11月の園だより |
先月13日に催した運動会は、園児の参加率も極めて高く、お蔭さまで盛況の内に滞りなく終えることができました。それぞれ、これまでのお子さんの成長の跡を十分にご覧になったり、一緒にお楽しみいただけたりしたことと存じます。また、保護者の皆さまには、準備・後片付けや諸係等ご協力くださり、円滑に進行することができました。まことに、ありがとうございました。
さて、今年の夏は記録的な猛暑でした。また予報では「9月、10月も暑い日が続く」とのことでしたが、10月に入ると30度を超える日はあまりなく例年に比べると幾分早く秋めいてきました。気象予報によれば今年の冬は「ラニーニャ現象によって11月から急に寒くなる」とのことです。
昨年の冬は、エルニーニョ現象が長く続いたこともあり暖冬でした。エルニーニョ現象とは、数年に1度、春から冬にかけて発生する熱帯太平洋で見られる気候変動現象で、熱帯太平洋の東部で海面水温が平年より高く、西部で海面水温が低くなります。この水温の変化によって、熱帯太平洋の西部で活発な対流活動が東に移動し、熱帯からの大気の変動を通して、日本では「冷夏・暖冬」となる傾向があります。
これに対して、ラニーニャ現象ではエルニーニョ現象と逆の現象が起こり、熱帯太平洋の西部で海面水温が平年より高く、東部で海面水温が低くなります。この水温の変化によって熱帯太平洋の西部で対流活動がさらに活発になり、熱帯からの大気の変動を通して日本では「猛暑・厳寒」となる傾向があります。今年の夏は記録的な猛暑だったので、もしかすると今年はこれまでの暖冬から一転して厳冬になるかもしれません。
今年の夏、子どもの感染症罹患が例年よりも増えたといわれます。その理由として考えられているのが、ここ数年間のコロナ禍対策でほとんどの子どもが風邪を引かずに成長してきたため、体内の抗体が少なくなっていることが有力視されています。免疫力になる抗体の保有割合の低下により、今年の冬に流行する可能性が高いとされているのが季節性インフルエンザです。
インフルエンザは、2020年以降「感染爆発」というほどの大きな流行は見られていません。けれども、今年の9月に入ってからじわじわと感染者が増え続け、10月初旬には警報級になり、すでに全国での学級閉鎖数は2千校を超えています。この時期にこれだけの数の学級閉鎖が生じるのは極めてまれなことで、今後も若い人から高齢者に感染が広がることで流行の規模が大きくなることが予想されるとともに、例年よりも早く本格的な流行時期を迎える可能性が高まっているといわれています。
その根拠として、日本とは季節が逆になる南半球のオーストラリアで今年、インフルエンザの感染拡大が例年より早く進んだことが挙げられています。インフルエンザは南半球の冬に流行したウイルスが日本の冬に流行することがわかっているため、日本でも通常は年末年始に流行のピークを迎えるのですが、専門家は「今年は12月上旬にはピークを迎える」と予測しています。また、日本では今年に入って一度もインフルエンザが終息していないのですが、同様の経緯があったアメリカでは昨年の冬に大流行しているので、より一層警戒していく必要があります。感染症が園内で流行することのないよう、予防対策に留意していきたいと思います。
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クラスだより |
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さ く ら 組 |
今月の保育は、先月下旬から始めた遊戯会に向けての練習を中心に進めて行く予定です。
舞踊劇は、午睡期間を通して、眠りにつく際、今年度に予定している6つの作品を子守歌代わりに繰り返し聞かせていたので全ての挿入歌を覚えている子が多く、中には物語の内容までしっかり理解している子もいたりします。先月、配役があり、それぞれ自分の演じる役が決まりました。舞踊劇は、さくら組・もも組・うめ組の混合縦割り編成で行うので、練習する際は、年長児として下のクラスの子どもたちの模範となるような態度で意欲的に取り組んでほしいです。
また、クラス別に発表する遊戯の練習も並行して進めていきます。さくら組の子どもたちは、日頃から「先生、○○って曲をかけて」とリクエスし、曲を流すと知っている振り付けで上手に踊ったり、友だち同士で振り付けを教え合って一緒に踊ったりしています。遊戯には「仲間と協力してひとつのことをやり遂げる達成感」や「楽しくのびのび表現する充実感を味わう」といった狙いがあります。練習する際は、真剣に取り組むこととあわせて表現活動を楽しむことを意識しながら行ってもらいたいです。また、さくら組ともなると自分の表現したい振り付けを提案することもあるかと思います。子どもたちの意見を取り入れたりしながら、一緒に考えて作り上げていきたいです。この他、クラス全員で踊るフィナーレもあります。遊戯会当日の発表はもちろんですが、日々の練習も、子どもたちが楽しみながら取り組み、一つ一つの場面が心の残るような時間にしていきたいです。また、舞踊劇や遊戯の衣装を着て演じたり踊ったりすることを前々から楽しみにしているようなので、今月の後半からは衣装を着て練習を行うことで、さらに意欲を高めていきたいです。
制作活動では、秋の風物詩の中から「栗」を題材に取り上げることにしています。小粒で丸く甘みの強い中国栗は渋皮が取れやすいので焼き栗に最適です。またヨーロッパ栗も日本栗より小ぶりなので、街角の屋台でおなじみの焼き栗やマロングラッセ、料理の付け合わせなどにも使われます。日本栗は、大振りで渋皮が取りにくいのが特徴なので、焼くよりも茹でたり甘露煮やきんとん、炊き込みご飯などにしたりするのに向いています。制作活動に入る前に栗について話したり、栗の出てくる絵本を読んだりして、より深く「栗」に興味を持てたらいいなと思っています。
先月後半から、来年の就学に向けて午睡時間がなくなりました。まだ、午睡のない園生活のリズムに慣れず、給食を食べた後や戸外で遊んだ日は、おやつの時間にぼーっとしていたり、あくびをして眠たそうにしている子がいたりします。そこで、体力作りも兼ねて体を動かす遊びを保育に取り入れたいと思っています。また、戸外に出てランニングや体操などを行ったりして、これからやってくる冬に向けて、寒さに負けない体力作りをして備えたいと思っています。
給食の時間、4月から「30分以内に食べ終える」ことを目標にしてきました。ほとんどの子が、目標時間内に給食を食べ終えることが出来るようになってきたのですが、中にはその日のメニューによって食べるスピードが極端に遅くなったり、ずっと隣の子とおしゃべりをして食が進まなかったりする子がいたりして、全員が時間内に食べ終わる日があまりありません。食べることに集中するよう声かけしたり、食前の言葉で口にしている「多くのいちのとみなさまのお陰により」という言葉の意味の確かめを行い、給食を通して感謝の心も育んだりしていきたいです。
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も も 組 |
今月は、来月の遊戯会に向けて、舞踊劇や遊戯の練習が本格的になります。うめ組・もも組・さくら組の3クラスを縦割りにして行う舞踊劇は、6つの劇チームを3つのグループに分け、前半は10時~10時30分、後半は10時30分から11時まで、30分ずつ交代で週4回ほどの練習を予定しています。それぞれの物語の内容は、午睡時などに卒園児が在園時に演じた舞踊劇を収録した映像を鑑賞していたので大体把握している子が多いようです。そのため、配役で決まった自分の役が、いったいどのような役柄なのかということをイメージした上で練習に取り組めるのではないかと期待しています。
子どもたちは、前半チームが練習している時は後半チームが、また後半チームが練習している時は前半チームの子どもたちがそれぞれ練習の様子を見学しています。さらに、練習しているチームの中に欠席者がいた場合は、見学しているチームの子どもたちの中から代役を立てて練習を進めて行きます。そのため、自分が演じる役だけでなく、他の子どもたちが演じている役を務めることのできる機会があるので、日ごろから他の舞踊劇チームの練習風景も良く見て、欠席者がいる場合は積極的に代役を務めて表現活動を楽しんで欲しいです。また、表現活動をしていく中で、子どもたち同士で助け合ったり刺激し合ったりしながら、ひとつの舞台を作り上げることの楽しさを味わってもらいたいです。
クラスごとの遊戯では、女子チーム①、男子チーム②、男女混合チーム①、全員で踊るフィナーレ曲①の計5つの曲を練習していきます。子どもたちが普段から聞いているような曲やテーマを持っているような曲など、子どもたちと一緒に試聴しながら決めていきたいと思っています。衣装を着ることを楽しみにしている子が多いので、衣装が決まったら早速試着して子どもたちの期待感を高めていきたいです。
今月後半からは舞踊劇や遊戯の全体練習を予定しています。舞台の上に立ってみんなの前で演じたり踊ったりするので、中には緊張したり恥ずかしがったりする子もいたりするかもしれませんが、遊戯会当日はもっとたくさんの人たちが見ている中での発表になるので、全体練習を通して舞台に立って表現することに慣れたり楽しみながら表現できるようになってほしいと思っています。よく人前で表現することを「恥ずかしい」といって何もしない子がいたりしますが、本当に恥ずかしいのは「しようとすればできるのに何もしないこと」だということを教えたり、表現の仕方は人によってそれぞれ違うので、表現活動においては「間違いなんて一つもない」ということを理解させ、自分なりの表現を堂々と披露できるようにしていきたいです。
設定保育では、「せんともじ」のテキスト学習を進めます。4月当初から「縦線」や「横線」「斜め線」「螺旋」などいろいろな線を描いてテキストでの学習を進めてきました。今月からは、いよいよ平仮名の書き取りに入っていきます。平仮名に興味のある子は、黒板に書いてある文字を読んだり、友達の名前を読んだりしています。平仮名の書き取りに向けて、平仮名表や平仮名ボードを使って読み方を教えたり、カルタ遊びや文字スタンプを使って平仮名に親しんだりして、平仮名に興味が持てるようにするところから始めていきたいと思います。 |
う め 組 |
今月は、遊戯会に向けての練習を中心に保育を進めていきます。うめ組になると遊戯だけでなく舞踊劇にも参加するようになります。先月下旬に配役があり、今月からは練習も本格的になっていきます。舞踊劇の練習は、6つのチームに分かれて3チームずつ前半と後半に分かれて行います。それぞれのチームで楽しみながら練習に取り組むことはもちろんのこと、他のチームが練習している時はその様子を見ていろんな表現の仕方を学んでもらいたいです。
舞踊劇には初めて参加するので、先月まで物語の内容や自分の演じる役についてよく理解することが出来るように以前発表された時に収録した映像を見たりCDを繰り返し聴いたりしてきました。「自己表現を促す」ことが舞踊劇のねらいの一つなので、練習ではその時々の場面を心に思い浮かべさせ、その中で自分がどのような表現(踊りや動き)をすればいいのか、きちんと理解させながら進めていきたいと考えています。また、振り付けについては子どもたちの意見を取り入れたりしながら一緒に作り上げていきたいです。練習は、さくら組・もも組の子どもたちと一緒に行うので、たくさんの刺激を受けたりしていろんなことを学んでいくものと思われます。遊戯会当日は、満面の笑みでフィナーレを迎えることが出来るよう、楽しみながら日々の練習に取り組んでもらいたいです。
この他、クラス別の遊戯の練習も始めます。可愛い衣装やカッコいい衣装を着ることができることをとても楽しみにしているようなので、張り切って練習にも取り組んでくれることと思います。運動会では、会場の雰囲気にのまれて泣いてしまった子どもたちもいたりしましたが、遊戯会では舞台の上で堂々と練習の成果を披露してくれることを期待しています。
今月の保育は、遊戯会に向けての練習が中心になりますが、制作遊びやルールのある遊びなども計画しています。制作遊び遊びでは、折り紙を三角や四角など、角を合わせて折れる子が増えてきました。そこで、折り紙を使って秋の味覚として知られる栗を題材に取り上げて作ることにしています。クリと言えば園外保育で拾い集めるドングリを思い浮かべる子が多いと思いますが、これからの季節は焼き栗やマロングラッセ、甘露煮や炊き込みご飯の中に入っていたりするなど、いろんな場面に登場します。食材として用いられる栗は、まわりをトゲトゲ状のイガに包まれているのが特徴です。このイガは虫に食べられないようにするため「身を守る働き」をしているのだそうですが、そのお陰で私たちが秋の味覚として楽しむことができているとのだ言えます。
ルールのある遊びでは「忍者ごっこ」を予定しています。保育室内で忍び足の練習をした後は、そのまま忍者になりきって園内をいろいろ探索したりすることにしています。その際、ルールを決めて行動することで、遊びを通して決まりを守ることの大切さを少しでも理解してほしいです。
食事面では、「30分間以内に食べ終えること」を目標にしているのですが、お喋りが多かったり、ボーっとしていたり、食べさせてもらうのを待っていたりして、なかなか設定した時間までに食べ終えることの出来ない子が多いので、目標時間内に食べ終えることが出来るように、毎日その日の達成目標時間を示したり、途中で声かけしたりして意識付けを行っていきたいです。
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す み れ 組 |
今月の保育は、来月行なわれる遊戯会に向けての練習を中心に行う予定です。また、気候も過ごしやすい時期なので、園庭に出て活動的に過ごしていきたいと思っています。
遊戯会では、男女混合チームと女の子チームの2つに分かれて1曲ずつ踊る他、すみれ組全員でフィナーレを踊るのでみんな2曲ずつ踊ります。運動会では、会場の雰囲気に戸惑ったり緊張感からか泣いたりしている子もいたので、遊戯会では全員が笑顔で舞台に立つことができるように取り組んでいきたいです。また、さくら組・もも組・うめ組は合同で舞踊劇を行うのですが、その練習の様子を鑑賞する機会が度々あるので、お兄さんやお姉さんたちが演じている姿を見て楽しむと共に、次年度からは自分たちも参加することを教えて期待感が持てるような声掛けも行ないたいです。
園庭遊びでは、第二園庭の大型遊具や砂場で遊ぶことにしています。子どもたちは、すべり台を滑ることで、高さ・速度・距離感・タイミングなどに対するいろいろな力を身につけたり、自分と身体と空間の関係を学ぶことができたりします。また、砂場では子ども同士や保育者と会話を重ねることを通して意思の疎通を図ったり、遊びを通して「何でもみんなで分け合うこと」「ずるをしないこと」「人をたたかないこと」「使ったものは必ずもとのところに戻すこと」「ちらしたら自分で片づけること」「人のものに手をださないこと」など、ルールや順番を守って遊ぶ内に自然と社会性が身に付いたりして行くことが期待されます。うめ組以降は、年度の後半は第二園庭で午後の自由遊びがあるので、砂場での遊び方の基本的なことが身につくようにしていきたいです。
最近は言葉の数も増えてきて、友達と一緒に遊ぶ姿も多く見られるようになってきました。その反面、自分の思い通りにならないことがあると、友だちを叩いたり蹴ったりするようなことも増えてきました。ケンカの理由は、「友達の遊んでいるものが欲しくて取ってしまった」、あるいは絵本や玩具などの譲り合いができず「貸してくれない」とか「絵本や玩具を取られた」といったことが大半です。そういったトラブルが発生した場合は、自分の考えていることを言葉によって伝えたり、相手の思いを理解したりするコミュニケーション力を育む機会としてとらえて、言葉で伝えることや、相手の立場になって考えることの大切さを教えていきたいと思っています。
設定保育では、制作活動や椅子取りゲームなどを予定しています。制作活動では、秋の風物詩の中から「栗」を題材に取り上げることにしています。最近は、折り紙を渡すと自分だけの力で四角や三角を折れるようになった子もいます。できるだけ自分の力で折れるように、丁寧に説明をして「自分でできた」という達成感を味わえるようにしながら進めていこうと思っています。
椅子取りゲームでは、遊びを楽しみながら、ルールを守ることの大切さを身につけてほしいです。ゲームに熱中するあまり、椅子に座れないと悔しくて泣き出したり怒りだしてしまったりする子がいたりしますが、「勝って嬉しい」「負けて悔しい」という両方の気持ちを味わうことで、相手を思いやる気持ちが育まれればいいなと思っています。また、ゲームの結果にこだわりすぎず、勝ち負けがあっても、「ゲームは楽しむもの」ということを学んでいってもらいたいです。
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も み じ 組 |
今月から1名のお友だちを迎えてもみじ組は15名になります。今月は、来月行われる遊戯会に向けての練習を始めます。もみじ組の子どもたちは、遊戯や体操の好きな子が多く、音楽が流れると知らない曲でも楽しそうに体を揺らしています。運動会では、会場の雰囲気にのまれて泣きだしてしまい、残念ながら練習の成果を出せない子もいたりしたので、遊戯会では笑顔で踊り成長の跡を見せてくれることを期待しています。舞台では、月齢をもとに2チームに分かれて踊る予定ですが、練習ではチームを分けずにどの曲もみんなで一緒に練習することにしています。
設定保育では、制作活動や戸外遊びなどを予定しています。制作活動では、「芸術の秋」に因み、フィンガーペイントの手法を用いて「絵画」を行うことにしています。 フィンガーペイントは、手や指に絵の具をつけて紙に色を塗ったり、好きなものを自由に描いたりする遊びで、まだ筆やクレヨンを使ってうまく描けない子でも楽しめるのが特徴です。手や指を使って自由に絵の具を伸ばし、個性溢れる作品が出来上がるといいなと思っています。
戸外遊びでは、気候的に過ごしやすい時期になってきたので、積極的に園庭に出て活動的な遊びを楽しめるようにしたいと考えています。子どもたちは、4月当初に比べると握力が強くなり、足腰がしっかりとしてきました。そこで、園庭の固定遊具や砂場で遊ぶ機会を多く取り入れることで、楽しみながら運動機能をさらに高めたいと思っています。
滑り台は、高い位置から滑ることでスリルと楽しさを味わうとともに、運動能力の発達を促進しバランス感覚を養うことができます。また、滑り台を使うことで勇気や自信を育むこともできたりします。
砂場では、創造力や手先の器用さを育んだり社会性を学ぶことができたりします。比較的天候も安定する時期なので、戸外で活動的に過ごす機会を多く設けて、戸外遊びの楽しさも味わえるようにしていきたいです。
生活面では、自分でオムツやズボンを穿けるようになった子が増えてきました。まだ、自分の力だけではうまく穿けない子も“自分でしよう”という意欲が見られるので、すぐに穿けなくても頑張っている間は見守るようにして、自分一人では出来ないところだけを手助けするような関わり方をしていこうと思っています。また、うまく穿けたときは一緒に喜んだりしていきたいです。
半数近くの子が満2歳の誕生日を迎えたこともあり、だんだん自我の芽生えが見られるようになってきました。自分の思っていることをまだうまく言葉で伝えることが出来ないため、おもちゃの取り合いになったり、手が出たり噛みついたりすることがあります。「貸して」「どうぞ」などのやり取りが出来るようにその都度教えていきたいです。
また、遊びたいのに片付けをしなければならなかったり、作りたい物をうまく作れなかったりした時など、すぐに気持ちを切り換えられず欲求を押し通そうとして泣いたり怒ったりすることがあります。その場合、泣いてもわがままは通らないということを理解させるとともに、自分の思いを言葉にして伝えたり気持ちをコントロールする力(自律心)を身につけたりすることができるようにしていきたいと思います。そのためにも、言葉の数を増やしたり、コミュニケーション能力を高めたりしていけるような工夫をしていきたいです。
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つ ぼ み 組 |
今月から新しいお友達が1名増えて、つぼみ組は9名になります。また、現段階で分かっているだけで12月から2月にかけても毎月1名ずつの入園予定があるので、今年度は4名でスタートしたのですが、少なくとも12名にまで増えるので、月を追うごとに賑やかになっていきそうです。ふれあい遊び等を通して信頼関係を築き、落ち着いて一日を過ごせるようにしていきたいです。
月齢5か月の子は、時折身体をひねろうとしたり自分の力で横向きになろうとしたりするなど、寝返りに繋がりそうな動きが見られるようになってきました。寝返りは手、首、そして全身の筋肉を鍛え、その後のハイハイや歩く動作に良い影響を及ぼします。そこで、おもちゃなどを使って注意を惹き、目・頭・肩・お尻を寝返りさせたい方へ傾けたり、両腕が体の下にある場合は、両手を顔の前に持ってくるようにしたりして、自分で寝返りができるようにしていきたいです。
月齢12~13か月の子どもたちはハイハイで部屋の中を探索したり、つかまり立ちや伝い歩きをしたり、中にはつかまり立ちの状態から自分で手を離して立とうとする子もいたりします。まだハイハイで移動した方が早いため、歩くことよりハイハイをすることの方が多いのですが、ハイハイは全身の筋肉を使うというメリットがあり、歩けるようになってから転倒した場合、とっさに手をついて顔面から落ちるのを防いだりする力が身についたりするので、無理に歩かそうとしたりせず、保育者と手を繋いで歩いたりすることで、歩く楽しさを感じることから始めていきたいです。
食事面では、離乳食から普通食(刻み食)へ移行していきます。味がしっかりついた食事になっていくので、これまで以上に意欲的に食べてくれることと思います。また、おやつを自分で持って食べるのが上手になってきたのは良いのですが、つい口に入れすぎてしまうことがあったりします。まだ歯が十分に生え揃っていないので、あまり入れすぎないように気をつけていきたいです。
1歳2か月~1歳半の子どもたちは、少しずつ歩行がしっかりしてきました。室内用滑り台や平均台などを使った運動遊びも確かな足取りで楽しんでいます。日中は、だいぶ涼しくなってきたので、今月は室外に出て遊ぶ機会を多く設けたいと思っています。園庭では、散歩やかけっこをしたり、第2園庭の大型遊具や砂場遊びなども楽しんだりしたいです。砂遊びを始める時期は、自分で安定して座れるようになってくる7か月ごろからがおすすめだそうです。砂を口に入れてしまうのが心配な場合は1歳を過ぎた頃がいいそうです。砂遊びは手先、身体、頭をバランスよく刺激してくれるので、子どもの成長や発達などにいい効果をもたらしてくれます。砂の上の凸凹した所を歩いたり、砂のさらさらした感触を楽しんだりしながら楽しく遊びたいです。
食事面では、自分でスプーンを持って食べる練習をしています。スプーンを持った手と反対の手で掴み食べをしていたのですが、少しずつスプーンですくって食べられる子が増えてきました。「美味しいね」「上手だね」と声をかけながら楽しい雰囲気の中で食べられるようにしたいです。
また、今月から遊戯会に向けて遊戯の練習を始めます。つぼみ組は遊戯1曲、もみじ組と合同でのフィナーレ1曲の計2曲を踊ります。みんなで楽しみながら練習していきたいです。
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給 食 だ よ り |
今月は、おやつに「りんご」を提供する予定です。りんごには多くの品種があり、その数は世界で1万種類以上あるともいわれます。日本では、「つがる」「王林」「ジョナゴールド」「世界一」など約2000種類が存在し、代表的な品種の「ふじ」が国内の生産量の約半分を占めています。
イギリスには『1日1個のりんごは医者を遠ざける』ということわざがあります。これは、りんごには高血圧などの生活習慣病に予防効果のある食物繊維やカリウムが多く含まれているからです。肉や卵など、動脈硬化症の一因であるコレステロールの比較的多い食事をとったとき、りんごを一緒に食べると、りんご繊維が余分なコレステロールを血液に入る前に体の外へと運び出してくれるので動脈硬化症の予防になります。また、カリウムは余分なナトリウム(食塩)を尿や汗に排出する効果があるため、塩分の摂りすぎによるむくみを解消することができます。
この他、りんごに含まれるポリフェノールの一種「ケルセチン」という成分は、インフルエンザ予防に効果があることが分かっています。身体に負担のかかる運動をするとインフルエンザにかかりやすくなりますが、ケルセチンを摂るとインフルエンザにかかりにくくなったり、インフルエンザにかかった場合でも、りんごと黒房すぐりの暖かいコーディアル(果汁のシロップを水やお湯で薄めた甘い飲み物)を飲んだりすると鼻水や喉の痛み、悪寒、疲労などの症状等が軽減することも確認されています。店頭でりんごを選ぶときは、「①お尻の方までしっかりと赤いもの ②大玉よりも中玉 ③軸がしっかりしているもの ④ずっしりと重いもの」をポイントにするのがお勧めです。
その他の給食には、「竹輪の磯辺揚げ」「スコップコロッケ」「豆腐のすき焼き風煮」などがある他、おやつには、「ココアスティックパン」「アップルゼリー」「ピザトースト」などがあります。
今月も給食やおやつを楽しみに、毎日張り切って登園してほしいです。
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