぼみ組の大半の子どもたちは、もみじ組に進級します。幼いほど環境の変化に戸惑うことが多いので、今月は定期的にもみじ組の部屋に遊びに行って新しい環境になじめるようにしたり、基本的生活面での自立につながるような遊びも取り入れることにしたりしています。
 給 食 だ よ り
 今月は4日に「ひなまつり」の行事が予定されているので、当日のおやつには、ひなまつりの定番の「ひしもち」を園では「いこもち」で作ります。
 ひなまつりのひしもちは、当初は緑色の草餅だけでしたが、江戸時代に菱の実を入れた白い餅が加わり、明治時代にクチナシの実を入れた桃色の餅が加えられ、今のように「緑・白・桃」の三色のひしもちが親しまれるようになってきました。ひしもちの緑・白・桃の三色にはそれぞれ意味があり、下の緑は「草」を、真ん中の白は「雪」を、上の桃は「桃の花」を表し、下から緑・白・桃の順番になっているのは『雪の下には新芽が芽吹き、桃の花が咲いている』情景を表すためだといわれています。
 また、今回作るいこもちは、しっかり煎った米粉を練り上げた香ばしい餅菓子で、江戸時代から鹿児島の郷土菓子として親しまれてきました。当日は、行事の中で白酒に見立てたカルピスも飲むことにしています。

 今月は、献立に旬の「いちご」を取り入れることにしています。「いちご」は、ビタミンCを多く含んでいますが、ビタミンCには風邪予防や疲労回復、肌荒れなどに効果があります。また、いちごの赤い色素成分であるアントシアニンはポリフェノールの一種で、眼精疲労回復や視力回復に有効とされるほか、活性酸素を減らし、がん予防にも効果があるとされ、葉酸も多く含んでいます。葉酸は、女性にとって大切な栄養素で、妊娠前や妊娠中には必要不可欠で、胎児の神経管閉鎖障害リスクを低減する効果があると言われています。
 今月は、さくら組の子どもたちのリクエストが多かったメニューの中から「ハンバーグ」「いちご」「ココアトースト」などを予定しています。今月も給食やおやつを楽しみに元気よく登園してほしいです。
         


 
 
送迎の際は、必ずこども園道路向かいの願生寺駐車場を御利用下さい。
 こども園下の道路は「駐車禁止区域」である上に幅も狹く、路上に駐車をされ
ますと他の通行車輛の迷惑になるばかりか、こども園と駐車場間を子ども達が
横断する際に、駐車車輛が遮蔽物となり、とても危険です。
 御面倒でも、必ず駐車場を御利用下さいますよう、重ねてお願い致します。






 
子どもの施設の安全点検


実施状況確認書

当園は、令和5年3月5日「生活安心プロジェクト」に関する関係局省庁局長連絡会議申合せ、
「子どもの施設の安全全国一斉総点検」に基づき、点検実施状況等について、以下のとおり確認し
ましたので、お知らせします。お気づきの点がありましたら下記施設管理者までご連絡下さい。



1 当園は遊具安全確認規定に基づき、目視による日常点検を毎日実施しています。

2 令和5年3月5日に遊具安全確認規定に基づき園庭遊具について日常点検を行い
施設の安全性を確認しました。以後も継続的に遊具の安全確認を行います。

令和5年3月5日

施設管理者名 アソカこども園

(連絡先:0994-42-3801




-安心で質の高い暮らしに向けた総点
  生活安心プロジェクト

-生活安心プロジェクト-
  4つの国民運動






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