保育指導計画  

2歳児「まことの保育」指導計画
主 題 ね  ら  い 留 意 事 項
4 信順 おがみます 仏さまを拝むことは、「仏さまを拝めば、自分に何らかの利益をもたらしてくれる」といったような、取り引きのためではない。損か得かではなく、たとえ自分の目には見えなくても、本当に心から頭を下げることの出来る真実(まこと)のはたらきがあるということを知らせる。 ・お参りの間は、正座をすることを教える。
・合掌の時は指をそろえて、しずかに手を合わせることを教える。
・仏教讃歌は、元気よく歌うように声かけする。
5 讃嘆 たたえます 自己中心性の強い幼児期には、他をほめるということはなかなか難しいもの。日頃口にしている「ナモアミダブツ」が仏さまをほめる尊い行為であることを伝え、それが何よりも素晴らしいことだと教えることで、他を認めそれを素直にほめることの出来る心を育む。 ・「ナモアミダブツ」と、きちんと声に出して称えることを教える。
・「ナモアミダブツ」と称えると、仏さまが喜んで下さることを教える。
・友だちが良いことをした時には、みんで一緒にほめるようにする。
6 歓喜 つよくのびます 「歓喜」とは心身で共に味わう喜びのこと。「根を養えば樹は自ら育つ」といわれるように、強く伸びるためには、幼児期に生きる喜びを心身で感じることの出来る体験が大切。また、一人ひとりの持ち味を十分に認めながら、自らをあるがままに表現できる環境を設定して自立心を育む。 ・友だちと一緒にいろいろな遊びを楽しませる。
・興味のあることや経験したことなどを自分なりに表現させる。
・身の回りのことを自分でしようとする意欲を持たせる。
7 照育 あおぎます 光は、動植物だけではなく、人間にとっても成長していく課程で大切なはたらきをする。しかし、心が育つためには、心の闇を照らす真実の光がなくてはならない。子どもがのびのびと自分を表現できる場を与えて、個性のままに輝きを増して、自ら育って行けるよう待つことを心がける。 ・夏の生き物や草花などに興味を持たせる。
・子ども一人ひとりが、自分の思いを表現出来るような機会を多く与える。
・どんな人も、物も光の力によって育てられていることを教える。
8 反省 かえりみます 子どもは注意を受けても、叱られると間違いはそれで帳消しになると思いがち。言葉で謝っただけで「済み」になる訳ではないので「済みません」というが、他人に迷惑をかけた時には素直に謝罪の言葉を口にすることを教え、次から間違えないためにはどうするか考えることを習慣化する。 ・間違えた時には、次から間違えないようにするにはどうすれば良いか、わかりやすく教える。
・「すみません」「ごめんなさい」という言葉を素直にいえるようにする。
・「いいよ」と言って、他人の過ちを許せる寛容な心を育む。
9 報謝 はげみます 「有り難う」という言葉は、それらのものや行為を受ける自分ではないことを反省した中からわきあがる感謝の気持ちを表したもの。人に対してだけでなく、あらゆるものに対しても心を通わせ、感謝の思いを抱き、素直に「ありがとう」と口に出来るような豊かな心を育む。 ・親切にしてもらった時には、必ず「ありがとう」と言うことを教える。
・自分のものだけではなく、園や友だちのものも大切に扱うことを教える。
・世の中には「無駄なもの」は一つもないことを教える。。
10 聞法 よくききます 「聞く」ということは、具体的には「聞いて理解する」ということ。話を聞いたといっても、その聞いた話の内容を自分の言葉で語れなければ、それは聞かなかったのと同じである。「耳は二つ、口は一つ」と言われるが、話すことにもまして聞くことの大切さが身につくようにする。 ・話す前には、指遊び・手遊びなどをして、子ども達の集中力を高めるような配慮を行う。
・話を終えたあとは、もう一度話の内容の概略を話し、子ども達の聞いた内容を確認する。
・見たこと、聞いたこと、感じたことを言葉で表す機会を作る。
11 領解 こころがけます 集団生活の中で、自分勝手な行動は周囲の人々に迷惑をかけてしまう。そこで、集団においては、誰もが必ず守るべき「きまり」が設けられている。自己中心性の強い幼児にとって、いろいろなきまりを守ることは窮屈かもしれないが、きまりを守ることを通して忍耐の必要性を学ばせる。 ・社会生活を送る上では、いろいろな守るべき「きまり」があることを教える。
・園には、どのような「きまり」があるのかを繰り返し教える。
・いろいろな「きまり」を守らせることによって、自律心を育む。
12 精進 つとめます 幼児期は、物事への興味が次々と移っていくことが多いので、一つのことに集中してそれを継続させるような配慮が大切。また、はじめはたとえ困難に見えるようなことでも、一見つまらないような身近な努力の積み重ねにより、やがて必ず実現することを、体験を通して実感させる。 ・すぐには出来なくても、毎日の積み重ねにより、やがて必ず出来るようになることを教える。
・それぞれの子どもの持ち味に応じて、集団の中で集中して遊べるような配慮をする。
・努めているときには必ずそのことを評価して一緒に喜ぶ。
1 報恩 よろこびます 日頃、何気なく目にしているものや事柄には、それが成り立つまでに、自分達の目にはみえない多くの支えやはたらきがある。また、それが当たり前ではないことを教え、自分が多くのいのちやはたらきによって、さまざまな恩を受けていることに気付かせる。 ・水道の水が出たり、蛍光灯の明かりがつくことは、当たり前ではないことを教える。
・絵本や物語などを通して、いのちは一人にひとつずつしかない尊く大切なものであることを教える。
・目には見えなくても、いのちをささえるはたらき(おかげさま)があることを教える。
2 和合 なかよくします 「争い」は常に善と善とのぶつかりあいによって生じる。したがって「けんか」は奨励すべきものではないが、起こった時には、お互いの立場になって考えたり、どのようにすれば仲よく出来たのかを子ども達自身に述べさせて、敬い合い支え合うことの大切さに気付かせる。 ・友だちと一緒に仲良く遊ばせる。
・相手の立場になってものごとを考えることを教える。
・自分が言われたりされたくないことは、友だちもイヤなのだということを教える。
3 奉仕 てつだいます 「お手伝い」は、見返りを期待しない無償の行為であると同時に、子どもにとっては興味のある遊びの一つであり、社会性を広げる貴重な体験の機会である。身近な行為の中に手伝いがあることを教え、他人から信頼され一人前と認められたことに喜びを感じることで、自分の存在意義をもてるように導く。 ・当番活動などいろいろな「お手伝い」の機会を与える。
・手伝いをした時には、必ずほめてその意欲を育てる。
・誰にでもできる手伝いがあることを教える。

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